「ミスをしたらガッツポーズ!?」本田圭佑監督の型破りコーチング

  • チームで仕事をしている時に部下のミスを指摘して士気が下がった
  • ミスを指摘するのが当たり前でチームが消極的になってしまった

ミスを指摘する文化がチームを消極的にしてしまいが競争力やイノベーションを失うことも珍しくありません。サッカーのカンボジア代表監督の本田圭佑監督は逆転の発想で、ミスをポジティブに評価するコーチングで話題になっています。

日本の学校教育は減点主義?加点主義?

子ども時代を振り返ってみてください。多くの公立学校や家庭では失敗をすると注意されることが多かったのではないでしょうか。少なくとも私は日本の義務教育を受け日本の公立学校に勤めていたこともあるのですが

  • 何故、失敗したのか?
  • 次にミスをしないようにするになどうすれば良いのか?

という指導をすること、されることが多かったように思います。つまり、できるだけミスをしないようにする減点主義の指導です。

日本は減点主義を学校教育で採用している

日本の学校教育では減点主義が採用されています。例えばペーパーテストでは満点が決められており答えを間違える度に減点されていきます。ペーパーテストだけではなく普段の生活態度でも問題行動があれば叱られたり注意されたりします。多くの会社や官公庁でも人事評価では実質的に減点主義でミスをネガティブに捉える文化が根づいています。

減点主義を採用すればミスや問題行動を避ける人が増えるメリットがあります。その一方で減点されるリスクをおそれ消極的な人も増えてしまいます。無難な行動をとりがちになってしまうのです。

加点主義は良いところの積み重ねで評価する

減点主義の反対は加点主義です。満点をあらかじめ決めずに良いところの積み重ねで評価します。予め満点や標準点があるわけではないので何もしなければ0点です。つまり何らかしらのプラスの評価を受けるための行動を起こさなければいけません。加点主義の世界では減点主義とは逆に何かチャレンジしなければ評価されません。加点主義は新しいことに挑戦しなければいけない分、ミスも増えますが積極的に行動をとる人が増えるメリットがあります。

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本田圭佑監督がカンボジア代表にした型破りの指導

サッカーのカンボジア代表に就任した本田圭佑監督の指導が型破りだと話題を集めています。本田圭佑監督の指導は日本やカンボジアの常識に反した型破りな指導です。日本もカンボジアも減点主義でチームや人を評価する文化が根づいています。しかし本田圭佑監督は加点主義の指導を採用しました。

「ミスをしたらガッツポーズ!」

本田圭佑監督の指導は「ミスをしたらガッツポーズ!」をせよというものです。いくら何でもミスをしてガッツポーズをするのは極端すぎるのではないかと考える人も多いかもしれません。しかし本田圭佑監督は、それぐらい極端なことをしなければ選手の脳を根本的に変えられないと言います。

カンボジアも日本と同様に失敗に不寛容

カンボジアも日本と同様に失敗に不寛容です。私はカンボジアの隣のタイの大学で学生を指導してきた経験もあるのですが東南アジア圏は日本と同様、失敗に対して不寛容です。少なくとも加点主義ではありません。やはりミスをしたら咎められてしまいます。教育も日本と同様に減点主義が採用されています。そのためサッカーチームでも選手が無難なプレイばかりをしてしまうわけです。

型破りのコーチングで失敗を恐れないチームをつくる

「ミスをしたらガッツポーズ」これは極端かもしれません。例えば欧州や南米のサッカーが強い地域の代表戦やクラブチーム選手権をテレビで見てもPKを外すようなミスがあればサポーターからは大ブーイングです。そんな中でPK を外してガッツポーズなどしようものなら現地のメディアに叩かれること間違いなしです。

しかし「ミスをしたらガッツポーズ」をするべきだと指導しなければいけないほどカンボジア代表は消極的なプレイをすると本田圭佑監督の目には映ったのでしょう。そしてチャレンジングなプレイを評価するという強いメッセージをチーム全体に浸透させる意図もあったのではないでしょうか。ここまで監督が言ったらチームメイトの中でもミスをした選手を責めづらくなるはずです。

カンボジアはFIFAの世界ランキングでは169位。決して強豪国ではなくサッカーのチームとしてはこれからのチームです。だからこそミスを恐れて守りに入るよりも積極的なプレイをしていく方が順位をあげられるという考えも納得できます。

あなたは減点主義?加点主義?

