生産性を取り戻す「仮眠のすゝめ」

昼休みに昼食をとり、午後に職場に帰ってから仕事をしていると、ふと睡魔に襲われてウトウトしてしまう。そのような体験をしたことはありませんか? 自分自身何度もウトウトして顔を机にぶつけてしまうことや仕事中にも関わらず寝てしまい、怒られてしまう…といったような体験が多々あります。しかしウトウトしている状態で仕事していても全く仕事が進みません。それならば眠い時には思い切って寝てしまえばいいのでないか。
ということで、今回は、生産性と仮眠(睡眠)についての関係性について詳しく見ていこうと思います。

なぜ昼食後にねむくなってしまうの?


まずは昼食後に眠くなってしまう理由を探っていきます。

1 単純に疲れがたまっている
まず考えられる理由としては疲れによるものです。日本人は海外諸国と比べて労働時間がかなり長くなっています。そのため日頃の仕事や残業などにより疲労が溜まっている状態でまた仕事をこなしていく、そうして集中力がなくなってくる午後に疲労のピークが来てしまう。そのため午後になってからウトウトすることが増えると考えられます。

2 人間の生理的現象
私たち人間の体には「体内時計」が働いています。人間は昼間は覚醒して、夜に睡眠をとりますが、覚醒中も常に覚醒しているのではなく、波があります。そのため昼過ぎに一度覚醒の能力が落ちてしまい、結果として眠くなってしまうそうです。

3 血糖値の上下変動
食後は炭水化物や糖質を吸収するために血糖値が上昇します。血糖値が上昇すると、インスリンというホルモンが肝臓から分泌されて、血糖値が下がっていきます。ご飯やパンだけの偏った食事をしていると、インスリンが過剰に働くことで血糖値が下がりすぎてしまいます。血糖値が下がりすぎることで眠くなることが増えます。お腹一杯に昼食をとったときは、血糖値の変動が関わっているようですね。

海外の仮眠について

ここで海外の事例を一度挟みたいと思います。

スペインのシエスタ


スペインでは昼休憩(おおよそ13時~16時)の間にお昼寝ができるシエスタという制度がとられていました。シエスタが生まれた背景としては、熱すぎる昼間を避けて、涼しくなってから仕事をするという生活の知恵から生まれたものでした。シエスタは他の国でも実施されていて、エジプトやイラン、ブラジルなどとスペインと同様に暑い国が多いようです。しかし最近では、生産性が落ちてしまっているなどの理由でシエスタの制度を取りやめるなどの動きがあるようです。仮眠のメリット・デメリットについては次章で確認をします。

「仮眠のすゝめ」

先ほど海外の事例としてシエスタを紹介しましたが、なぜ仮眠(睡眠)をとるのか、そのメリットについて確認をします。

・記憶力の向上につながる
人間の脳は睡眠中に記憶の整理を行なってくれる機能があります。あなたも学生の頃に徹夜して勉強した経験はありませんか?自分は物覚えが悪くよく徹夜をしていた経験があります。ただ今振り返って考えてみると、徹夜して勉強した内容はあまり覚えていません。逆に毎日きちんとした睡眠をとって勉強していた内容の方がよく思い出せます。個人差はありますが、睡眠には記憶力を向上させることが出来ます。

・多様な病気のリスクが低下する
睡眠不足の人と健康的な生活を送っている人を比べたところ、睡眠不足の人は健康的な生活を送っている人よりも多様な病気になる確率が上がってしまう、ということが実験からわかっています。つまり、普段の睡眠に加えて、睡眠をとることで、病気のリスクをさらに軽減することが出来ます。

・ストレス解消にもつながる
仮眠をし終わったは、すごいスッキリしたという経験をした人も多いのではないでしょうか。睡眠には、溜まった疲れやストレスなどを解消してくれる効果があります。なので少し疲れた、イライラするという時は少し目をつぶって休んでみてはいかがでしょうか。

健康的で生産性も上がる睡眠ですが、もちろんデメリットもあります。

・周りからの目が痛い
日本の会社、日本人は仕事中寝ている人に対してあまりいいイメージを持ちません。こちらが忙しくしている中、寝ている人がいたら「仕事をしているのか。真面目にやれ」などと声をかけたくなるのもわかります。なので寝る際には、昼休みなどの自分の時間が確保されているときに行なうのがベストです。

・長時間の睡眠は逆効果
先ほどから睡眠にはとても良い効果をもたらすと言いましたが、あくまで15~30分ぐらいの短い時間のことを指しています。なぜ長時間の睡眠が良くないのか。30分以上の睡眠だとノンレム睡眠になり、逆に疲れが溜まってしまい、睡眠をとったにも関わらず、ずっと眠い状態が続き、脳が覚醒しません。記憶の整理にはとても大切ですが、生産性は余計に落ちてしまいます。睡眠をとるときは、短い時間の睡眠をとりましょう。

・夜寝付けなくなる
特に不眠症の方に多い傾向ですが、遅い時間に睡眠をとることで夜に眠れなくなってし舞うことがあります。自分も不眠症に近い傾向なので、昼寝をして夜眠れずに徹夜をしてしまうことを何度も経験しています。昼寝をするのならば、遅い時間ではなく、なるべく早め早めにとるようにしましょう。

生産性を向上させる睡眠のコツ


上記をまとめると、

  • 眠くなった時は一度寝てしまう
  • 寝る時間は必ず15~30分以内
  • 寝る時間帯は午後3時までに
  • 寝れる状況なのか確認をする

眠いまま仕事をしていては生産性が悪いままになってしまいます。なので思い切って寝てしまいましょう。寝る時間は15~30分以内でそれ以上とってしまうと逆効果です。夜もしっかり睡眠をとれるよう早めの仮眠にしましょう。最後に本当に仮眠をとれる状況なのか見極めてください。

では、どうしても仮眠がとれない人はどうしたらよいのか。そのような人には1分間目を閉じてみることをおススメします。目を閉じることで色々な情報を遮断することが出来るので、仮眠と同様に少しながら脳の中の情報を整理することが可能です。気分転換したい際にも使える技なので、日ごろから利用してみてはいかがでしょうか。ただ、ついついそのまま寝てしまう危険性もあるのでアラームをかけるなりして時間を測ることを進めます。
またコーヒーやエナジードリンクなどに入っているカフェインをとることや、ガムをかむことで眠気を覚ますことが可能です。

仮眠制度を取り入れている企業

実際に仮眠制度を取り入れているユニークな企業をご紹介します。

株式会社OKUTA(オクタ)


OKUTAでは「POWER NAP制度」というものを取り入れており、昼食休憩とは別に1日15分程度のお昼寝を認めています。眠くなった時に自由に取れる制度となっていて、仮眠をとれる仮眠スペースを設けています。
http://okuta.jp/

株式会社ヒューゴ / HUGO, INC.


ヒューゴでは、2007年から業務の効率化を図るため、「シエスタ制度」を導入していて、13時~16時はお昼休みになっています。またシエスタ時間中の電話は、すべて留守番電話になっています。
https://www.hugoinc.us/

まとめ

いかがでしょうか。短い時間の仮眠は生産性を上げるために必要なものだと確認が出来たと思います。ただまだ仮眠をとれる文化が広まっていないので、現状取れる企業が多くないのが事実です。仮眠制度を広めて、ストレスなく生産性が高い状態を目指しましょう。
余談ですが今回の記事は自分も仮眠を取りたいという意図で書いています。仮眠による生産性向上が証明されて、自社でも仮眠制度を採用してくれればと心から願っています。

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