組織が小さくなるなかで必要とされる『個』の稼ぐ力

私は普段、台湾という海外に本社がある上場企業に正社員として勤めています。

最近は日本でも「副業解禁」が発表され、会社員の本業以外の「副業」に勤しむ人が増えてきたようですが、台湾はもともと超「副業社会」

「土日のアルバイト」から、「会社員で得た知識を利用した副業」や「趣味の延長線での副業」までとにかく皆盛んに働いています。「日本のフリーランス人口の増加」や「副業解禁」そして、台湾の「個人商売の強さ」などを体感するうちに、これからは「組織が小さくなり、個人で稼ぐ力が大切な時代になる」と確信するようになりました。

これは、私が言うまでもなくホリエモンの「99%の会社はいらない」などでも何度でもお話されていることなのですが、彼が本を出版した2016年頃(2〜3年前)の私にはピンと来ていませんでした。

それが、私のような一般の会社員が強く感じるほどになってきたのです。今日は、「海外の上場企業に就職した会社員」という立場で「小さくなる組織と個人の稼ぐ力」ことについて考えていきます。

「小さな組織」で起きること

ここでは、海外の上場企業に勤める私が考える「小さな組織で起こること」について考えていきます。

①決断のスピードが早い

組織が小さいと、決断のスピードが早くなります。理由はとてもシンプルで、人数が少ないから出てくる意見も少ないというもの。

大きな組織だと、社員が多ければ多いほど様々な意見が出てくるがために悩んだり、皆のためになること決断をしようとして決めるのに時間がかかります。

実際にどんな決断をしても失敗するときはするものだし、失敗してみないとわからないことってたくさんあります。

柳井正さんの著書である『一勝九敗』にある、

「致命的にならない限り、失敗はしてもいいと思っていました。やってみないと分からない。行動してみる前に考えても無駄です。行動して考えて修正すればいい。」

という言葉がとても印象的です。決断と失敗を積み重ねてこそ、成長できるのだと。そして失敗を積み重ねることで、「イノベーション(改革)」が生まれる環境も作りやすくなるのではないかと思います。

②社員が仕事に当事者意識を持ちやすい

「組織を小さくする」と、社員一人一人に「当事者意識」が生まれます。

社員の行動が、直接会社の経営状況に影響するため、責任感を感じやすくまた、「必要とされている」と感じることができるので、社員のモチベーション(やる気)アップにも繋がります。

③個人のスキルアップに繋がる

小さな組織にいると、それぞれの仕事を間近で見ることができるので、自分が担当している業務以外のことにも触れる機会が多くなるのではないかと思います。

営業、マーケティング、法務や財務、人事などの総務などあらゆる仕事を体験することで、個人のスキルアップはもちろん、当事者意識と似ていますが、「組織の経営」を直に感じることができます。

④人脈が広がる

小さな組織では、社内だけでは業務が完結しないことが多いので、ウェブサイトを管理するIT要員、会計監査などを外注することがあります。

社内の仕事が少ないと、顧客と向き合う業務に集中することができ、案件の獲得やモノ・サービスの生産のために「会社以外の人と関わる」仕事が必然的に多くなります。

組織の外で活動することが多くなると、自分の属する組織が客観的にどう見られているのか?を意識し常に良い結果を残すためにはどうしたら良いのか?を自然と考えるようになるのではないでしょうか。

⑤コストも小さくなる

「④人脈が広がる」で紹介したように、小さな組織では会社を経営するために必要な業務を外部に依頼することがあります。

規模の小さな組織では、毎月「社員」という固定人件費を支払うよりも、その業務が必要なときだけ必要なサービスを依頼する「外注」のほうがコストを小さくできるのではないかと思います。

個人で稼ぐ力を身に着けるために必要なこととは

これから組織が縮小し、個人の「稼ぐ力」が必要になった場合、会社勤めの私たちはどうしたらよいでしょうか。

  • 私は大企業に勤めているから安心
  • 最近流行りのフリーランス?…無理無理

なんて思っている方に、私が思う会社員が「個人で稼ぐ力を身に着ける方法」についてお話したいと思います。

これは、小手先のアルバイトや技術で得られる小銭ではなく、「個人で稼ぐ力が求められる社会でも通用するための考え方」を身につける方法です。

仕事の意味を考える

会社員として組織の中で働く毎日の中で、いま自分が行なっている仕事の「意味」を考えたことがありますか? 営業部に管理部、会計監査、人事部に広報、部署によって担当している業務は異なると思いますが、まずは「業務の意味」を考えてみることをお勧めします。

私個人の例でいうと、現在は「営業部」で営業マネージャーをしています。大まかな業務といえば、予算編成と報告発表、チームメンバーへわかりやすく仕事を振ったり、人を採用したり評価したりというところでしょうか。もちろんお客さんやメーカーと案件の交渉をすることもあります。今回は、「予算編成」を例として考えてみます。

「私が予算編成をする意味」は、上が決めた売り上げ目標に、ただ無理やり発注数を足していくようなつまらない作業ではなく、自分自身とチーム、そして私の上司や経営陣が決められた予算とそれに対する目標を明確にすることにあります。

一見上司の顔色を伺うだけのように見える「予算編成」ですが、チームをマネジメントする上で

  • 何に向かって走っているのか?
  • 目標やルールが数字が明確か?

のはとても大切なことです。

お金に変える力を身に着ける

「仕事をする意味」がわかったところで、「個人で稼ぐ力を身に着ける」ために、「自分の仕事はどうやってお金に変わっているのか」を真剣に考えてみましょう。

普段会社員として働く上で、「会社の利益(現金)を生んでいる」という意識はありますか?おそらくほとんどの社員が「ない」と答えるのではないでしょうか。

労働時間を提供することで賃金を得ているサラリーマンの場合、会社がどれだけ稼ごうが「他人事」と感じてしまうかもしれません。それは、「自分の業務が直接賃金の上昇やボーナス増加に影響しない」のであれば、当たり前のことかもしれません。

ですが、「個人で稼ぐ力を身に着ける」ためには、「自分の提供するモノやサービス(仕事)が直接お金に替える」ことをイメージするのが大切だと私は考えています。

先程の「例」を使って考えてみます。私が「予算編成」という仕事をするのは、「目標を数字で明確にする」ことが目的でした。これが、どうやってお金に替わるのかを想像すると、「コストが〇△円のものを、〇△円で、〇〇社に幾つ販売することで、〇△円が利益として残る」というシンプルな理論がイメージできます。

あまりにも簡単で当たり前のことなのですが、大きな会社の社員として歯車の中にいると本来の目的を忘れてしまいそうになります。

コストは出来るだけ抑えて、適切な価格で販売し、それに見合った利益を取ることができる人ならば、「個人で稼ぐ力」が身についているので、どこでどんなモノ・サービスを売ることになっても、きっと問題ないでしょう。

【参考資料】
・HR FABURA

・IT media エグゼクティブ

・INDUSTRY CO- CREATION

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