事例紹介
2019.01.30

会社に子供を連れて出社してみた体験をレポートしてみた!

にわかに流行り始めている「子連れ出社」。子どもを連れて出社することを許している会社などがテレビや雑誌で紹介されていたりしますが、子連れ出社って本当のところどうなんでしょうか? 3人娘を育ててきた私でも「子連れ出社なんて素晴らしい!」とは一概に思えない部分が正直あります。子育て経験があるからこそ懐疑的になってしまうのかもしれませんが、そんな「子連れ出社っていいの?」という疑問を晴らすため、先日、3歳の末娘を連れて会社に行きました。正式には、バンコクの会社でボランティアとして活動しているオフィスなのですが。

娘たちの通うインターナショナルスクールは、夏休みや冬休みなどの休暇がとても長く、遊びに行くにも、家で過ごすのにも時間の過ごし方を持て余しているところだったので、この機会に!と思っての挑戦でした。日本の会社員の子連れ出社とはちょっと違う部分もあるかと思いますが、職場に子どもを連れて行った場合にどうなるか?ということを実体験としてレポートさせていただきます。

子連れ出社して、よかったこと

仕事が滞らない

子どもの世話があるからと言って仕事を休まなくても良いというのが、ひとつ大きなメリットだと感じました。今回は長い休暇でずっと家にいる娘を試しに連れて行ったわけですが、子どもの病気などで突発的に休まなければならなくなった時などにも同じことが言えます。子どものために、会社を休んだり、遅れたりしなければならないことはワーキングマザーにとっては本当によくあるクライシスです。このように休んだり、遅刻したりすることがきっかけで人事評価が下がることもあるほどです。会社に子どもが連れて行ければ、そんなことで悩む必要がありません(もちろん、風邪で熱がかなり高いと行った時に無理やり連れて行くことはNGですが)。

会社の雰囲気が明るくなる

当たり前ですが、会社には通常、子どもがいません。大人が真面目に働く場所です。真剣であるがゆえに、空気感が硬かったり、緊張で張り詰めた雰囲気にもなったりもします。そんなところに、子どもがひょこっと存在すると、人はみんな笑顔になり、重かった空気に一気に光が差すような変化が起こります。自分の娘のことでこのようなことを述べるのもおこがましいですが、これは小さな子どもであればみんな一緒。普段の緊張がふっと溶けて、みんなが笑顔にあり、その場が明るくなる、そんな効果が子どもにはあります。

ちなみに、私の場合はバンコクの会社だったので余計にそれを感じたのかもしれません。タイは、とても子どもを可愛がる国です。女性だけでなく、男性も、街ですれ違うだけで子どもに笑顔で手を振ってくれるような国民性です。ですので、会社にいるタイ人スタッフはそれはそれは娘を可愛がってくれました。
一方で、日本だとこうはいかない会社もあるだろうと思います。子どもを見るとイラッとする人もいるでしょうし、会社のような働く場に子どもはふさわしくないと怪訝な顔をする人も少なくないでしょう。みんなが子どもを見て笑顔になる国民性ではない日本においては、「その場が明るくなる」といった効果は会社によって大きく異なることもありそうです。

子供と一緒にいられるのに加えて、子どもにとっても気分転換に

最初に挙げた仕事が滞らないというのは、テレワークでも同じことが言えますが、ずっと家にいると子どもは飽きてしまいます。お散歩に行きたいとせがまれることもありますが、一緒に会社へ行くとなると、外出(お散歩)になるので子どもにとっても気分転換に。当然、職場なのでずっと一緒に遊んでいるわけにはいきませんが、一緒に外出をして、横で遊んでいる我が子を見ながら仕事が進められるという一石二鳥のメリットに。子どもにとっても良い経験にもなりそうです。

