台湾で先生をしていて感じた現代に合わせた教育法|第一線で考えること

現在、ぼくは台湾のインターナショナルスクールで、講師をしています。大人・子供に関わらず、「教育」について思うことがあったので、今回の記事を書きました。

  • 自主勉強に意欲がある人
  • 子供の教育に興味がある人

にとって、面白い内容になっています。結論をサクッと伝えると、『勉強は専門家から習いつつ・ITを駆使しよう!』と言う話です。また、SNSはどれくらい勉強の害になるかも書きました。

専門分野は専門講師から学ぶべき

ぼくは、台湾で日本語を高校で教えています。日本語は自分の母国語なので自信を持って教える事ができます。また、ぼくは日本が大好きなので、日本の文化や現実を楽しく語れます。

また、数学と英語が得意なので、家庭教師としてそれらを教える機会もあります。自分が得意な教科は教えていて楽しいです。生徒が自分のお陰でその教科が好きになったら、さらに嬉しいですね。

一方、日本の話をします。日本に帰ってから、偶然英語の先生に会うことが多いのですが・・・

「英語を話す事ができない」んですよね。

英語の小学校教育も始まっています。しかし、英語が好きで勉強して、実際に話せる先生がどれだけいるのか疑問です。英語が必修だからと言って、渋々教えていたら、楽しさを伝えられないじゃないですか・・・。

ぼくはこれが心配でなりません。このことから、それぞれの教科に専門の講師が必要だなと強く思います。

先生は授業に一点集中すべき

ぼくが台湾の学校の先生になって一番驚いたのは、「教える」に集中できる事です。

日本で教員免許を持っていて、学校で働いている友達も何人か知っているのですが、日本の学校はブラック企業と同じ・・・。

世界ワーストで多忙な日本の教師。雑務が多すぎるんだよ。『日本の教師がするべきではない仕事』を勝手にまとめました。 pic.twitter.com/HB2XB8Tepp— 神原 楓@中学校教師 (@wakateowl) 2017年11月4日

このツイートは、極端かもしれません。しかし、実際に友達も学校に残って、かなり遅くまでサービス残業しています。教育実習に行っていた時も、定時帰りはぼくだけでしたね。

それに比べて、今働いている学校では、先生の「授業」以外の負担・ストレスは限りなくゼロ。

例を挙げると

✔生徒の授業態度は注意しなくていい →専門家が居るのでその人が対応

✔授業で使うプリントやテストは印刷不要 →事務員が代わりにプリントしてくれる

✔親からの相談は対応不要 →カウンセラーが対応

✔各種イベントは参加不要 →自由参加

✔生徒全員パソコン用意

✔それぞれの先生に個室が与えられている →快適な空間で授業準備ができる

✔全ての情報がオンラインシステムに載っている →情報共有が楽

日本と違い、授業外の業務は全くありません。また、必要なことは全てメールのため、時間が取られることはまずない。先生は授業の質を高めることに集中できます。

空いている時間があれば、他の先生の授業に行く事も可能。ぼくも他の先生の授業を後ろから眺めて勉強しています。授業をブラッシュアップするってすごく時間がかかるんですよ。

  • インターネットのリサーチ
  • 同業のアドバイス
  • 授業のリハーサル

これくらいやらないと十分な質の授業は提供できません。

日本でブラックな労働環境でやっていたら、これらの時間取れないですよね。結果、日本の教育レベルの低下に繋がります。

勉強にITを最大限に利用すべき

ぼくの通う学校では、Google Classroom+独自のシステムを利用しています。Google Classroomは無料で使えるオンライン学習データベースです。宿題は全てオンライン上で指示&提出。先生と生徒の間で、言った言わないは起こりえません。なぜなら、提出時間もシステムに記載されているからです。

エッセイはワード、プレゼン資料はパワーポイント。スマホを利用して、音声の録音や映像での提出もさせます。プレゼンの発表も映像で提出させるようにすれば、授業時間を使うこともないので非常に効率的です。

成績についても常に可視化されています。全ての小テストや宿題の点数が一覧で載っているのです。生徒・親・先生が成績をオンタイムで確認できるんですよ。すごいですよね?