悩む男女

あなたは減点主義でしょうか。それとも加点主義でしょうか。減点主義、加点主義それぞれに良さがあります。多くの人は知らず知らずのうちに日本の学校教育や文化の影響で減点主義になっているのではないでしょうか。しかし、あなたがイノベーティブなチーム新しい挑戦をしていくなら加点主義の態度をとるべきです。

同じレベルから少数を選ぶなら減点主義

減点主義はミスを減らすチームづくり以外にも同じようなレベルから少数の人材を抜擢するにも適しています。既に完成された仕組みの中で安定的な組織をつくるときや、同じような母集団から人を選ぶ際に減点主義は効果を発揮できます。

もしも誰がやってもあまり価値が変わらない仕事やミスが許されないような仕事をする際は減点主義を採用するのも間違いではありません。

チャレンジする人を育てる加点主義

加点主義はチャレンジする人を育てます。新しい価値やアイデアを次々に生み出さないといけない職種やチームには加点主義が適しています。またベンチャー起業や後発企業がガリバー企業に対抗する際にも守りに入らずチャレンジしなければ活路は見出せません。

多少ミスが生じても新しいことをしたり後発が先発に追いついたりできるチームを育てるためには加点主義を選ぶべきです。

「ミスをしたらガッツポーズ!」のコーチングを選ぶ3つの理由

加点主義の「ミスをしたらガッツポーズ」のコーチングは一見、極端で型破りです。一般的な日本の価値観とは、なかなか相入れない指導でしょう。しかし現在は変化が激しい時代です。古い価値観が次々に塗りかえられていきます。そんな時代に守りに入りミスをしないことを最優先にするチームづくりは長期的にみて変化に対応できず生き残れないチームになってしまう可能性があります。

変化の激しい時代だからチャレンジ精神が必要

変化の激しい時代は常に時代に追いついたり新しい価値を提供したりできなければ、すぐに陳腐化してしまいます。そんな中でミスをして減点されるのが嫌だからと何もチャレンジしない人ばかりのチームでは生き残ることは難しいでしょう。むしろ多少のミスを前提にリスクをとっていく方が変化に対応できるチームづくりができます。現状維持は停滞と同じだと考えるのでしたら「ミスをしたらガッツポーズ」を推奨するほどチャレンジ精神を評価するコーチングの方が結果的にはうまくいくのではないでしょうか。

萎縮しないからクリエイティブになれる

ミスばかりを指摘しては萎縮してしまいます。新しいアイデアを出して失敗したら減点だけされるという組織では誰もリスクをとってクリエイティブな発想はしないでしょう。しかし加点主義で、新しいことに挑戦する姿勢そのものを評価する文化があれば、それぞれのチームの人が萎縮せずにクリエイティブな態度をとれます。新しいサービスや価値を生み出したいチームほど「ミスをしたらガッツポーズ」という指導を参考にするべきではないでしょうか。

加点主義は共感と許しで心地良いチームをつくる

加点主義は共感許しでチームをつくることができます。減点主義はあるべき基準から減点ばかりをするため不満ばかりが残ります。減点主義は不満ばかりを取り出す独善的で排他的になりがちな発想なのです。

しかし加点主義のベースには共感と許しがあります。あるべき基準から不満を取りだすのではなく何もないところから良いところを積み重ねていくのです。人のミスをあげつらうような文化では加点主義は機能できません。共感と許しをベースに安心してチャレンジできる土台と加点主義はセットなのです。

あなたは加点主義と減点主義の人どちらと仲良くなりたい?

普段の人づきあいでも加点主義と減点主義の人がいます。あなたはどちらのタイプと仲良くなりたいでしょうか。私は正直なところ減点主義の人が苦手なので加点主義の人と仲良くしたいと考えています。

減点主義の人と一緒にいるのは苦しい

減点主義の人は普段の行動や言動で、いちいち「Judgement」つまり減点するかどうかという評価をしてきます。恥ずかしながら私は普段の行動やコミュニケーションで「あ、やっちゃったな・・・」みたいな失敗が多いタイプなので減点主義の人から度々、小言を言われると萎縮してしまうのです。逆にこちらが報復的に「Judgement」をすると、それはそれで険悪な雰囲気になってしまうのです。相手の粗をいちいち探すような人と一緒にいるのは、もしかしたら洗練されるには良いのかもしれません。しかし苦しいことも多いのではないでしょうか。

失敗自体がプラスになる人との方が楽しい

私はお互いが粗を探し合う人間関係よりも良いところを認めて積み重ねていく人間関係の方が心地良いと感じます。特にアメリカでは他人について裁くような行為「Judgement」はネガティブで失礼な態度なのだそうです。普段の生活でいちいち裁判にかけられるような人間関係は果たして心地よいのでしょうか。

積極的に生きていくなら加点主義の人と一緒にいよう

積極的に生きていくなら加点主義の人と一緒にいた方が良いでしょう。その方が少なくとも失敗しても何とかなると安心して新しいことに挑戦しやすいのではないでしょうか。相手からの減点や評価ばかりを気にして生きていくことは他人に人生の基準を奪われてしまうことにもつながります。私は少なくとも一緒に仕事をするなら「ミスをしたらガッツポーズ!」と言ってくれるような人との方が新しいことに挑戦できそうです。あなたは加点主義の人と減点主義の人、どちらと一緒にいたいでしょうか。

手を差し伸べる男性

まとめ

サッカーカンボジア代表の本田圭佑監督は「ミスをしたらガッツポーズ!」という日本では一見、型破りなコーチングをしているということで話題になりました。この指導法は加点主義的な発想で新しいことをするときや後発の企業が大手に追いつくには不可欠なチャレンジ精神やイノベーションの下地となります。減点主義にもミスを減らす良さはありますが、もしも、あなたがチャレンジングなチームをつくりたいなら加点主義でいるべきです。

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