残業は本当になくなるのか。誰でもできる残業削減に向けた3つの心得

働き方改革が進む中で、働きやすい環境への変化は少しずつ推進されてきましたが、いよいよ2019年4月から「働き方改革関連法」施行され、次の段階へと進みます。
「働き方改革関連法」とは、「パートタイム労働法」など、労働に関連したいくつかの法律のこと。大きくは、残業、有給休暇、同一労働同一賃金の3つの柱があります。中でも注目度が高いのが残業時間に関する法案です。これまで残業時間は制限がないのが実態でしたが、4月からは45時間を超えて残業できるのは1年の中で6カ月まで。年間では720時間に制限されます。さらに1カ月では100時間未満、複数月の平均が80時間未満にしなければならないという決まりで、これが守れないと、企業は懲役または罰金などの罰則を受ける可能性が出てきます。
10年以上前と比べると、すで現状でも残業時間がだいぶ短くなったと感じる人もいるかとは思います。それでも、残業ありきの就労スタイルは未だ根強いのも事実。そんな中でも、こういった法案ができる前から残業をほとんどしない働き方を実現している人がいます。それがワーキングマザーです。私もそうですが、ワーキングマザーは子どもを迎えに行く時間が定められているため、残業が基本的には不可能です。そこで、ワーキングマザー歴10年以上の筆者が残業を減らす心得についてご紹介したいと思います。

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残業をする理由

正社員、派遣社員、契約社員、アルバイトなど、どんな雇用形態でもどんな職種でも、残業は身近な課題。誰でも一度は経験したことがあるのではないでしょうか? 正社員においてはよりその傾向は強く、残業がまったくない会社のほうが珍しいかもしれません。

このように、残業が文化になってしまっている大きな要因の一つは、プロセス重視で評価するカルチャーがあったからだと考えています。例えば、学校でも第一志望の学校に落ちても「勉強したことは無駄にはならない」といい、スポーツで負けたとしても「練習そのものが価値、結果はどうでも良い」ということが美学として捉えられてきました。最近は少しずつ変わってきましたが、結果至上主義は品がないといった印象を受けるのは年齢を重ねた人だけの傾向ではないように思います。一見、美学とも捉えられる「プロセス重視主義」ですが、こういった思想があるから「頑張っている姿が素晴らしい」という働き方での評価基準になってしまったのではないかと思います。「あいつは遅くまで働いて素晴らしい」「あの子は毎朝早くきている」そんな褒め言葉を聞いた人も多いはず。つまり「残業=仕事をたくさんしている」になり、逆にいうと「定時に帰る=仕事をしていない」となってしまうわけです。

みんなどの程度残業しているの?本当に少なくなった?

転職サイトDODAの調査によると、残業の少ない職種は、経理事務・財務アシスタントや秘書、医療事務などの事務系の仕事で月間の平均残業時間が11時間〜13時間程度という結果でした。逆に残業が多い職種は、ゲーム制作・開発やインターネット広告営業、建築施工管理などで月間の平均残業時間が40時間を超えていました。これは1カ月の出勤を20日間とした場合、残業時間は1日あたり2時間程度になります。

このような時間を見て、どのように感じますか?実は、同社が2013年に実施した残業時間に関するデータでは、残業が多い職種1位の残業時間は平均53.7時間ほどで、そのころと比較すると月10時間程度のマイナスでかなり減少傾向があることが分かります。やはり、この5年程度でも実際に残業時間は減少しているようです。ただ一方で、残業を減らしたいと悩む人がいなくなっているわけではないのも事実。次に、どのように残業を減らしていくかのポイントについてご紹介したいと思います。

残業をなくすための3つの心得 〜明日から自分でできること〜

①帰社する時間を決める(なるべく定時を意識)

残業が常態化している人の傾向として、ほとんど定時が意識されていないと思います。私自身が出産するまでそうでした。終わる時間が決まっていなかったり、終える時間を意識していなければ、当然、定時になど帰れるわけがありません。前述の残業時間のデータを見ても分かる通り、時代は少しずつですが確実に変化していますので、「残業している人が仕事できる人」と評価する人もかなり少なくなっているはず。逆に、「あの人、いつも遅くまで残っているけど、何してるんだろう」と思われてしまうような世の中に変わりつつありますので、周りのことは気にせず、自分で意志を持って帰る時間を決めましょう。まずはこういった意識変革が重要だと考えています。

とはいえ、意識変革だけしてもその動機がないとなかなか継続できないもの。ワーキングマザーがなぜ残業をしなくなるかといえば、子どもを決められた時間までに迎えに行かなければならないからです。どうしても逃れられない“理由”がそこにはあります。ですので、何か勤務後に予定を作るのは効果的な方法かもしれません。趣味やジム通いなどでもいいですが、仕事と天秤にかけるとどうしても劣勢になってしまいがちなので、スクールに通うとか、副業をするなどはどうでしょうか。副業であれば、残業代が減ってしまった分が補填できるのも嬉しいポイントです。さらに、勤務時間後に副業などの活動をしていると、転職の際に経験としてアピールもできますので一石三鳥くらいになってしまいます。

②仕事の優先順位をつける。やらなくて良い仕事を見極める

意識や状況が変わったら、まずは時間内に終わらせるための、実務的な工夫が必要です。これまでの仕事をこれまで通りに進めていたら、勤務時間を短縮させることは不可能です。

ワーキングマザーになり、時短勤務になったからといって、産休前と仕事の量がそこまで変わらないという状況はよくあること。では、ワーキングマザーたちはどのように、時間内に終わらせているのでしょうか。それは、仕事の優先順位、そしてやらなくていい仕事はやらないという思い切った判断に尽きます。「今日、絶対にやらなければいけないのは、これとこれ」など、必要なものから片付けていきます。そして、最終的に毎日「明日でいいや」繰り越されるような仕事は、おそらくやる必要がありません。思い切ってやらないという決断をしましょう。必要な時が来たら、やればいいのですから。このように優先順位を決めて、結果的に断捨離できる仕事は意外に多いものです。そもそもその仕事は何のために必要なのかという目的から考えると、毎週、所属チーム内で報告しあっていたレポートを月1回にするなど、削減できることが見つけやすいと思います。こちらは限られた時間で仕事をするからこそ気づけることかもしれません。

③文化を変える。転職する

意識を変え、実務面の問題をクリアしても残業がなくせない。これは企業文化という自分以外に問題があるということです。今は、働き方改革法案もあり、世の中的に残業を減らすというのは追い風の時期なので、そのような場合は、会社の中で残業文化を変えるムーブメントを起こしてみるのも良いと思います。企業文化を変えるというのは一社員にはなかなかハードルの高いことではありますが、これができれば社内でももちろんのこと、転職するときの大きな成果としてアピールできます。まずは、会社の文化に課題を持っているメンバー同士で集まって、どのように進めるか考えてみることから始めてみてはいかがでしょうか。

それが難しい、またはチャレンジしたができなかったという場合は転職です。何度も書いている通り、今は残業を減らす、働く環境を良くするという追い風が吹いています。残業の少ない会社はどんどん増えていますので、今こそ新たなフィールドに移るチャンスです。

まとめ

今回は残業についてまとめました。4月の働き方改革法案で企業は残業時間のあり方の対応を追われていることでしょう。一方で、「フラリーマン」など、残業がなくなってもやることがなくなって困るといった驚くべき話題もあります。そもそも残業はないのが当たり前。だから、所定労働時間という言葉があるのですから。日本も、他の先進国同様に、働くときは働き、時間になったら帰るという当たり前の社会になってほしいと感じます。

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