ワーケーションに向いている人、向いていない人

働き方の多様化が進む昨今、ワーケーションという言葉を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか? 昨年、日本航空でワーケーション制度の導入がニュースになり、注目を集めた、旅行先でテレワークをするという新しい働き方のひとつです。「ワーケーション=Workation」とは、仕事(work)+休暇(vacation)の造語で、アメリカから生まれた発想であるということはいうまでもありません。日本でもフリーランスを中心に実践している人も増えてきていルように思います。制度として取り組んでいる企業は日本ではまだ極めて少ないですが、出張や視察、留学、社員旅行といった理由で遠出している間もメールの確認や資料作成などのテレワークを続けるという状況になっている人は珍しくないのではないでしょうか。日本航空はワーケーションを導入した背景を「休暇先(旅先)で仕事をするという新たな働き方により、早朝や夕方以降の時間を社員が自由に過ごすことで、業務への活力につなげることが狙いです」「また、ワーケーションにより、旅行の機会を増やし、家族と過ごす時間が増えることが期待されます」と説明しています。
「旅先で仕事をするなんて」と抵抗を感じてしまいそうですが、長期的な休みが取りずらいという人は正社員であれ、フリーランスであれ多いと思います。そんな人もメールの確認などの仕事を続けることで、海外などに長期間旅行することのハードルがぐっと下がるのは事実です。私も実際に何度かワーケーションを試したことがあります。そこで今回は、ワーケーションについてご紹介したいと思います。

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ワーケーションのメリット


旅行中に仕事をすることの最大のメリットは、旅行中も仕事が滞らないこと。逆に言うと、仕事が継続できるので、旅行休暇が取りやすくなるというのがメリットになります。年末休暇前の「年末進行」という言葉を聞いたことがある人も多いと思いますが、長期休暇に備えて12月はあらゆる業界が繁忙になります。業界や職種、雇用形態かかわらず、長期的に休むためにはそのための準備が必要で、普段の何倍も忙しくなるものです。私自身、休暇前の準備が忙しすぎて、実際に旅行先で体調不良になって寝込んだ経験もあります。準備だけでなく、休暇明けは何百件もたまったメールを確認するだけで丸1日使うなど、後処理もなかなかしんどいもの。休暇を取るためとはいえ、ここまで休暇前後を苦しむくらいなら、もう休暇なんか取りたくないという気持ちにもなってしまいます。

それがワーケーションでは、仕事が継続できる点でそこまでのリスクがありません。気分転換の旅行休暇を取るハードルがぐっと下がるのがワーケーションの大きなメリットになります。

ワーケーションに向いている仕事とは?

ワーケーションとすることで旅行しやすくなるからといって、誰でもワーケーションが可能かと言われると、そうとはいえません。まずワーケーションをするからには、旅行先でも仕事ができる環境が整っていなければなりません。大前提として旅行先にパソコンやネットワーク環境があること。そして、会社員の場合はテレワークが許可されている立場かどうかが問題になります。つまりテレワークが制度上、認めてられていなければなりません。さらに、パソコンでの作業をメインとしている仕事でなければテレワークは不可能ですので、サービス業などのテレワーク自体が難しい仕事はワーケーションも当然ながら難しくなります。

会社員の場合は、テレワークが認められているか、そしてパソコンを使うのがメインの仕事となっているかがポイントで、さらに長期休暇が取りづらいという立場で代表的な仕事なのがマネジメント職でしょう。部下のマネジメントが仕事なので、長期的に仕事に穴を開けるのは難しいけれど、実際に自分が何か作業をする立場ではないことが多いので、テレワークでの仕事継続にはもってこいです。あるいはフリーランスで仕事をしている人も、1人で仕事をしている以上、なかなか長期的に仕事を休むのは難しいですが、一定の調整をしながら旅行先で進めることができれば休暇がとても取りやすくなります。

ワーケーションに向いている人ってこんな人

仕事の内容だけでなく、その人の性格もワーケーションを成功させるかどうかの大事な要素になります。次にワーケーションに向いている性格の特徴をご紹介します。

責任感が強すぎず、なさすぎず

まず第一が責任感が強すぎないこと。仕事に関して責任感が強すぎると、ワーケーションを取っても「休暇(vacation)」の時間がまったくなく、ただひたすら仕事をすることになってしまいます。特に真面目な人に多いと思いますが、連絡があればすぐに返信しなくてはと思い、都度都度対応しているのではキリがありません。かといって、責任感がない人もNGです。旅先ですっかり旅モードになり、仕事は後回しになってしまうというのも困りもの。ワーケーションは、ワークとバケーションのバランスがとても大事です。