成績が一定水準まで低下すると、カウンセラーが生徒と対談してくれます。ぼくの教え方に問題があれば、カウンセラーからぼくにアドバイスがされます。

これ、とても良いシステムだと思うんですよ。なぜなら、システム上に数字が明確に載っているので、テストが終わって通信簿を見た時に

  • 想像していたのと違う評価だった!
  • あの先生はどうやって評価しているんだ!

なんて、クレームは起こりません。

親も子供の成績を確認したいときは、システムにアクセスしていつでも確認できます。点数が悪い教科があれば、学校に連絡または訪問して改善を希望できます。

このようにITを使えば、学習の進度や効果などが数値で計測可能です。過去の勉強も振り返る事が簡単にできますし、使わない手はないですね。

SNSとの付き合い方がキーポイント

上記のように素晴らしい点が多い学校ですが、問題点があります。SNSです。

パソコンを使って勉強していると、絶対にコソッとSNSを見ちゃうんですよね。チェックしたい気持ちはわかります。ここでぼくが主張したいのは3つの事です。

結局、人はSNSとの混合世界へ適応していく

親の世代は、カラーテレビや家庭用ゲーム機の登場で子供達がバカになると思っていたのではないでしょうか?(ぼくも毎日のようにやっていました…。)

ゲームにハマってしまい、可処分時間をゲームに費やす人が増えたのは間違いないでしょう。しかし、昔より世界全体のIQが低下したとは思えないのです。

新しいテクノロジーはどんどん開発されていく。人もそれをどんどん使いこなしていく。年配の方にスマホを持たせても中々使いこなせないけど、幼児はスマホを使って、好きなYouTubeチャンネルを選んでいます。

そのため、SNSがこれからもっと発達しても、人類はきっと適応していくのだろうと楽観視しています。

SNSは人の時間を奪う

これは間違いないでしょう。テレビの視聴時間が減って、YouTubeなどのSNSに費やす時間が増えています。

ここで更に強調したいのは、SNSはテレビより中毒症状があるという事です。LINEが鳴ったり、Facebookの投稿を見たりすると快感を得られるドーパミンが出るように設計されています。SNSは脳を喜ばせる仕組みができているんですよ。

実際、LINEの受信音が鳴ると、見るまで落ち着かないですよね?ここにもう一つ、面白い研究結果があります。

アメリカで、内容がない文章と適当な写真を載せて、TLに無限に流しても、友達の投稿を流し読みしているのと同じレベルの脳反応があったそうです。つまり、「SNSのTLは脳を中毒にさせる要素が詰まっている」という事です。自分をコントロールできない人は、

今後SNSに多くの時間を奪われる事になるでしょう。スマホは携帯可能で、何でもできる魔法のデバイス。会社・レストラン・リビング・ベッドでSNSに時間を奪われる人が増えてくると容易に想像できます。

親の教育も重要

SNSに夢中になる子供に危機感を感じ、使用制限をする親が出て来ています。ぼくは、制限するのは正解だと思います。

「マシュマロ実験」という実験があり、子供の頃から我慢をさせると、大人になってからの社会的成果が向上したという結果が出ています。(マシュマロ実験を調べると様々な文献が出てくる)

現代版であれば、スマホの時間を制限することではないでしょうか。大人になってからも、自分自身をコントロールできるようになります。SNSが中毒性を持っていたとしても、コントロールする力があれば安心ですよね。

教育の第一線から現代の教育を考える。まとめ

今回、伝えたいことは以下の通りです。

  1. 専門分野は専門家から学ぶべき
  2. 教師は授業に一点集中すべき
  3. 勉強にITを最大限に利用すべき
  4. SNSとの付き合い方がキーポイント

これらに注意しつつ、勉強をすれば、あなたの学習効率が高まります。また、子供の教育も同じことが言えるでしょう。

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