5月病対策のまえにチェック! バーンアウト(燃え尽き症候群)を予防するには

いよいよ10連休も終わり、いつもの通りの生活が戻ってきたことと思います。新年度になってから1か月が経ち、新しい環境にも少しづつ慣れてきた頃ではないでしょうか。しかし、この時期にとくに心配なのが「五月病」です。その中でも、進学・就職・転職などを経た人たちにとって多い症状が「バーンアウト」、いわゆる“燃え尽き症候群”です。

一概にバーンアウトといっても、それまでの仕事に対する姿勢によって「陥りやすさ」は変わってきます。新しい環境に合わず、「こんなはずじゃなかった」とふさぎ込んでしまわないためにも、一度バーンアウトについて詳しく知ることで、しっかり予防をしましょう。

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仕事に対する姿勢の4つのタイプ

まず、バーンアウトについて詳しく知る前に、仕事に対する姿勢は4つのタイプに分けられます。
図のように「活動水準」「仕事への態度・認知」という2つの指標によりカテゴリー分けすると、「ワーク・エンゲージメント」「リラックス」「ワーカホリズム」「バーンアウト」という区分が生まれます。それぞれのタイプの特徴や他のタイプとの違いについて見ていきましょう。

ワーク・エンゲージメント

ワーク・エンゲージメントとは、仕事に対してポジティブに捉えており、仕事もバリバリとこなすというタイプです。仕事量が多いのにもかかわらず、やりがいを感じているため、楽しみながら仕事をするという理想の働き方だといえます。

ワーカホリズム

ワーカホリズムは、仕事量が多いあまり仕事に対してネガティブな感情を持ってしまっているタイプです。仕事から離れたときの罪悪感や不安を回避するために、仕事をせざるをえないという切羽詰まった状態といえます。

ワーク・エンゲージメントとの主な違いは、ワーク・エンゲージメントタイプの人が、「やりたくてしょうがない」という気分で働いているのに対し、ワーカホリズムタイプの人は、「やらずにはいられない」という気持ちで長時間働いてしまうところにあります。つまり、仕事に対しての動機付けがまったく違うのです。

リラックス

リラックスのタイプの人は、仕事に対するイメージはポジティブであり、この点ではワーク・エンゲージメントタイプの人と変わりません。しかし、ポジティブなイメージを持ちながらも仕事に対して「適当にやればカンタン」と、ワーク・エンゲージメントの人ほど仕事量をこなさないのが特徴です。

バーンアウト

ここまで来ると大体予想がつくと思いますが、バーンアウトとは、仕事に対してネガティブな感情を持つうえに、仕事量もこなすことができないという状態です。しかしここでは、バーンアウトのタイプの人はもとから仕事をしなかったわけではなく、仕事に対して疲れてしまった結果、何もする気がなくなってしまったと考えるのが妥当です。

バーンアウトになるプロセス

バーンアウトになりやすい人は「仕事に熱心」「責任感が強い」「完璧主義」という特徴があります。このような人たちはその性格から、仕事に対し手を抜きません。その努力の結果が感謝や報酬という形で報われればそれでいいのですが、そうでなくなると「ただ利用されているだけ」と感じ、疲労が溜まりやすくなってしまいます。
つまり、バーンアウトが起こる原因は、ボロボロになるまで献身的に努力し続けたのに期待が満たされないという「フラストレーション(欲求不満)」と、努力に見合うだけの感謝・評価・報酬が得られずにただ情緒的に利用されているという「徒労感(やり甲斐の感じられない虚しさ)」にあります。

そのため、仕事量の多いワーカホリズムタイプの人は注意が必要です。同じく仕事量が多いワーク・エンゲージメントタイプの人は、その気になればいつでも仕事を離れて休息し、リラックス状態になることができます。しかし、ワーカホリズムタイプの人は自分ではなかなか仕事から離れることができず、自分の限界を超えて働くため、いつしかバーンアウトに陥り倒れてしまう可能性が高いのです。

従来は、バーンアウトに陥りやすい職種として、医療系・福祉系・教育系といった、自己犠牲的に他者に尽くす対人援助職が一般的でした。しかし、その後サービス業の発展により、あらゆる職業に感情労働や精神労働が強いられるようになりました。そのため、いまでは「仕事に熱心」「責任感が強い」「完璧主義」といった人でなくとも、誰にも起こりうる症状なのです。