仕事が好きな人

こちらもワーケーションに合う性格の大事な要素。そもそも、旅行先で仕事をするくらいなので、仕事が好きという人でないと、せっかくの旅行がただの苦痛になります。旅行先の光景を想像してみてください。目の前にはエメラルドグリーンのビーチ、はたまた白銀の世界など非日常の景色が広がっていることでしょう。そんな中、パソコンを開けて仕事をする。そんなことができるのは、そうとう仕事が好きな人でないと難しいです。仕事は仕事、プライベートはプライベートとして、余暇の時間は仕事のことは一切忘れたいという人にはワーケーションはお勧めできません。

オンオフのコントロールができる人

①や②と逆のことを伝えているようですが、この自己コントロール力が強いかどうかが、実は一番重要なポイントです。責任感が強く、仕事が好きな人は、旅先でもずっと仕事をすることになるでしょう。逆に、責任感がないとパソコンは持っていったけど一度も開くことなく旅は終わっていたという事態になってしまうかもしれません。オンとオフの時間をどのように設定し、取り組むのか、自分自信でしっかりコントロールできないと周りに流されて旅なのか、仕事なのかどっちつかずの時間を過ごしてしまいます。普段の職場で働く以上に割り切って行動できる強い意思があるかどうかがワーケーションの成功の鍵になります。

ワーケーションに大事な三か条

これまで、ワーケーションに向いている仕事、そして性格の特徴をご紹介しました。最後に、私自身がこれはやっておいて良かったと思う成功の秘訣をご紹介します。実際にワーケーションに向いているかもという人はぜひ参考にしていただければと思います。

1:ルール設定

もっとも大事なのがルールです。スケジュールといっても良いかもしれませんが、旅行先でいつ働くのか、どれくらい働くのか、きっちりとルール化しておくことが大事です。例えば、朝起きて1時間はメールチェック。夕食の前に1時間だけ作業。そして寝る前にまたメールチェックなど。1日のうちにどの程度仕事をするのか、明確に定めておくことで、働きすぎたり、働かなさすぎたりすることがなくなります。

2:事前準備(周知)

ルールを設定したら、それに向けて事前準備をします。仕事の関係者(同僚や上司、さらにはクライアントなど)にそのルールを周知することで、迷惑をかけることが少なくなります。そして、どの程度の仕事が継続できるか(メールチェックのみなのか、ほか作業時間も確保するのか)で、旅行前に仕事をどの程度仕上げるべきかなどが判断できます。基本的には、旅行先ではメールチェックなど最低限に抑えることがお勧めです。旅行先になると、一緒に行く家族や友達などの状況にもよりますが、どうしても普段の職場以上に集中できなかったりすることが多いので、ワーケーションとはいっても〝仕事の連絡が完全に途絶えることはない〟という程度の仕事ボリュームにしておいたほうが安心でしょう。

3:バックアップ

3つ目がバックアップです。こちらは、絶対条件ではないものの、あったほうが気分的に安心というものです。ひとつ目のバックアップは人。仕事仲間などと気軽に連絡できる人に、いざという時にピンチヒッターをお願いしておきます。旅行先ですと、交通事情などさまざまでトラブルで急に予想外のことが起こることがあります。そういったときのために、関係各所に連絡してもらうなどのサポート役をお願いしておきます。また、必要なデータを送ってもらったり、逆にデータを受け取ってもらったりなどの、窓口として対応してもらうのも心強いです。そしてもう一つがパソコンです。メールの確認ぐらいもはやスマホ一台あればできてしまう時代ですが、パソコンが壊れる、パソコンを失くすなどしてしまうと、テレワークではかなりの痛手です。こういったリスクを回避するため、私は念のため2台パソコンを持って行きます。実際に、壊れたり、失くしたりしてバックアップ用のパソコンを利用したことはないのですが、保険のつもりで持って行くようにしています。

ワーケーションに向いている人、向いていない人のまとめ

ここまでワーケーションについてご紹介しましたが、最後に強調したいのが、ワーケーションであっても仕事を一切しない時間(忘れる時間)は絶対に必要であるということです。仕事と並行しての休みとなると、どうしても仕事のことが忘れられず、心が休まりません。ワーケーションは留学でも出張でもないので、旅行が第一。仕事は最低限としてスケジュールを組んで、リフレッシュの時間を忘れないでください。

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