育児と仕事の両立に悩まない。育休中のトライアルワーク

働き方改革が進む中、さまざまな働き方が注目されるようになり、主に育児中の女性(ワ―キングマザー)を取り巻く環境はこの数年で劇的に変わってきています。多くの企業が在宅勤務や時短勤務を制度に取り入れ、活用しているワーキングマザーも多いのではないでしょうか。

現に、私も10年ほど前に長女を出産してから、復職後すぐに時短勤務、5年ほど前から在宅勤務を活用するようになりました。一方で、時短勤務や在宅勤務などに不安を抱える人も少なくありません。それは、あまりにもそれまでの自分の働き方と、そして周りにいる(ワ―キングマザーではない)同僚の働き方とギャップがあるからです。時短勤務や在宅勤務をはじめとするテレワークといった制度は、ワーキングマザーなどに限られていることが多く、他の社員はそういった制度が利用できないケースが多いのも事実。周りが残業をしているのに、自分だけ定時の前に帰ったり、週に何度か出勤せずに自宅で作業したりする中で、普通に出勤している社員と変わらずに実績を出し続けられるのか、周りから白い目でみられないか。多様な働き方を選択するほうの不安は尽きないものです。

結論からいうと、多様な働き方への挑戦は絶対にすべきと考えます。とはいえ、周りにロールモデルがいなく、初めてのチャレンジとなると不安があるのは当然のこと。そもそも多様とはいってもどんな働き方がいいの? と悩むこともあるかと思います。
今回は私の経験からオススメする働き方のポイントと、不安解消に有意義な育休中などの過ごし方についてご紹介したいと思います。

2大ワーキングマザーの働き方、「時短と在宅」選ぶときのポイントは?

時短勤務 – どれぐらい時短にするのが適切?

育児中のワーキングマザーを対象にした制度として、もっとも早くに企業で取り入れられたもののひとつが、この時短勤務ではないでしょうか。時短勤務と聞いて「それってどういう働き方?」と思う人はもはやいないと思いますが、その活用方法や詳細まで知っている人は少ないように思います。なぜなら「時短って何時から何時まで働くのがいいの?」「お給料はどうなるの?」など、ワーキングマザー予備軍の女性から質問を受ける機会が後を絶たないからです。

特に、1日あたり何時間マイナスにするか? は最初に悩むポイントです。もちろん、どれぐらいの時短が許容されているかは所属企業の規定次第のところはあるかと思いますが、個人的には時短はなるべく使わないぐらいの最低限のマイナスに抑えておくのがよいと考えます。多くの会社が残業削減で、以前ほど長時間労働ではなくなってきているとはいえ、全員が定時で帰るという会社はまだまだ珍しいはず。そんな中で、定時どころかさらに2時間〜3時間も1日に働く時間が短くなると、やはり実績がぐっと出しにくくなります。周りよりも活躍できていないという感覚に陥って、「居場所がない」「こんなはずではなかった」とむしろ働きにくい環境になってしまいます。また、所属企業の規定にもよりますが、時間を減らした分だけ給与が減額されるという人事規定も多く、産休前の自身の月給との差に愕然とすることも少なくありません。こういった理由から、時短はできれば1日あたりマイナス1時間程度にとどめておくほうがよいでしょう。

在宅勤務(テレワーク) – 会社でなくても本当に仕事できるの?

テクノロジーの進化とともに、技術的にはパソコンさえあればどこでも働けるようになりました。ですが、マネジメントやセキュリティの観点から、テレワークが自由にいくらでもできるという会社はそれほど多くありません。働く側としても「会社に行かないと仕事モードになれない」「やっぱり顔を見て仕事したほうがやりやすい」などの気持ちは根強いと思います。私も実際にそうでした。会社に在宅勤務制度ができても、出勤しないと集中できないのでは?と思ったり、何だかサボっているようで後ろめたいと思ったり…。在宅勤務制度を利用してみようと決断するまで、だいぶ時間がかかりましたが、結果的にはとても良かったと感じています。抵抗ある人も一度試していただければ、必ずその良さが実感できるはずです。

何が良いかというと、当たり前なのですが、通勤(職場までの移動)時間が短縮できること。これは、主に勤務開始時間が決まっている会社員に限られるとは思いますが、一度自宅でも作業ができることを実感すると、満員電車に潰されながらヘトヘトになってオフィスへ行くという工程がいかに無駄かが分かります。特に女性は、外出するために化粧をして身なりを整えるというのにもそれなりの時間がかかります。起きてすぐその場で仕事が始められる効率性は他に変えがたいものです。特に、保育園の送り迎えなど、育児に追われるワーキングマザーにとっては分単位で時間に追われるもの。移動時間の短縮は、画期的な業務改善になります。

「短時間でも、どこでも働ける」という自信が持てる、育休中のトライアルワーク

育休中は、それまで仕事を続けていた女性にとって、急に乳児とだけ向き合う日々となり、社会との断絶を感じてしまいがちです。社会や仕事との断絶、さらには慣れない育児とともに、復職後すぐにガラリと新しい働き方を始めるのはなかなか勇気がいるもの。1年以上も休んでしまったけど、浦島太郎になってないか?短い時間で成果が出せるのか?(本当に仕事が終わるのか?)、会社以外で働くことなんてできるのか?誰しもそんな不安を抱いてしまうと思いますが、そんな不安を解消するオススメの育休の過ごし方があります。

