景気後退とダイバーシティが加速する2019年をどう過ごすか?

新年明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
年末年始はミャンマーの最大の都市ヤンゴンとタイのバンコクで過ごしました。現在、バンコクのコワーキングスペースでタイ人、白人、アジア系の多様な人が仕事をしている中で原稿を書かせていただいています。2019年の初稿ということで本記事では、私なりに2019年に注目している2つのテーマと新年をどう過ごそうと思っているかを書かせていただきます。

個人的に2019年は

  • 景気後退(リセッション)が本格的にはじまる可能性が高い
  • 働き方を含めた生き方の多様性が加速する時代

この2つに注目しています。世界的な景気後退と社会の多様化が加速していく中で、2019年をどのように過ごせば良いのかを考えてみたいと思います。

株式市場から読み解くリセッション

2000年代後半のリーマンショックから世界の株価はここ10年、量的緩和金融政策で上り調子が続きました。しかし、2018年は上昇相場から一転して大きな下げも目立ち上値が重い状況が展開されました。株価は実態経済よりも早く景気後退を捉える特性があります。特に、アメリカのマーケットの上値が最近重くここ10年で多くの人が忘れていた厳しいリセッションを覚悟しなければいけない局面がくるのではないかと警戒しています。

年始のアメリカ市場も幸先が悪く、iPhoneやMacで有名なアップル株が大幅に下落しました。中国経済の減速からアップルは今期、市場関係者の予想を大きく下回る利益目標を発表し大きく株価が下落。株式市場全体にも余波が広まり大きな下げに繋がりました。

実体経済よりも早く株価は世界の景気動向に反応します。2018年から上値が重く2019年初頭も厳しい展開になっているため、2019年は景気後退が本格的にはじまる年になる可能性も十分、考えておいたほうが良いでしょう。

日本の「世間」からダイバーシティへのシフト

ダイバーシティ&インクルージョンという言葉が人事の世界でキーワードとなっています。日本語に訳すと多様性を認め受け入れることです。正社員だけでなくパート・フリーランスなどさまざまな働き方で社会に関われるようにすることで国としての生産性を高めようとする働き方改革が2019年から試行されます。また国籍や宗教、性別など多様な属性をもった人たちが共に同じ空間や職場、プロジェクトで働くことが今後、一層当たり前になってきています。

日本はこれまで社会がなく「世間」があると言われていました。この考え方は一橋大学の元学長だった阿部謹也氏が論じていた日本の在り方です。簡単にいえば世間とは自分が関わる狭い人間関係や枠組みのこと。会社や出身大学やサークルなど自分の属するグループのようなものです。

例えば日本では

  • 「あなたはどこの大学出身なの?」
  • 「あなたはどこの会社の人なの?」

と、どこそこの誰々の人という見方をされ続けてきました。
つまり、個人としてはみられることはあまりなかったわけです。正社員じゃなければ「世間」にしっかり所属できていない人だから、同じ仕事をしても給料は安くても構わないという欧米から見たら信じられない差別も当たり前のように日本ではありました。

しかし、日本も生産人口が減少する中そんなことは言ってられなくなりました。時間の都合でパートやアルバイトで働きたい人、さらには組織に所属しないフリーランスといった働き方が正当な評価を受けない社会では生産人口が増えていきません。だからこそ、国の主導で働き方改革が導入され正社員とそれ以外の格差是正やいろいろな働き方を認める流れに舵がきられたわけです。

  • 最近では個人が信用を高める
  • 個人が積極的にブランディングする

こんなことが当たり前になりました。

会社の代わりに個人を上場するVALUというサービスまで生まれたほどです。会社に所属していても個人のブランディングを積極的にして表に出ていて、もう、どこそこ所属の誰々という枠組みにおさまらない田端慎太郎さんのようなスーパーサラリーマンも登場しました。

ダイバーシティ&インクルージョンという言葉が生まれた背景には、やはりこれまで多様性を認めず年齢や性別、国籍などで不当な扱いを受けてきた人がいるということの証明かもしれません。

しかし会社員、パート、フリーランス、様々な働き方が認められ年齢や国籍、性別、宗教など様々な属性の人もこれからは一緒にフラットな関係で働くことが当たり前になるのではないでしょうか。

そして会社に所属していようといまいと個人が信用を高め技術を磨いていくことを求められる時代にシフトしています。会社や組織に所属していることだけがアイデンティティになってはいけないのです。

2019年は働き方改革関連法が施行される年でもあります。ますます働き方の多様化も加速していくでしょう。

景気後退局面の中で個人で生きていく時代の幕開けか?

