リモートワークで成果を残せる人、残せる会社

6月からカンボジアに半移住して、約4ヵ月が経とうとしている。

これからカンボジアにて、トークンを掛け合わせた”あったかい独自経済圏”を作るための第1段階として、シェアハウスを作りにきている。

そんなシェアハウスの準備を進める日々の中で、SCOUTER社のBtoBマーケティングに関わるOKRの数値を1人で持っている。去年9月に立ち上げから関わっている事業は、国内Saasの中でも有数のMRR進捗を記録している。

HRでもニッチな領域で事業展開をしており、決して楽をして成果を残せる業務ではないはずだ。マーケティング領域の立ち上げ時にOKR設定した時は、目標の高さに絶望していた。

その中で先月はカンボジアでリモートワークをしながら、過去最高の成果(先Q比 3倍の実績)を残すことができた。

働き方改革という名目で注目されてきているリモートワークだが、興味はあるが導入に踏み出せないという経営者の方々も多いと思う。そんな方達に向けて、なぜカンボジアにいながらリモートワークで成果をあげることができたのかという部分について、書いておこうと思う。

前提:「サボられるのが怖い」と経営者が思う時点で難しい

リモートワーク実施したいという経営者の中には、「サボられたらどうしよう」と思う方も多いと思う。近くで社員を管理できない分、社員が何をしているか分からず、成果に繋がらないのでは?という不安だ。

正直、そう思った時点で、リモートワークの導入は難しいと思う。

リモートワークで成果を残すための前提として最も重要なのは、個人が進んでいきたい方向性と会社が与えているミッションの方向性の一致。そして、方向性の一致を正確にするための、個人と経営者の間の信頼関係だと思う。

この2つがあれば、無駄な管理をしなくても、個人が自発的に成果を出すために、勝手に思考し、施策を打ち、PDCAを回す。

もちろんここにおけるインセンティブ(方向性の一致)は人によって異なるが、経営者側はそのインセンティブを正確に理解して提供できてる?提供しているつもりになっていない? という部分がまさに信頼関係の部分だと思う。

そこを手っ取り早く判断する方法が、リモートワークさせようかと思った時に、「サボられないか心配」と経営者が思うかどうかだと思う。経営者がこう思ってしまうような信頼関係なら、メンバーも経営者を信頼していないから、本当に会社に求めているものを話していないはず。

だから前提としてここが重要。

ここからは、なぜカンボジアのリモートワークで生産性が上がったのかという個人的な見解について、書いていきたいと思う。

個人が働きやすい場所は千差万別


生産性に影響する要素として、やはり作業環境は大きい。僕の場合は、下記のような条件が揃った時に、もっとも生産性が高くなる。

・周りに知り合いがいないこと
→気が散って話しかけたくなってしまう

・作業場所が今までに来たことの無い場所であること
→飽き性なので、新鮮さがマインド的に重要

・作業時間外において、新しい刺激が多いこと
→上記と同じ理由(日本にいるとどうしても日常も繰り返しになる)

・移動距離が多いこと
→不思議と移動距離が多いと、生産欲求が湧いてくる

これは日本で毎日オフィスに出社して仕事をしていると、実現が難しいことだった。日本にいると、オフィスで集中していたタイミングで不意に話しかけられることなんて、日常茶飯事(これは仕方がないことだけど)。逆に、出社を繰り返す景色はいつも同じでどこか味気なさがあった。しかしカンボジアにいると満たすことが容易だった。 (僕の場合は東南アジアであれば、ある程度の場所は当てはまるし、もしかしたらアフリカや南米もそうかもしれない、今回はたまたまカンボジアだった)

この条件は人それぞれだろうから、それぞれが自分が働きやすい条件を満たせる場所を理解して選び取れた方が、結局組織としてのアウトプットの質も高くなる。 (これは場所的な話だけではなく、育児などのリモートワークも同様だ)

それぞれ異なる生産性が高い場所で働き、組織としてのアウトプットを最大化するためのソリューションが、リモートワークだと思う。

無駄なコミュニケーションが減った

成果を出すために起こすアクションを1つとっても、無駄なコミュニケーションが多く隠れている。それを最大限省けるのが、リモートワークだと思う。

よく一般的な会社であるのが、「〇〇を進めたいから会議をしましょう」と言って会議室を抑える。そして基本的に会議室は1時間単位で予約をするから、決めるべきことを決めれば終わるはずなのに、なぜか1時間きっちりに終わる。

共有であればテキストコミュニケーションで十分だし、意思決定が必要であれば、必要なデータや材料が揃え「〇〇な理由で〇〇します」という共有で済むことも多い。

議論が必要であれば、事前にアジェンダを作り、apear inなどのオンライン会議システムを使い、要点のみを議論する。

これでほとんどの業務は、出社している時と同様に進めることができる。

物理的に距離ができることで、お互いに配慮する部分があるのか、本当に物事がスムーズに前に進むようになる。近くにいると、ついつい生まれる「会って話しましょう」が無駄を生み出し、生産性を下げる。

つまり、必要なタイミングでしかコミュニケーションが発生しないので、作業や思考するタイミングでは限りなく集中することができる。これによって、また新たな余白が成果につながるアイディアをもたらしてくれたりと、いい循環がどんどん生んでくれた。

思考する余白が増える

日本には優秀な生産者がたくさんいる。その生産者が生み出す面白いコンテンツが多すぎる。そして、その優秀なコンテンツを届ける優秀な広告クリエイターやアドシステムも豊富にある。テレビや娯楽施設、そしてライブやイベント。

面白いコンテンツからの誘惑(広告)が、いつでもどんな時も襲いかかってくる。そして気がついたら、誰かが作ったコンテンツを消費ばかりしていて、生産活動のための思考時間などが残されていない。

しかしカンボジアは、日本人ターゲットに作られたコンテンツもそれを誘惑してくる広告もほぼ皆無である。アウトプットに必要なインプットは、ネット上から記事を探せば良いし、電子書籍を使えば書籍も読める。

無意識的に消費に誘導される回数が減るから、思考するための余白が生まれやすい。余白ができて気付いたけど、これは成果を出すためにとても重要である。
もちろんデメリットも
唯一リモートワークで難しいのが、複数人のオンラインMTG。オンライン会議システムを使えば参加はできるが、空気を読めない。

発言タイミングを読めなかったりするので、そこだけは生産活動においては、少し不便さを感じる。

あとは人間関係の部分。オンライン会議システムは、言語以外のコミュニケーションツールを有効活用しづらい。ジャスチャーは把握しづらいし、間であったり、細かな表情の変化などは察知しづらい。

なので、0→1での人間関係の構築などは少し難しいかもしれない。

つまり、チームメンバーと既に信頼関係が構築されていて、メンバーが増えない場合は、問題はない。でも僕の場合みたいに定期的にメンバーが増える場合は、月1回くらいはリアルな場所でコミュニケーション取ることが必要だと思う。

良い成果のために、人間的なあったかいコミュニケーションは必要だと思っているから。

つまり、信頼関係さえできていれば、リモートワークは会社から見ても、個人から見ても、おすすめである。

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