フリーランスメディアの編集長が解説! 役に立つ情報発信をするために必要な3つの視点とは?

チームハッカーズ読者のみなさんこんにちは!フリーランス向けメディア東京フリーランス(https://tokyofreelance.jp/)編集長の初芝賢です。最近、

  • フリーランスになるからTwitter始めなきゃ!
  • 個人の時代だからブランド人にならないといけないらしい!
  • 毎日たくさん呟いてフォロワー増やそう!

という人をよく見かけます。フリーランス=個人で戦う世界だから、情報発信してブランディングが必要という発想です。株式会社ZOZO執行役員の田端信太郎さんが2018年に『ブランド人になれ!』という本を出して以来、セルフブランディングの重要性を説く人が急増したように思えます。

でも、ちょっと待ってください。目的と手段が逆転してしまってはいませんか?

フリーランスの情報発信は毒にも薬にも働きます。闇雲にツイートをしていた結果、信用を落とし、ただ消耗するだけの結果に終わる。そんなこともありえます。特に最近では「フォロワーを増やす」ということ自体を目的としているように見える人が多いです。

私はこれまで多くのフリーランスと交流してきました。そうしたいま言えるのは、「フリーランスとして情報発信をするなら、SNSもブログも仕事の一部である」ということです。情報発信で成果を挙げている人は、目的を見定め、何のために発信をするのか常に意識しています。

この記事では、「フリーランスにとって役立つ情報発信とは何か」について説明したのち、来たる「情報可視化社会」では情報発信が大きなリスクになることを解説します!

フリーランスに役立つ情報発信とは?

フリーランスの役に立つ情報発信とは、次に挙げる3つを実現するものです。

  • 認知を獲得する
  • 信頼を獲得する
  • ファンを獲得する

この3つのうち、自分はどこを重視し、そのためにどのように立ち回るかを考えることが情報発信のキモになります。それでは、一つずつ説明します。

1.認知を獲得する

「Twitterでフォロワーを増やして仕事を取ろう!」と言っている人はこちらにあたります。

フォロワーが多いほど自分の存在が認知される可能性が上がるため、そこから仕事に繋がることがあります。ただし、認知度が上がれば仕事が来るかと言えばそうではありません。

見込み顧客に専門性をアピールできてはじめて受注に繋がります。ここを間違えると、「あれ、フォロワー増えてるのに、インフルエンサーが言ってるみたいに仕事に繋がらない…」となりかねません。

誰に対して何を届けたいのかを考え、「〇〇と言えばこの人!」と思われるように発信するのが大切です。

2.信頼を獲得する

情報発信は専門性のアピールに繋がります。特に、これはエンジニアの場合に有効です。エンジニアのスキルは複雑なため、職務経歴書に書く「現場経験~年」「使用言語は~」という言葉だけでは十分に評価するのが難しいことがあります。そこで、スキルレベルの判断材料として用いられるのが、普段発信している情報です。

ブログやQuita、GitHubなどを用いて積極的に技術や知見を発信していると、専門性のPRになります。実際に、ブログをきっかけにヘッドハンティングされるということは珍しくありません。

専門知識のある領域を持つ人は、積極的に発信していくことをおすすめします。いまや、ブログが履歴書代わりになる時代なのです。

3.ファンを獲得する

これは少し特殊です。通常、フリーランスは企業から仕事をもらうため、ファンから集金することはありません(ファンビジネスや情報商材を打っている場合を除き)。エンジニアもデザイナーも、企業に対して価値を提供し、その対価として報酬をもらいます。

にも関わらず、ファンがいることで仕事に繋がることがあります。それは、集客力・送客力が評価される仕事の場合です。例えば、ライターはその典型です。既に大勢のファンを抱えていて、「〇〇人フォロワーがいるので、宣伝すれば〇〇PVを見込めます」と言えば、お客さんにとって魅力的な付加価値になります。