2019年は景気が後退していく局面の中で個人で生きていくことも求められる時代の幕開けになるのではないかと考えています。リーマンショック直後、日本の雇用状況は悪くなり派遣切りという言葉がニュースで話題になりました。約10年前の話です。

もしも今後、リーマンショッククラスの不景気が到来したら10年前と何が違うのでしょうか。不景気であっても生産人口も少なくなっており意外に働き口がなかなか見つからないという状況にはならないかもしれません。また働き方改革によって同一労働・同一賃金の社会になれば、働き方によって不当な差別を受けずに済むかもしれません。

しかし、それでも不景気に伴い仕事そのものの量が減ってしまうなどの悪影響も十分に考えられます。例えばフリーランスなら新規の仕事の受注が難しくなったり、案件の奪い合いになってしまったりすることもなくはないでしょう。景気後退していく中でどのような働き方であれ個人としての技術や実績、信頼を高めていかなければいけない厳しい時代の幕開けが2019年頃だったと後から振り返る日が来るかもしれません。

景気後退と個人の時代の到来だからこそ、日々少しずつできることを増やしていく、信頼を日々高めていくことが重要なのではないでしょうか。

景気後退とダイバーシティの2019年をどう過ごす?

  • 自分の時間を投資して新しいことをする
  • 場所や環境を変えてみる

もしも2018年は何も成し遂げられなかった。2019年は何か変化のある成長できる年にしたいと考えているなら自分の時間を新しい技術を得ることに投資したり、環境を変えてみたりすることで景気後退とダイバーシティが進む2019年を飛躍の年にできるかもしれません。

2019年は時間を投資して技術を身につけてみませんか?

景気後退とダイバーシティ化が加速するからこそ、新しいことに挑戦したり学んだりする意欲があるかどうかで今後の生きやすさも変わってしまいます。もしも毎年、ただ単に年を重ねるだけで何も身につけないでいると年を追うごとに生きづらさを感じてしまうことになるかもしれません。

景気後退とダイバーシティ化が加速するであろう2019年。各々の状況によって設定するべき目標は異なってくるでしょう。

ただ仕事をする際に既存の知識や技術の切り売りだけで1日を終えてしまうのではなく、1日のうち少しの時間、新しい技術を身につけるために時間を使っても良いのではないでしょうか。

例えばプログラマーやエンジニアの方なら新しい言語を習得するとかデザインを勉強するなど技術的な面を強化してできることを増やしていくなど明確な目標も立てやすいでしょう。他にはフロントエンドしかできないエンジニアがバックエンドの言語も身につけられれば、できることも増え個人としての市場価値も高まります。

私のような金融関係のメディアにも個人的に書かせていただいているWebライターでしたら、例えば書ける分野を広げたり権威性をつけるためにファイナンシャルプランナーなどの資格をとることも有益です。既存の知識だけでできる仕事ばかりしていると知識の切り売りになってしまい、書けることも少なくなってしまいます。

大学生ならTOEICの勉強や英会話の練習をして英語を身につけるなど、少しずつできることを増やしていくのも良いでしょう。

もちろん資格などに拘らずに動画制作の勉強をして個人的にYoutubeなどにたくさんの動画を投稿してみるなど新しい挑戦をしてみてみることで得意を増やしていくのも個人の価値を高めていきけます。

2019年は既存の知識だけで乗り切るフェーズではなく、新しいものを身につける時間を投資するという視点が多くの人に必要になると思います。景気が後退していくなら、出来ることは増やしたほうが仕事もしやすくなります。またダイバーシティの時代だからこそ組織に所属していることだけをアイデンティティに出来ません。できることや得意なことを増やしていくことで自分の強みや他の人との差別化につながります。

いまできることだけでなく新しくできることを増やすために時間を投資するという考え方を2019年では大切にしたいと思います。

2019年は場所や環境を変えてみませんか?

