リモートワークが抱える問題とは? 不安なリモートワーカーと長時間労働

政府が「働き方改革」を打ち出し、さまざまな施策を繰り広げていこうとしているなか、リモートワークや在宅勤務といった働き方が、確実に社会に拡がり始めています。今日、仕事についての環境は劇的に変化し、多様化をむかえています。IT技術の進化により、従来固定された場所で行われていた仕事はインターネットを介してどこででもできるようになりました。自宅やカフェなどの好きな場所で仕事を行なうことのできるリモートワークや在宅勤務といった働き方の浸透はますます進んでいます。 リモートワークや在宅勤務は、「勤務時間を必要としない、自宅でもどこでも仕事ができる」というところに大変大きなメリットがあります。通勤時間に費やす時間を節約して、仕事の時間にあてることができるのは、貴重な時間の節約にもなります。また、天候にも左右されず、通勤時間が不要なため、仕事に使える時間を確保しやすい働き方だとも言えます。しかし、このようなメリットの裏には、それによって引き起こされるデメリットもあります。ここでは、リモートワーカーならではの問題を提示していきます。

リモートワークは長時間労働につながる?

 

国際労働機関によると、リモートワーカーはオフィスワーカーと比べて、生産性は高いが、長時間労働の傾向があるという研究結果が出ています。すでに日本においても、平成22年の時点でこのような問題が指摘されていました。

「社員の労務管理の問題 「テレワーカーの労務管理が難しい」「テレワーカーが働きすぎてしまう」などの指摘が多い」(総務省 情報通信国際戦略局 情報通信経済室 調べによる)

参考URL http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/linkdata/h22_06_houkoku.pdf リモートワーカー、テレワーカー、在宅勤務者は、仕事に使う時間を自分自身で自由にコントロールできるため、生産性が高まり、イノベーションも生まれやすくなると言われています。しかし、同時に、仕事とプライベートの生活が曖昧になってしまい、労働時間が長くなりがちであるという指摘もあります。

リモートワーカーの労働時間が伸びる理由

なぜリモートワーカーは長時間労働をしがちなのでしょうか。それは、リモートワーカーが、「オフィスで仕事をしなくても、どこででも自分は仕事ができる人間なのだ」という事を証明したいという強いプレッシャーがあるからではないでしょうか。実際に仕事が終わった後、まだ空き時間がある場合には、さらに仕事をすすめたり、見直したりして一日の中の長い時間を仕事に費やしているリモートワーカーもいることでしょう。 また、リモートワーカーは、物理的にオフィスから離れているため、やむをえずコミュニケーションにタイムラグができてしまったり、毎日オフィスで顔をあわせていれば自然にわかるようなチーム内で必要とされる知識や常識の共有が難しいとい問題を抱えています。 この齟齬を減らすために、チャットなどのツールでコミュニケーションのコアタイムを決めておいたり、チーム内で必要な重要ナレッジをオンラインで共有するようにする、といった管理が必要になってくるでしょう。このような対策を重ねていくことで、リモートワーカーの勤務時間はさらに増加していきます。 そして、リモートワーカーは、物理的にオフィスから離れて仕事をすることから、孤独を感じがちであったり、この働き方を続けていけるのだろうか、という不安も持つことも考えられます。 こういったリモートワーカーならではの「不安」が、リモートワーカーを長時間労働に向かわせている可能性も考えられます。

リモートワーカーは不安だ

リモートワーカーは、コミュニケーション上で不利な状況になってしまうことがあります。そして、コミュニケーションを円滑にするために、オンラインチャットのアプリケーションを駆使して連絡をまめに取り合う努力をしていても、常にタイムラグなしでコミュケーションができるとも限りません。 そんなときに、気をつけていかなくてはならない問題として、疑問点や必要なポイントが不十分なまま仕事をすすめてしまうということがあります。十分な計画や確認なしに、とにかく手をつけて形にしようとする危険性は、リモートワーカーだけでなく、一般的なオフィスワーカーにも考えられることですが、確認作業にタイムラグが発生しがちなリモートワーカーは、より気をつけていかなくてはならない問題です。

そのため、仕事に手をつける前には、必ず方向性や内容について明確に理解してから取りかかるようにしましょう。その仕事は何に対してのものなのか、対顧客に見せるものなのか、インターナルな資料なのか、という「誰」に見せるのかを確認しましょう。次に、その仕事が何のためのものなのか、なぜそうすべきなのかと整理してから進行していきましょう。

リモートワーカーが注意すべきこと

繰り返しとなりますが、最も注意するべきことは仕事とプライベートの生活の境界線があいまいになることです。余暇中や、仕事をしていない時間の間に仕事関連のメールを受け取ることはよくあることです。しかし、それに逐一対応していたら、休んでいるのか仕事をしているのか混乱してしまいます。特に、マネージャーの役割をもったリモートワーカーも注意が必要です。管理したいワーカーが様々な時間に仕事をしていると、パソコンや管理画面にずっと向かうことになり、オフィス駐在よりも仕事時間が長くなってしまう可能性も否めません。 適切に仕事時間と、他のことをする時間を分ける能力を養っていかないと、働き方自体が私生活に悪影響を及ぼしかねないことを理解しましょう。 ほかにも、在宅勤務には絶対必要なパソコンですが、どうしても長時間パソコンに向かうと、肩、首または背中、手首や指に疲労がでてしまいがちです。また、家庭の照明が適切でないと、眼の疲れや緊張を引き起こしてしまいます。リモートワークをする時間を考え、適切な環境を整えましょう。 長時間働くことができる環境であるがために生まれるリスクがあることをしっかり理解して、心と体の健康を損なわないためにも、十分な休息や仕事以外の時間を取る必要があることを覚えておくことが重要なのです。

タイムマネジメントでワークライフバランスをとる

このように、リモートワーカーは長時間労働になりがちであったり、特有の不安感からくる問題も存在します。しかし、多くのリモートワーカーは、ストレスが減ったり、ポジティブな影響があると考えています。 実際、ライター周辺でも、仕事を家ですることで、忙しさはあるが、自分で時間をコントロールできる喜びや充実感を感じているワーカーが多いです。通勤にあてていた時間を、子供の学校や幼稚園の親の役割を果たすことに使えたり、仕事だけではなく家族のために使うこともできるようになります。働く時間に柔軟性を持たせることができるので、雑用など、様々なことに対処する時間の編成を簡単にすることができます。以前は会社から休みや半休をとらないとできなかったことができるようになり、そのためストレスを軽くすることもできるのです。 この新しい働き方は、私たちの日々の仕事や生活に革命をもたらしているともいえます。会社に出社せず、在宅で仕事を行う人たち、リモートワーカーによる一人ひとりのタイムマネジメント能力の向上により、私たちのワーク・ライフ・バランスもまた、進化していくことができると考えられます。

まとめ

リモートワーカーが、その働き方によるメリットとリスク、仕事とプライベートライフの両立を進めていけば、このような、多様性のある働き方にたいする認知と理解、模倣が広がるに違い有りません。 リモートワーカー個人個人が問題や課題、将来改善すべき点を考え、働き方についてともに考えていくことがこれからも必要となっていくでしょう。 参考URL https://blog.noisli.com/remote-workers-are-working-longer/

事例に学ぶ

愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶと言います。ビジネスについても同じことが言えるでしょう。
他の企業の戦略や取り組みを分析し、そこから抽出した要素を組織に取り入れてみることで、あなたのビジネスを成功に導く鍵が見つかるかもしれません。

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