事例紹介
2018.07.05

入社して3ヶ月になる新入社員の視点から、ナレッジマネジメントの必要性を語る

歳を重ねるにつれ、時間が経つのを早く感じるものですが、真剣に働き、結果を出すビジネスパーソンの皆さんは一月一月が正念場。もう下半期、まだ下半期と、今年度の目標達成のために尽力していることでしょう。
気づけばもう2018年の上半期が終わり、下半期を迎えます。4月入社の新入社員も、新入社員が入社して3ヶ月を迎えるころです。入社後3ヶ月といえば、研修等も終え、新入社員も一戦力としての働きを会社に見せ始めてほしい頃。同時に、入社3ヶ月で仕事があわずに辞めることを考える人が出る区切りの時期でもあります。この記事では、3ヶ月で、新入社員に見切りをつけられてしまう会社にならないためのナレッジマネジメントについて考察して行きたいと思います。

会社を辞めたくなる理由とは?

新入社員が仕事を辞めたくなる理由はどんなものがあるのでしょうか。転職サイトにて、仕事を辞めたくなる原因、転職したくなる原因がまとめられています。(20代で集計)

1位
ほかにやりたい仕事がある

2位
給与に不満がある

3位
残業が多い/休日が少ない

4位 会社の将来性が不安
5位 専門知識・技術力を習得したい
6位土日祝日に休みたい
7位幅広い経験・知識を積みたい
8位U・Iターンしたい
9位市場価値を上げたい
10位雇用形態を変えたい

参考URL https://doda.jp/guide/reason/2018/004.html

上記の項目は新入社員だけの集計ではないですが、これらの原因を鑑みてみると、会社におけるナレッジマネジメントがうまく構築されていれば、企業が社員に辞められてしまうことを防げる可能性があることがわかります。

ナレッジマネジメントをおさらい

ナレッジマネジメントとは、会社がこれまでの仕事で得た売上などのデータと、それを構築するために積み上げてきた情報を、知識として集約して、新しい知恵を創出できるように加工していく仕組みです。

これまでの社会や会社では、売上、コストなどのような、データが重視されてきたわけですが、データを重視するあまり偏重を産み、現場を疲弊させてしまう面もありました。それはコスト重視の働き方と長時間労働につながり、結果として企業のブラック化をも招く流れを作ってしまっていました。

しかし、今の日本企業は少子高齢化のため、働き手が減少し続けることを常に念頭にいれておかなければなりません。減っていく一方の働き手を、つなぎとめられる魅力的な仕事と理想的な勤務時間を両立するためにも、ナレッジマネジメントを意識した働き方を推進していかなくてはならない時期が到来しているのです。

ナレッジマネジメントがあれば、引き止められる

たとえば転職したい原因1位の、「他にやりたい仕事がある」について言えば、会社がこれまで築いてきたデータやそれに付随する様々な知識とも言い変えられる情報を、わかりやすく知識として学べる環境やシステムがあれば、転職を考える前に、会社の中にはまだまだやれる、またはやりたい仕事があるかを探ることができるのです。

そして3位の「残業が多い/休日が少ない」についても、ナレッジマネジメントから効率的に仕事を学び、業務に生かすことができれば、仕事時間の短縮につながり、生産性の向上を意識することができます。
5位「専門知識・技術力を習得したい」・7位「幅広い経験・知識を積みたい」については、ずばり「知識」を得たいために転職をしたいと考えている人がいかに多いかに驚かされます。このことも、ナレッジマネジメントを会社が有効活用できれば、社員の知的好奇心や向上心に答える仕事を提供できることにもつながるのです。

これからの企業は、ナレッジマネジメントの必要性を理解し、正しく構築していくことに重点を置くべきであり、あわせて魅力的な企業・会社として生き残っていくための鍵でもあるということがわかります。

ビジョンや目標、期限を明確にしよう

一方で、ナレッジマネジメントだけをうまく構築していれば安心というわけではありません。ナレッジマネジメントがあるからといって、新人をほったらかしにしておいても勝手に育ってはくれないですし、勝手にいろいろ学習してくれるモチベーションが高く優秀な人材は必要な知識を得られたらすぐにでも辞めてしまうことでしょう。まず、新入社員には、新人研修を施し、座学やOJTでしっかり仕事についての理解を促しましょう。そのときに、具体的な研修内容と目標、目標達成時期を提示し、行動を伴う仕事体制作りを進行しましょう。