人間は場所や環境に左右される生き物です。例えばリモートワークで働いている方で自分の家では仕事ができないと考えている人も多いのではないでしょうか。そんな時は喫茶店に行ったりコワーキングスペースに行ってみたりして環境を少し変えてみるだけでも生産性が高まるかもしれません。

私はWebライターですが環境によって最近、自分の原稿の質や執筆速度がかなり環境やコンディションによって左右されることを実感しています。自分のことを仮に敵意をもって接してくる人や気まずい関係の人が近くにいると、何もされなくても何となくストレスを感じてしまい記事の質や書くスピードにも悪い影響があります。逆に自分のことを誰も知らない海外のコワーキングスペースで作業をしてみるとストレスを感じず集中して仕事を進めることができます。少し場所を変えるだけでも生産性が大きく変わります。

もちろん場所や環境を変えることの影響は生産性の話だけにはとどまりません。

会う人が変われば人生の展開も変わります。例えば誰もいない一人孤独な空間で缶詰になって仕事をするのも時には良いでしょう。その一方で出会いが縁や新しい仕事につながることもあります。
交流が活発なコワーキングスペースでは仕事をたくさん受注した人が手が空いている人に仕事を振ってみたり、何かコラボレーションをして新しい仕事をつくるなどの交流もあります。

場所を少し変えてみるだけで新しい出会いや仕事に巡り会えるかもしれません。海外に行く機会があっても面白いかもしれません。日本にいるだけでは見えないことも見えてきます。

例えば私は年末にミャンマーに行きましたがネットの情報だけでは気づけなかったことがたくさんありました。ミャンマーとアメリカは政治的にあまり関係が良くないから、ミャンマーには欧米の文化はほとんど受け入れられていないだろうと思っていました。

しかし実際は世界展開している有名アメリカンレストランのHardRock Cafeが街中にありましたし、大型モールには巨大なクリスマスツリーが飾られていてホテルに行くとサンタ帽をかぶったミャンマー人が楽しそうに仕事をしていました。また現地のミャンマーの起業家の方とお話をする機会もあり普通に日本で暮らしていたら、なかなか出会えない人や風景に出会うことができました。

もしも2019年、何かを変えたいと思ったらまずは場所や環境を変えてみるもの効果的です。

Don’t think, feel!

2019年はリセッションとダイバーシティーの加速がテーマになると考えています。しかし予測はなかなか当たりません。例えば2018年初頭は仮想通貨の急騰が盛りあがっていましたが今では最高値の半値以下まで落ち込んでいます。去年の初頭に仮想通貨のここまでの落ち込みを予想できた人は多くはなかったはずです。

リセッションとダイバーシティの加速を予想してはいますが、その通りにいくとは限りません。

そこで最後に香港のカンフー映画で有名なブルース・リーの言葉です。

Don’t think,feel! 考えるな感じろ

あまり考えすぎても動けなくなってしまいます。私の2019年の目標は素直に感じたままに良いもの選んでいくことです。自分が身につけるべきだと思った技術や知識には素直に時間をかけ、良い仕事や面白い経験ができそうなところに行く。成り行きや縁を大切にしたいと思います。私は2018年に夏頃に本格的にWebライターをはじめました。海外から帰国して地元に帰ったのですが人生もうひと頑張りしてみようと思いWeb関係の勉強会に参加して環境を変えてみたのです。

偶然、私のメンターが日本有数の有名なWebライターの方で、せっかく直接指導を受けられるのならと思いWebライティングの勉強をはじめたのがWebライターをはじめたきっかけです。新しいことを身につけ環境を変えてみるだけでWordPress(ワードプレス)すら、よく知らなかった私でもWebライターになれました。

場所を変えたり新しいことを身につけ、しっかり続けていけば人生は変わります。2019年はリセッションとダイバーシティの時代だと予想していますが、新しいことにチャレンジしたり環境を意識的に変えてみることで乗りきれるのではないでしょうか。

ちなみに私は金融やIT、海外事情に興味をもっているので2019年は、これらのテーマを勉強していこうと思っています。

あなたは2019年に何か広げてみたい、深掘りしてみたいテーマはありますか。もしも特に思いつかないようなら考えすぎてるだけかもしれません。自分の興味の感じるままに行動してみましょう。

まとめ

2019年はリーマンショック以来、続いた株式市場の上昇相場が終わり景気後退(リセッション)になる可能性が高いです。その一方で働き方改革なども進み多様性のある社会になっていくでしょう。

改めて、働くとは何かを考えさせる年になります。ただ既存の知識を切り売りするだけの働き方でいいのか、もっと新しい知識をつけて、自分に付加価値をつけてリセッションの時代に価値ある人材に自分を育てていく方がいいのではないだろかなど2019年は自分をもう一度見つめ直すのもいいのかもしれません。

2019年を自分の時間を新しい技術や得意分野を開拓するために使ったり、環境を変えてみることで自分の強みを伸ばしてく年にすれば2020年代に良いスタートをきれるのではないでしょうか。

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