どんな仕事をしてるか子どもに見てもらえる

良い経験ということで付け加えるとすると、どんな場所でどんな人たちとどんな仕事をしているか子どもたちに見せられるのも注目すべきポイントです。家で商売をしているお店でもない限り、子どもたちは親の働く姿が見られません。小学校に行き始める頃から子どもが、「会社ってどういうところ?」「何をしているの?」「何人くらいいるの?」「お友達いるの?」などという質問をし始めるもの。そして、そのような仕事に関する質問に、どのように答えていいかどうやって答えるべきか、悩んでしまう親も多いと思います。会社のイベントとして、夏休みに1日子どもを会社に招待して見学させるファミリーデーといったイベントを開催する会社も中にはありますが、やはり作られたイベントではなく、本当にどのように働いているのか側から観察するほうがよりリアルに理解してくれるでしょう。親の働く姿がなかなか子どもに見せられなくなった時代ですが、だからこそその価値は高いと感じました。

子連れ出社して、気をつけたいと思ったこと(リスク)

子どもの危険性

会社は、幼稚園でも保育園でも、公園でもありません。子どもの安全性を考慮して設計された場ではないので、子どもにとってはさまざまな危険があります。ハサミやカッターがすぐ手に取れる場所にあったり、重い扉や、エレベーターや階段もあります。熱湯が入った飲み物を持ち歩いている人もいます。そのような子どもにとって安全な場所になっていない前提で考えておかないと、すぐに大きなケガをしてしまう危険性があると思いました。

子どもが会社のものを壊すリスク

逆に、会社にとってのリスクで考えると、まだ子どもが小さいと珍しいビジネスグッズに手を伸ばして、壊してしまったり、失くしてしまったりすることもあります。実は、実際に我が娘が同僚の計算機を失くしてしまいました。珍しくてついつい遊んでしまったのだと思いますが、私も気づかない間に手を出していたようで、会社から帰った後で同僚から連絡があり、気づきました。まだ3歳なので、計算機という言葉もわからなければ、それをどこにやってしまったかも答えられず。ただただ、同僚に謝ることしかできませんでした。これがまだ計算機だからよかったようなものの(まったく良くはありませんが)、デジタルカメラやタブレットなど貴重な機器であることもあっただろうと考えると冷や汗が出てきます。

仕事にならない

そして、最後が一番の難点、仕事にならないということ。これは家でのテレワークでも同じことですが、子どもなので、「遊んで〜」「お腹すいた〜」「喉が乾いた〜」「水じゃなくて、オレンジジュースがいい〜」「トイレ行きたい〜」などの要求のオンパレードです。このような要求に応えていると、本当に仕事になりません。さらに、前述の子どもの危険にならないように、または子どもが何かを壊さないようになどの注意を払い続けていたら、とてもじゃないですが仕事が進みません。
仮に、面倒見の良い同僚がいて子どものお世話をしてくれたりすると、手が離れて仕事に集中することもできますが、それは同僚の時間を奪っていることで、あまり得策とはいえません。タイの会社ではまさにこのパターンで、みんなが子どもの相手をしてくれて、逆に迷惑をかけてしまったと反省しました。

子連れ出社してみての感想まとめ

このようにメリットやデメリットがある子連れ出社でしたが、また会社に子どもを連れて行くか?と問われたら私は、1日数時間とかならあるかもしれない、と考えます。特に仕事をする場所なのに、自分や他の人の仕事の邪魔をする可能性がある子どもを毎日のように連れて行くのは考えにくいです。ただ一方で、メリットでも述べたとおり、絶対に連れて行くべきではないとも思いません。何か都合に応じて、今日だけ、または打ち合わせの時間だけ、など限定的に連れて行くのは大いにありですし、そのようなことを許容してくれる会社があったら本当にありがたいと思います。

また最後になりますが、子連れ出社の難易度、メリットデメリットは子どもの年齢でも大きく異なります。まだ抱っこがメインの1歳くらいまでであれば、お昼寝の時間も長いですし、ずっと抱っこをしていればオフィスで仕事をするのもそんなに支障はないように思いますが、1歳から3歳ぐらいまでは、自由に歩き回ることができる一方で善悪の判断がまだできない年齢で周りの迷惑はもちろん、子ども自身の安全性にも気をつけなければいけません。それが、4歳以上になると(特に女子の場合は)かなり落ち着いてきますので、半日くらいは横でおとなしく絵を描いていてといえば待っていてくれる子もいるかもしれません。当然、子どもの性格にもよるので一概にはいえませんが、子連れ出社が向いている年齢または性格かなどを見極めるのもとても重要なことのように感じました。

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