なぜバーンアウトが5月に多いのか

ここまで、バーンアウトが起こる過程について見てきました。しかし、なぜこのような症状が5月に多いのでしょうか。

新年度が始まる4月は、就職活動といった人生の大きなイベント後でもあり、それでなくても周りの人事異動など、新しい環境に対して期待や不安を抱えている時期です。新しい環境に慣れるためにも、人間関係にも気を張っていますし、仕事に対してもやる気があるためエネルギーをたくさん使います。つまり、4月の時点では、周りのさまざまなことに対して気を使っており、いつの間にか溜まった疲労に気づきにくいのです。

しかし、気を張った状態も長く続くはずがありません。ちょうど5月のはじめにGWという大型連休があるということも重なり、ふと自分の想像と現実との間に思った以上のギャップがあることに気づきます。仕事を頑張ってこなしているにもかかわらず、報われていないといった不安もこのときに抱えやすいのです。最初の方はそれでも人は頑張り続けますが、その分疲労も当然溜まっていきます。そのため、だんだん続かなくなり、「こんなはずじゃなかった」という思いも強くなっていき、ふさぎ込んでしまうわけです。

どうやって予防していくのか(個人Ver)

できなかったことではなく、達成したことに注目して評価する

先ほど、バーンアウトになりやすい人として、「仕事に熱心」「責任感が強い」「完璧主義」を挙げましたが、このような人たちは、仕事や勉強、人間関係が自分の理想から大きく離れてしまうと、「もっと頑張らねば」と必要以上に頑張りすぎてしまいます。そのため、成果がうまく出なかったときに「こんな自分ではダメだ」と落ち込み過ぎてしまうのです。こうなるとバーンアウトから抜け出せなくなってしまいます。

このような人ほど、自分を認めて評価することが大切です。しかし、自分を責めてしまうクセはなかなか抜けないものです。このような場合には、1日の中で自分を褒める時間を作ってみましょう。それは、帰りの電車の中やお風呂などゆっくりと考えられる場所が良いでしょう。

ほかにも、一度に多くのことやろうとして、結局何も終わらないということもあるでしょう。このような場合には、やらなければいけないことを洗い出してリストを作り、終わったタスクからチェックをつけていくと、有効に進みます。この作業の重要なポイントは、小さなタスクを終えるごとに達成感を味わえることです。マルチタスクに悩む人は、タスク管理の仕方について考え直してみるのもいいかもしれません。

複数のプロジェクトを効率的に管理する方法と、マルチタスクへの向き合い方

質の良い睡眠を心がける

スウェーデンのカロリンスカ研究所の調査によると、「睡眠」と「休息」を適切にとれていない人では、バーンアウトの予兆があらわれやすいようです。また、バーンアウトの度合いが高い人は睡眠障害の傾向が強いようです。このような悪循環に陥らないためにも、日ごろから質の良い睡眠を心がけましょう。
食事は床に就く3時間以上前にすませ、胃腸を休めてから寝るのが理想的です。ほかにも、自分の体格にあった枕選びにも気を使ってみると良いでしょう。

どうやって予防していくのか(組織Ver)

普段からコミュニケーションをしっかりとる

バーンアウトになりかけていても、忙しさのあまり自分で気づかないことがあります。このようなとき、普段から同僚とのコミュニケーションが密であれば、いち早く変化に気づくことができます。変化を言葉で伝えるまではいかなくとも、少しでも気にかけてあげましょう。
最近では、定期的に部下と上司が1対1で行なう「1on1ミーティング」の重要性が高まっています。これによって、個人の成長に対して上司がきちんとフォローをしていくことができます。このように、上司や部下の信頼関係を築けるようなシステム作りも大切です。

社内コミュニケーションの重要性とその対策をどう進めるべきか

プライバシーが守られる相談窓口を設置する

バーンアウトになりやすい「仕事に熱心」「責任感が強い」「完璧主義」といった人は、他人に助けを求めることを苦手とする傾向があります。そのような人のためにも、職場にプライバシーがちゃんと守られる相談窓口を作るのが良いでしょう。
しかし、相談窓口が職場にありながらも相談をせず、ギリギリまで抱え込んでしまうという人も少なくありません。それを防ぐためにも、相談窓口の認知度を高めることで、相談するハードルを下げるという工夫も重要になってきます。

まとめ

バーンアウトの症状は、急に燃え尽きたように感じても、実際は段階的に進行している場合がほとんどです。そのため、燃え尽きの兆候にいち早く気づくことが最大の予防といえます。また、疲労を慢性的に抱えないためにも、普段から休息をしっかりととることを心がけましょう。

休息がなかなかとれないという方は、ぜひこちらの記事もご覧ください。

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