それが、育休期間を利用したボランティア・プロボノ活動などです。社会と一定の接点を持ちつつ、新しい働き方が疑似体験できるこの活動は、大きな自信につながり、確実に復職後の活躍スピードにも差が出てくるはずです。次に活動の探し方、その特徴についてご紹介します。

自分で探す! プロボノ・ボランティア・インターン活動

まだあまり一般的に認知されていませんが、育休ママをボランティアとして募っている企業やNPOがあります。スタートアップのベンチャー企業やNPOに多いのですが、そこまで収益が安定していない組織にとっては、育休ママに限らず、学生インターンや社会人ボランティア・プロボノといった人材が戦力になっています。育休ママは、学生インターンと比較するとビジネス経験があって即戦力になる、また社会人ボランティア・プロボノと比較しても活動時間に余裕があるという人材なので、人手不足のベンチャーやNPOにとっては救世主のような存在になります。

自社のホームページなどで「育休ママ」を募集をしているケースもありますし、「育休ママ」の募集はしていなくても履歴書・職務経歴書を送ると、かなりの確率で「ぜひ手伝ってください!」という反応がいただけます。なぜならボランティアだから。つまり無償なので、企業やNPOに参画するハードルは極めて低いというのがまずは一番のメリットです。かつ、ボランティアなので、“無理ない範囲で”という活動する側の要望が叶えられるのが前提です。私も育休中にあるベンチャー企業にボランティアとして応募をして半年間活動しましたが、週1回ミーティングに参加するためオフィスへ行き、あとは自宅で週2〜3時間ほど作業をする程度の内容でした。週1回オフィスへ行くということが社会との接点になり、週に数時間、自宅で作業するということで短い時間でもアウトプットできるという実感が持てたのは大きかったです。

また、ボランティアやプロボノ、インターンを戦力として活用しているベンチャー企業やNPOは、クラウドで仕事が進められるようなシステム環境が整っていたり、ビジネスチャットなどのツールを活用していたりするので、オンラインで仕事がどんどん進められます。多様なメンバーで成り立っているチームがオンラインでスピード感を持って仕事を進めていくのを目の当たりにするのは、あまり所属企業では得られない経験となる人も多いでしょう。
さらに、無償ということでどんな小さな作業でも企業側から想像以上に感謝されます。こんなことしてくれてありがとう、助かったといったフィードバックの言葉が何よりの自信につながりました。

ただ一方で、個人で応募をしているボランティア活動なので、自分から「これやります!」といった提案をしないと、タスクを待っていても下りてこず、時間ばかり経ってしまうという事態になってしまいがちです。受動ではなく、能動的に動くというのは、復職後のあり方に確実に役立ちはしますが、誰かのサポートが得意、自分から動くのは苦手といった人には逆にストレスを感じてしまうこともあるかもしれません。

活動を紹介・アレンジしてくれるサービスを活用

育休中のママを対象に、ボランティア・プロボノ活動を紹介してくれるサービスがいくつかあります。これらのサービスを利用することで、自分で直接応募する勇気はないといった人でも手軽に活動を始めることができます。ボランティア・プロボノ先の紹介から、仲介、また活動中のフォローまで行ってくれるので、困ったときや悩んだときには心強いです。また、同じサービスを利用して活動するママ同士の仲間ができるのも大きな価値といえます。以下に代表的な2つのサービスについてご紹介します。

ママボラン

ベンチャーやNPOでのボランティアを紹介してくれるだけでなく、ボランティアに入る前にキャリア研修で自身のキャリアの棚卸や強みの再確認などができるのが魅力です。ただ、企業側にはボランティア紹介料を課す仕組みになっているので、企業から求められる成果は、自己応募のボランティアよりも高いのが特徴。育休でも高い価値が提供したいといった意欲の高いママにオススメです。
ママボランのHPはこちら

ママボノ(サービスグラント)

およそ3カ月のプロジェクトとして取り組むスタイルになっています。同プロジェクトに10名程度のママのチームを結成して活動します。プロジェクトとしては、あるNPOのチラシを作ることや、ある自治体のホームページの改修案を作成することなどさまざま。チーム単位で、情報収集や分析、プランニングと仕上げていきます。チームメンバーと一緒に、特定の期間に取り組めるので、1人では不安という人もメンバー同士で協力しながら進められます。
ママボノのHPはこちら

育児と仕事の両立に悩まない。育休中のトライアルワークのまとめ

最近は、育休中を有意義に過ごそうと、資格取得や子連れ留学などに挑戦する意欲的な女性が増えてきました。そんな選択肢のひとつとして、上記のようなボランティア・プロボノ活動を通じたトライアルワークをお試しいただければ、復職後の不安の解消に役立つかと思います。ぜひお試しください。

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