PMってどんな人?みんながPMに期待している5つのこと

皆さんは「PM」と聞いて、どのような人を思い浮かべますか?

クラウドサービスを提供している会社に勤めているなら「プロダクトマネージャー」と答える方が多いかもしれませんね。システム開発ベンダーに勤めているなら、ほとんどの方は「プロジェクトマネージャー」をイメージするでしょう。

「プロダクトマネージャー」や「プロジェクトマネージャー」という職種も、期待される役割やレベル感は組織(会社、部署、チーム)によってまちまちです。

私は幸運なことに、ここ2年の間で、多くのSaaS(Software as a Service:クラウドで提供されているソフトウェア)事業の代表や責任者の方にお会いすることができました。
お話しさせていただくなかで、私が感じ取った「みんながPMに期待している役割/スキル」を5つ紹介します。

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1.プロジェクトの進捗管理


QCDというビジネス用語もある通り、すべてのプロジェクトにおいて「納期」は重要な要素のひとつです。あらゆるビジネスはたくさんの関係者(ステークホルダー)を巻き込んで進んでいます。

たとえば、Webサービスを世に送り出すことひとつ取っても、ソリューションをつくるエンジニアチームはもとより、営業、カスタマーサポート、マーケティング、PRなど社内チームとの連携が必要です。また、協業企業への送客やシステムによるデータ連携などがあれば、社外ステークホルダーとの協働も必要です。

時間を守ることは、そういったステークホルダーとの信頼関係に欠かせません。

進捗管理への期待値が特に高い場合は、プロジェクトマネージャーとしての期待が大きいかもしれません。この役割/スキルは、PMBOKやTOC/CCPMといったキーワードで学習することがオススメです。

スケジュール管理に役立つクラウドサービスも多く、担当しているプロジェクトにあったツールを使うと、進捗管理はぐっと楽になります!

2.優先順位付けや交通整理

SaaS事業者が次にリリースをもくろんでいるプロダクトや機能が、たったひとつであることはまれです。複数の施策案のなかから、事業戦略を踏まえて取り組むべきプロジェクトの優先順位を付けます。加えて、プロジェクトは同時並行で進むことがほとんどです。

サービスのインパクトを最大化し、プロジェクトを円滑に推進するためには、開発するプロダクトや機能の優先順位付けや交通整理が必要です

ロードマップや課題一覧表が主な成果物です。成果物の作成にあたって私が気を付けていることは、要件の背景・目的やその発言者を記録に残すこと、また要件に変更があった場合には理由を記録に残すとともに、変更した要件以外の要件および別プロジェクトとの整合性を確認することです。

この役割/スキルはBABOKに体系的な知識が整理されています。

3.業界知識


業界知識は、上記の優先順位付けや交通整理のために必要です。

私が実践している業界知識のキャッチアップ方法を紹介します。

(1)経験のないドメインであっても議事録の作成を積極的に引き受ける。

議事録は、打ち合わせでの会話を可能な限りそのまま書き残します。

この方法は、次のような効果があります。・打ち合わせで理解できなかった単語を振り返ることができます。
・理解できなかった会話であっても議事録に残すことができます。
・文脈判断が必要な会話の細かなニュアンスに気づくことができます。

(2)業界の実務情報誌、月刊誌を読み。

月刊誌は入門としては敷居が高いですが、業界のホットな話題を取り上げているため、プロジェクトのメンバーが課題意識を持っている事柄をピックアップして学習できるという特徴があります。書店に多く並ぶ入門書は、学びたい用語や業務範囲を特定してから活用すると効果的です。

4.マーケティングに関する基礎知識

マーケティングに関する基礎知識も、上記の優先順位付けや交通整理のために必要です。

たとえば、クラウドサービスで、一人当たりの単価が高いサービスと単価が安い場合のサービスでは、プロジェクトで取り組むことの優先順位は変わるはずです。

また、後述の事業KPIの設定でもマーケティングに関する基礎知識は大切だと考えています。

KPIを単に売り上げやPVだけにするのではなく、マーケティングの評価指標(事業貢献度)も織り込んだKPIを設定することで、プロダクトをより良い形で進化させることができるのではないでしょうか。

5.事業KPIの設定

事業KPIの設定は、筆者もこれからさらに力を付けていきたいと考えている分野なので、ここではKPIの定義をおさらいしたいと思います。

KPIは「重要業績評価指標」を意味し、「Key Performance Indicator」の頭文字を取った用語です。KPIは事業目標の達成に向けて業務の進捗を定量的に評価するための指標です。週次、月次、四半期毎といった比較的短期間で計測できる指標を設定します。たとえばSaaS事業の場合は月間経常収益や解約率などがあります。

KPIの設定には、KGIというインプットが必要です。KGIは「重要目標達成指標」を意味し、「Key Goal Indicator」の頭文字を取った用語です。前述のとおりKPIとは業務の進捗を評価するための具体的な指標ですが、KGIは事業の最終的な目標を定量的に評価するための指標です。たとえば中期経営計画で示される売上高や市場シェアなどが該当します。

事業KPIの設定への期待値が特に高い場合は、プロダクトマネージャーとしての期待が大きいかもしれません

事業の戦略や方向性はあまり期待されていない私にとって意外だったのは、事業の戦略や方向性に対する期待はそう多くはなかったことです。

事業の戦略や方向性を描くことは、一般的にはプロダクトマネージャーの役割に含まれていると理解しています。しかし、PMに期待していることにあまり挙がりませんでした。

想像の域を出ませんが、その役割/スキルは「足りている」ということが理由のひとつと私は考えています。
PMが必要となるケースでは、ビジネス構想が既に存在するもののスキームが固まりきれずにいるといったように、事業の戦略や方向性がある程度決まっていることが多いからです。

PMに期待されている役割/スキルは上記の1から5だけでも広範囲ですので、事業のオーナーと会話できる程度のリテラシーを持つことにとどめて、より期待されている役割/スキルに選択と集中することも大切かもしれません。

まとめ

PMに期待されることは、バラバラな強みをもつメンバーの集まりが、チームとして成果を出せる環境づくりといえそうです。

チームは単に社内メンバーの集まりと考えるのではなく、社内外のステークホルダーをすべて含めたものと考える必要があります。たとえば進捗管理では、協業先との交渉やスケジュール管理、業務委託開発があればベンダーコントロールも大切な役割といえます。

期待される役割やスキルは多岐にわたりますが、プロジェクトごとに必要とされる役割を見極めて業務を実施していきましょう。私自身もPMとしてさらに成長していきたいと思います!

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