ユーザーを集めることに価値がある仕事の場合、ファンの多さは能力の証です。情報発信をしておいても損はないでしょう。

「信用可視化社会」では、情報発信がリスクになることも

情報発信の良いところを挙げてきましたが、いいことばかりではありません。むしろ、社会的な潮流を見る限り、これからはリスクも増大していくものと思われます。

何故なら、個人の信用が可視化される「信用可視化社会」が目前まで迫ってきてるためです。

中国に広まりつつある「信用スコアサービス」

個人の行動を逐一監視。不審な行動をしている人は企業に採用されづらくなる。そんなウソみたいな社会が、中国では実現しつつあります。

Alibabaグループが展開する「芝麻信用」という信用スコアサービスでは、電子決済サービスAlipayと提携して個人の信用スコアを算出しています。信用スコアが高い人はローンを組むのに有利になる一方で、低い人は公共交通機関の移動に制限がかかったり、企業の採用に不利になることがあるとされているそうです。

こうした信用スコアサービスは中国でどんどん広がっています。Alibabaに限らず、オンラインゲームやマッチングアプリでもユーザー行動を監視し、信用スコアの低い人にはペナルティを与えるようなシステムが採用されつつあるのです。

AIで性格が丸裸にされる日が来る?

個人の信用情報が見える化されるのは、経歴や収入といったわかりやすい指標だけではありません。性格や人間性もどんどん可視化されていきます。実際に、AIの自然言語処理による性格分析は世界中で研究が進められている分野です。

自然言語処理で有名なのが、IBMの人工知能「Watson」です。Watsonは、Twitterと連携した性格分析機能”Personality Insights”を備えています。Twitterの投稿を分析することで、「外向性」や「情緒不安定性」といった性格から、欲求、価値観についてもスコア化しているのです。(気になる人は以下の公式サイトから利用できます)

現状の性格分析の精度はさておき、研究が進めばSNSを使った性格分析はどんどん正確性を増していくと考えられます。そうなったとき、SNS上に溢れる膨大な個人情報を用いた性格分析が進むことでしょう。

そして、その分析データを使ったビジネスも生まれるかもしれません。何故なら、性格や価値観のような定性的な個人情報にはビジネスニーズがあるからです。

SNSにおける負の情報発信は、仕事を遠ざけることに

ある人の性格や価値観の情報にニーズが生まれるのは、人に投資をするときです。例えば、採用や出資、仕事を依頼するときなど。採用では人間性やコンピテンシー(行動特性)が重視されていますし、ベンチャーキャピタルによるスタートアップ投資ではビジネスモデルよりも経営者の実績と人間性が、仕事の依頼では信用に足る人物かが見られます。

  • この人に不確実性の高い世界で勝ち抜く能力はあるか
  • 人の信用を裏切らない人物か

を判断するにあたり、定性的な「人物評価」がされているのが現状です。その評価をテクノロジーが後押しできるとなれば、AIによる性格分析はあっという間に広がっていくでしょう。

現在、SNSで炎上するのは「バカッター」と呼ばれる明らかな迷惑行為や、誰の目から見ても不愉快に見えるアンモラルな投稿が中心です。しかし、これからは「この人攻撃的なことばかり言ってるな」「いつも愚痴ばかり吐いてるな」といった、なんとなくの嫌な感じも可視化されることになっていくでしょう。情報発信は負のラベリングをされる危険性を伴っているのです。

まとめ

『これからは個人の時代だからSNSでのフォロワーを増やすべし!』

と声高に叫ぶインフルエンサーを最近よく見ます。たしかに、良質な情報発信はフリーランス活動を後押ししてくれるでしょう。けれど、同時に大きなリスクを背負っていることを忘れてはいけません。

特に近年の社会潮流を見る限り、SNSの投稿がマイナスに働く危険性はどんどん増してきています。何気ないつぶやき一つで、「なんとなく信用できない」と敬遠されることもあり得るのです。

情報発信は諸刃の剣です。なんのために使うのかという軸をぶらさず、誠実な情報発信を心がけましょう。

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