『1分で話せ』のメソッドが上司とのコミュニケーションに有効な理由

辞めるほどではないけれどなんとなく上司とそりが合わない、上司とコミュニケーションをうまく取れれば、もっと仕事がしやすくなるのでは、と考えている方は多いのではないでしょうか。

そんなあなたに今回は『1分で話せ(伊藤羊一/SB Creative刊)』のメソッドを活用する有効性についてお伝えしたいと思います。今回このテーマを記事に選んだのは、私自身が上司とのコミュニケーションに悩み、そしてこのメソッドを活用して解決してきたためです。

想像してみてください。上司と円滑にコミュニケーションが取れ、提案を褒められ、仕事で評価されるご自身の姿を。とても誇らしく、爽やかな気持ちで会社に向かえるのではないでしょうか。この方法を知れば、そんな状況も夢ではありません。

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『1分で話せ』とは?

働き始めた当初は、人に何かを伝えることが苦手だったという伊藤さん。グロービス経営大学院での「ストーリー」の作り方を学んだことをきっかけに、実践を通して「伝え方」を学んでいったそうです。

最終的にはソフトバンクの孫正義社長に絶賛されるほどのプレゼンテーション力を身につけた伊藤さんの伝え方メソッドが詰め込まれているのが、著書『1分で話せ』です。
特に最後の7章は実践編として、職場で直面する「話して伝え、人を動かしていく必要がある場面」での課題に対して、5つの具体例をもとに明快な解説がなされているので、大変参考になります。

『1分で話せ』はこんな人におすすめ

  • 上司とのコミュニケーションに悩む人
  • 何を言いたいのかわからないと言われてしまう人
  • 提案をしているがうまく伝わらないと感じている人

『1分で話せ』が上司とのコミュニケーションに有効な理由

5つの具体的なシーンの中でも、「上司に説明をするとき」というシーンは実生活でも『1分で話せ』のメソッドを存分に活かせるところです。

なぜなら大抵の上司は忙しく、端的で説得力のある説明を部下に求めているからです。上司の時間を奪うことなく、説得力のある伝え方ができれば、必然的に上司から信頼されます。

そして『1分で話せ』のメソッドを生かして仕事を組み立てることができるようになれば、おのずと良い成果をあげられるでしょう。人にしっかり説明できるということは、その仕事をしっかりと理解していることになるからです。

伝えるために考えておくべきこと

そもそも伝えるときには、「相手に動いてもらうこと」を考える必要があります。そして人は話の8割方を聞いていないという前提のもとに「1分で話して伝える」大切さを理解する必要があります。

さらに1分で話し、動いてもらうためには左脳と右脳の両方に働きかけることが重要と伊藤さんは力説しています。ロジカルに伝えるスキルだけではなく、情熱も必要という点を押さえつつ、伝え方を学んでいきましょう。

『1分で話せ』の基本メソッドとは?

ここでは『1分で話せ』の中でも特に重要なトピックを抜粋し、紹介していきます。最終的には著書全体を読むことがおすすめです。

伝える相手の属性とゴールを押さえる

何かを話すときには、必ずそのメッセージを届けたい相手がいます。相手がいるのに、自分が話したいことを、好きなように話しているだけでは伝わるわけがありません。

話を伝えたい相手を意識することで、話す内容や密度は全く変わります。どういう立場で、どんなことに興味があり、どんなことをプレゼンに求めている人なのかを想像してみましょう。伝える相手が明確になれば、伝える内容にはリアリティが増します。そして伝える上でのゴールを考えることも必要です。

  • 賛成にしろ、反対にしろ、聞き手に意見を表明してもらえればいいのか?
  • 賛成してもらえればいいのか?
  • 理解してもらった上で動いてもらう必要があるのか?(メールをしてもらう、承認印をもらう、提案を上に通してもらうなど)

上司に伝える場面でいえば、3つ目がゴールであることがほとんどでしょう。ゴールが決まればプレゼンテーションの方針は決まり、伝えたいことも明確になります。

これは私自身が記事を書いたり、ラジオで話したりする際にも意識していることです。これが決まれば自然と伝える言葉にも熱が入りますし、十分に時間が取れないときにも最低限おさえておきたいポイントといえます

左脳が理解するロジックを作る

伊藤さんはロジックを組み立てるためには「結論と3つの根拠」が必要と考え、と図解とともに示しています。この方法でデータや考えを整理し、結論を最初に示し、次に根拠を説明していくのです。

この際に意識したいのは「意味がつながっているかどうか」ということです。結論に対して根拠の意味はつながっているかどうかを考えて、違和感がないところまで内容を吟味するようにしましょう。

右脳を刺激してイメージを想像させる

先に述べたロジカルに話すことはとても重要ですが、それだけでは人は動きません。ロジカルなストーリーを理解した上で、最後に人の心を動かすのは「頭の中に生まれたイメージ」だと伊藤さんは言います。

「想像してみてください。上司と円滑にコミュニケーションを取りがとれ、提案を褒められ、仕事で評価されるご自身の姿を。」と、冒頭に書きました。

この姿を想像できたからこそ、今、あなたはこの文章をここまで読んでいるのではないでしょうか。さらに、相手にイメージを描いてもらうためには次のようなことをしてみましょう。

  • ビジュアルを見せる
  • 「たとえば」と言って実例を述べる
  • 「想像してみてください」と自分のイメージに入り込んで来てもらう

聞き手にイメージを想像してもらうことで、伝える内容以上に説得力を持たせることが可能になります。

上司に対して配慮はしても遠慮はするな

「上司に対して、結論を明確に言ってしまっていいものか」と悩む方もいるかもしれません。上司・部下というネーミングのせいもありますが「上司の言うことを、部下は聞くものである」という間違った幻想が日本社会にはあると伊藤さんは言います。

しかし、それは誤解です。あくまで上司はマネジメント機能を持っている人に過ぎず、必ずしも自分より優秀とは限りません。上司は大きな責任を背負っているから給料が高いだけで、人間的に優れているとか、すべての能力において優れているのかは別問題なのです。

私たちはつい上司に対して遠慮してしまいがちです。しかし、配慮はしても遠慮はいりません。

『1分で話せ』のメソッドを活用して意見を伝えられるようにしておけば、十分な配慮ができるはずです。自信を持って意見を伝えていくようにしましょう。

まとめ 一番大事なことは言葉に魂を込めること

ここまで『1分で話せ』のメソッドのなかでも技術的な側面をご紹介してきました。しかし伊藤さんのメッセージの中で私が一番共感できたのは、「想いこそが一番重要」というものです。

相手に動いてもらうことが目的だったとしても、「とにかく賛成して、ハンコがもらえればいい」「この場をやり過ごせればいい」という想いだけでは、いいプレゼンはできません。このプレゼンの内容について、自分は世界で一番自信があるいう気持ちで、準備を万全にして伝えましょう。

聞き手を動かしたいのであればおのずとそうなるはずなのです。「伝えたい言葉」を選び抜き、魂を込めて、相手に言葉を届けましょう。少し拙い話し方になったとしても、魂の言葉を使えば、その情熱は伝わり必ず相手の心を動かせるはずです。

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