チームビルディングの目的は? 変化する働き方のなかでチーム力を高めること

管理職やリーダーの方、課やチーム一人一人の力を発揮してもらうために、連日苦労してはいませんでしょうか。またはリーダーに指名され、戸惑っている方はいませんか?
一方で、フリーランスや個人事業主の方で、リモートワークやノマドワークの普及で、WEB会議やWEBでのチャットやメールを活用したコミュニケーションが主で、会社に出社せずとも、一人でいつでもカフェなどの好きな場所でPC作業を行ない、直接人と会うことなく仕事をする人が増えてきています。

このように、働き方には、インターネットや技術の進化によって大きな変化が巻き起こっていますが、どのような働き方でも仕事でも、仕事は一人でするものではありません。例えば、フリーランスで、発注者から仕事を請け負う人も、発注者あっての仕事。人と人のコミュニケーションはどんな場合でも不可欠です。

あなたは仕事で大きな成果をあげたいですか?


ビジネスの成功者たちは、一人で大きな仕事をやってのけたかのように、その名前が一人歩きしていますが、彼らも一人で仕事の成功をつかんだのでありません。

あのiPhoneやiPadを作ったアップルの、スティーブ・ジョブズにも、ロン・ウェインやスティーブ・ウォズニアックという強力な仲間がいましたし、HONDAの名を世界に知らしめた本田の創始者、本田宗一郎にも藤沢武夫という、本田氏が100%信頼していた強力な理解者であるパートナーがいました。
そして、彼らが中心となって、チーム作りをすすめ、世界に影響を与える仕事を成し遂げたのです。

やはり大きな仕事や、タフな仕事は一人でこなすことは難しいです。しかし、日本の経済の停滞、少子高齢化など問題は山積みで、大きくなっていくばかり。このような時代にこそ、「チーム力」をあげて、自分の周りからまず停滞感から脱却しはじめる力、仕事をすすめて行く力が求められています。チーム力を意識しないままでいると、一人一人は仕事ができるのに、総括的、俯瞰的に仕事の目的を理解できないことになってしまいます。チーム力を顧みない仕事を携帯電話に例えてみると、こんな感じでしょうか。

携帯の内部にあるそれぞれのパーツは完璧にできているが、設計組み合わせがわるく、使いづらい。そのためどんなに広告をうっても売上がのびずじまい……。

自分の仕事が、まるで使いづらい携帯電話のようになってしまっては、大切な仕事人生は台無しです。そうならないよう、チーム力をつけていきましょう!

チームを作る人材選びには、自分の強みと同じように弱点の認識が必要だ

日本にはチームがない、チームについての理解が少ないと、齋藤ウィリアム浩幸氏は著書『ザ・チーム』で述べています。日系二世の齋藤氏は、アメリカの高校や大学で専門となる数学以外にもディベートを学び、リーダーシップの取り方を身につけました。また、チーム力の重要性に理解のある環境でチームビルディングを存分OJT(オン・ザジョブ・トレーニング)で実践し、指紋認証技術等で成功を得ています。

齋藤氏は、自身の数学に強いという強みと、自分の弱点を客観視できていたため、チームビルディングの際には、チームメンバーに多様性をつけました。自分の弱点を補う人材や、自分とは全く異なる環境で育った、年齢、性別バラバラのメンバーに設定し、問題解決の視点にダイバーシティを役立てたそうです。

スティーブ・ジョブズも本田宗一郎も、自分の強みと弱みを十分理解していました。ジョブズは、自分の身に余る仕事は技術力に長けた仲間のスティーブ・ウォズニアックにすぐ協力を依頼していましたし、本田宗一郎は事務業務や契約など、ハンコを押すような仕事はまったくできないため、自分が苦手な仕事は藤沢武夫に全信頼を寄せ任せていました。このように、どんなに仕事ができる人材でも、弱点や苦手なことは必ずあります。つい強みや長所ばかりアピールしたり、目が行きがちですが、自分の弱点をしっかり認識できる客観性が、ビジネスパーソンには必須のスキルといえるでしょう。

チームで得られる効果と展望

チーム力、すなわちチームビルディングには、チームリーダーの存在が必要です。現状把握と目的のシェア、達成すべき目標の提示など、やるべきことはたくさんあります
現状、いまの日本企業に存在する、◯◯部、◯◯課などがチームと言えるだろうと考える方もいらっしゃると思いますが、このような部長、課長、マネージャーなどが統括する組織は、時代が進んでいるにもかかわらず、いまだに高度経済成長時代に機能していたような、伝統的なグループに甘んじている場合が多々存在している傾向があります。