具体性が欠落していると、臨場感や緊張感がなく、即戦力となるまでのモチベーションの維持が難しくなってしまいます。いつ使えるかわからないのに勉強を続けるのは苦しいものです。新人研修についても。ナレッジマネジメントを構築しておき、入社してきた人材にそった必要な研修内容を取り出せるようにしましょう。

英語は自動車運転に例えられ、やっただけ上手になると言われます。若者たちは、Youtubeの動画などで英語や他言語を勉強して習得したりしており、時間をかけずに効率的に勉強することにたけています。そんな人材が入社してきたとき、会社にナレッジマネジメントが不足していたならば、それは問題です。仕事を見て覚えねばならず、仕事を習得・理解するまで時間がかかりすぎる職場は、生産性の高い仕事をしたい人材にフラストレーションを植え付けてしまう危険性もあります。研修や、仕事内容についての知識を時間を味方にして新入社員に与えたいときには、ナレッジマネジメントを有効活用しましょう。

読む人の立場になってナレッジマネジメントを作成する

ナレッジマネジメントに使用されているデータのタイトルが長過ぎたり、分かりづらくなっていたり、当事者しか意味がわからないものはありませんか?知識として活用したいデータや資料が、社内の誰が見ても理解できるものでなくてはナレッジマネジメントの意味がありません。同じ会社に長年勤務していると、会社内だけで通じる常識のようなものが自然と身に付いてしまうものです。ナレッジマネジメントの内容を新入社員が見たり、読んだりしたときに、前提や予備知識がないと分からないようなものはないか、確認しましょう。もしそのような内容があれば、前提や予備知識もナレッジに忘れずに入れこまなくてはなりません。

会社内の常識を、新入社員に理解してもらわなくてはならないとき、あまりにも常識から外れていることはありませんか?例えば筆者が最初に就職した会社は、喫煙OKでした。出社すると上司の机を拭き掃除し、灰皿のタバコの燃え殻を捨てることから仕事が始まりました。10年以上も前のことですが、個人の机を他人が拭くということは、今ではあまりしないことではないでしょうか。しかし当時の筆者は、この会社の仕事は、そういうものだと思っていました。

このように、往々にして、新入社員は、会社がどういうところなのかを理解しようとするものであり、それが特に初めての職場であれば、どんなことでも「そういうものだ」と思いがちで、「受け入れられないこと」についてのブロックは下がっている傾向があります。それに乗じて、非常識なことや、変わったことを押し付けたりしていないか、考えて見て下さい。

整理を心がける

様々な資料やサンプルなどが積み上がったデスクを見て、ぎょっとした経験はありませんか?ナレッジマネジメントはある意味、会社としてのデータや情報を知識として使用するために整理されたものであるとも言えます。ナレッジマネジメントを成功させたいと考えているときに、デスクやオフィスが汚れていたり、散らかったりしてはいませんか?デスクトップ内もしかりです。デスクまわりやパソコン内の整理もできない人に、ナレッジマネジメントは難しいでしょう。まずデスクまわりの整頓をこころがけ、ナレッジマネジメントに加えるものの整理を行いましょう。新入社員を呼び寄せるときにも、整ったデスクまわりのほうが何かと良いものです。

相手によって態度を変えない

会社のなかで、上司と接するときと部下とでは態度が違う人はいませんか?そのような人は、話す内容や仕事が、相手によって違ったりなどし、信用できません。その人物がナレッジマネジメントに参加していたら、フェアなナレッジ構築がうまく進まない可能性もありますし、その態度は新入社員を萎縮させてしまいます。ナレッジマネジメントは会社内の誰が見てもわかる、フェアでオープンであるべきものです。

まとめ

新入社員にも有効なナレッジマネジメントを構築できれば、働きやすく結果を出せる職場つくりにも役立てることができます。あなたの会社や職場でも、できることを考えてみてください。

事例に学ぶ

愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶと言います。ビジネスについても同じことが言えるでしょう。
他の企業の戦略や取り組みを分析し、そこから抽出した要素を組織に取り入れてみることで、あなたのビジネスを成功に導く鍵が見つかるかもしれません。

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