高度経済成長時代は年功序列的に、リーダーが生まれ、そのリーダーは社歴が長く、業務経験が豊富で総合的に優れており、何でも知っていなければならないとみなされていたはずです。だからこそ、伝統的なリーダーは、部下に弱みを知られたくなく、弱みを握られないような、自分が優位にたてるコミュニケーションをとる場合があるため、仮にそのようなリーダー下のチーム、グループで、そのリーダーをフォローする人材がいない場合では、風通しが悪くなり、活発で有意義なコミュニケーションができず、革新性のある仕事が生まれづらいでしょう。

また、以前のリーダーたちのように、滅私奉公的な、人生のすべてを仕事に捧げるような働きかたも、現在では通用しません。それがあまりに顕著であると、ブラック企業とレッテルをはられたり、非効率的な働き方の企業と評価され、訴訟問題がおきたりと、最悪会社の存続問題にも発展しかねません。

現在は、ビジネスパーソンも、遊ぶ時間をきっちり確保してこそ一流であり、成功者ほど、よく遊び、よく学ぶといわれます。1週間に35時間以上働いてはならないフランスのような国は、長く働く人がエリートであるといった場合もありますが、フランス人のバカンスをきっちりとり、決められた以上は働かないという勤務体制は、効率的であるのは間違いなく、日本の企業にお手本となる部分があることでしょう。

いまの日本は、有名な俳優がスキャンダルにより、たった1週間程で休業に追い込まれたり、絶対潰れないと思われていた会社が倒産したり、毎日が流動的で先が見えません。すでに成長しつくし、成熟した時代とも言えますが、そういった時勢には、いかに毎日が流動的であろうとも、反射的に問題を解決できる柔軟性と広い見識がリーダーには求められます。そのリーダー像の実現のためには、経験則で動く旧態依然のリーダーではなく、新しいリーダーシップが求められるのです。またそのようなリーダーシップ下で働くことの意義ややりがいは、チームメンバーにとって非常に大きなものがあります。

私個人の話になりますが、あるチームで、ヨーロッパのブランドローンチにかかわったときに、ローンチイベントの最終日に、本国のリーダーに、これまで経験のなかったような大きな感謝の言葉をかけてもらい、思いがけずに感動した記憶を忘れることができません。機能できるチームには、率直な感謝や、意見を言えるリーダーが必要であることを身をもって感じ、そしてこのチームに関われて良かったと感じました。

このような経験を重ねると、チームで働く際の効率がアップしたり、楽しさを感じられるようになり、自分から動いて、仕事やさまざまなことを意欲的に改善しようという意識が生まれます。その意識がチーム全体の士気をあげ、最終的には会社、社会に大きなメリットをもたらす第一歩となるでしょう。

チームで注意すべきこと

チーム力(チームビルディング)を意識したときに、必要以上に雰囲気を良くしようと、無理に自分を盛り上げておもしろおかしく飾り立てた話をしてもあまり意味はありません。また雰囲気を良くする為によけいなことをしすぎて業務がおろそかになるのも本末転倒です。重要なことは、お互いの実力を知り、不足があれば協力する態度です。

移民が多く住み、個人主義的といわれているアメリカですが、シリコンバレーなどの業界では先輩は、後輩の面倒を見たり、協力するのは当然だと前述の齋藤氏は述べています。
一方、日本では、インターンを採用する企業は、インターンシップに協力的だというスタイルを学生や世にアピールすることが目的になっている面もあり、実際に有効活用されていない場合もあるようです。

日本は終身雇用が一般的であったため、一定の業績をあげていれば解雇になることはない、という暗黙の了解のような考え方も、まだ存在しているので、チームビルディングの重要性を理解しずらいという面もあります。

現在の日本は徹底的な個人主義が問題になっており、少しでも自分より評価が高くなりそうな人がいれば、出る杭は打たれるとばかりに、その人の足をひっぱるようなふるまいや、自分の力を出し惜しみして、必要以上のことはしない態度をとるような人も多いです。

このように、他者や自分と違う立場の人に協力しない、といったふるまいこそ、評価を下げることであると認識し、チームで業績をあげられた場合には、それに見合った評価や報酬を必ず与えるという、わかりやすく、みながいきいきと働ける環境を作っていくべきでしょう。

≫中原玲子さんの記事をもっと読む next…「タスク管理は、やっぱり手帳がいい!」

「チームビルディングの目的は?変化する働き方のなかでチーム力を高めること」についてのまとめ

本稿では、スティーブ・ジョブズや本田宗一郎といったビジネスの成功者の事例を紹介しながら、働き方が変化するなかでチーム力を高めることがいかに重要か、ということについて述べてきました。あなたは、これらを参考により良いチームを目指し、全員がいきいきと働けるようなチームビルディングに挑戦してみてください。

【PR】 タスクの管理方法にお困りですか?

TeamHackなら、プロジェクトの管理から情報共有まで、これ1つで全てが完結します。ソート機能で誰が何をやっているか明確に。タスクごとにチャットができるから、情報の錯綜もありません。プロジェクト管理者も作業者も、驚くほどタスク管理が楽になります。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

同じタグのついた記事

同じカテゴリの記事