海外就職に必要な能力はたった一つ【異国の文化を理解する】

海外就職を考えた時一番必要な能力は何かと思いますか?

恐らく海外勤務を経験したことない多くの人は、「英語」と答えるのではないでしょうか。実際、ぼくは海外で働き始める前にそう思っていました。

しかし、海外で働いている人の多くは英語能力と同様またはそれ以上に必要な能力があると言います。

それはコミュニケーション能力です。

しかし、単純にコミュニケーション能力と言ってもいろいろな意味があります。海外就職で必要なコミュニケーション能力についていろんな方の話を聞いてみると、以下のように言いかえられるなと考えました。

異国の文化の理解とその文化を尊重した上での行動

そこで今回は、「異文化の理解とその文化を尊重した上での行動」についてぼくが実際に海外で体験した事例を基に3つの具体例をお伝えしたいと思います。

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異国の働き方文化

例えば、仕事中に目の前の人が口笛を吹きながら作業をしていたらどう思いますか? イライラしますか? 仕事を真面目にやれって思いますか?

フィリピンでは歌を歌いながら仕事をしている人たちが多くいました。もちろん、業種やシチュエーションによって歌わない人もいますが、歌や踊りが大好きなフィリピン人にとって歌を歌ったり、口笛を吹きながら仕事をするのは問題になりません。

それに加え、仕事中でも普通にスマホを使っている人が多いです。恐らく日本人だと仕事中であれば必要でない限り、スマホを使うのは少数なのではないでしょうか。海外に行ったことがある人ならわかると思いますが、レストランの店員も仕事中にスマホをいじっています。お客さんが来てもスマホを見て、対応が遅いこともしばしば。しかし、その国ではそれがスタンダードなのです。

このように国や文化の背景によって、日本人には思いもよらないことが次から次に襲いかかってくるのが海外です。(慣れてしまえば気にならなくなりますw)

これに対して、「日本では~」と愚痴を言っても始まりません。それよりも他の働き方の文化を理解することが重要になります。

例えば、日本の会社にアメリカ人が入社してきたとしましょう。そこで、アメリカ式の仕事の仕方を持ってきて、「アメリカでは~」って文句をぶつぶつ言っていたら誰も一緒に仕事したくないですよね。

自分の事が最優先という文化

日本で働いていると、有給を取りたい・遅刻したい・辞めたいなど言いたい事が口にできない環境が常態化しています。日本の有給消化率は他国に比べて非常に低いので、そのような状態が当たり前だと思っている人も多いと思います。

しかし、海外では違います。有給を取りたい日は他の連休とがっつり繋げて長い連休にします。繁忙期などを気にする人は少ないと思います。それ以外にも以下のような事をぼくは経験しました。

  • 銀行に用があるからといって当日電話して遅刻してくるスタッフ
  • 遅刻しているにも関わらずスターバックスでコーヒーを買ってから出社してくるスタッフ
  • 急に仕事を辞めると言って、仕事の引き継ぎをしないで出社拒否になるスタッフ

こんな事は往々にしてあります。それ以外にも、他のスタッフたちにも事前に話をして集団で辞職するなんてケースもあります。(日本ではあまり考えられないですね…。)

そんな人たちを見て無責任な人だと思いますか?そんな人たちとは一緒に仕事できないと思いますか?

だけど、これらの事で愚痴を言っていても精神が消耗するばかり。慣れなければなりません。駐在の日本人が現地人に対して愚痴を沢山言っているのは、このように日本ではありえないようなことが日常茶飯事に起きるからです。

このような仕事とプライベートの認識の違いも海外勤務では再考しなければならないポイントです。日本のように「会社のために自分を犠牲にしなければならない!」という考え方は希薄です。

部下への注意の仕方

海外で仕事を始めるとびっくりするのが、人材の流動性でしょう。ちょっと難しく言いましたが、簡単に言えばみんな仕事が嫌になったら辞めるのがとっても早いということです。

終身雇用という考え方をしている人は日本でしか見たことがありません。大多数の外国人は現在働いている会社をステップアップとして考えていて、必要なスキルを身につけたら他の会社を探してキャリアアップしようとしています。会社はそれを食い止めるために優秀な人には高い給与を払う。そうやって会社はまわっています。

そんな考えで働いている人たちですから、会社で嫌なことがあればすぐに転職していきます。それはもうびっくりするくらいあっさりと転職していきます。

そこで日本人に特に注意してもらいたいのが、日本の会社でよく見かける「人の前で注意すること」です。日本の歴史に見せしめの文化があったのが原因かと思いますが、これをするとプライドが傷ついて高確率で辞めていきます。

「人前でちょっと注意しただけなのに!」と、嘆く駐在の方もよくみかけます。実際、ぼくの知り合いの経営者は、人前で従業員を怒ってしまうので、現地人の定着率が著しく低いです。他のスタッフと同時にボイコットのように辞めていってという話もしばしば聞きます・・・。

「もっとよいパフォーマンスを出してもらうために人前で注意する」という日本のやり方をそのまま持ち込むと、うまくいかない事を100%断言します。「郷に入りては郷に従え」という言葉があるように、海外で働く際の重要なルールは海外のルールであって、日本のルールではありません。
だから日本でやっているから大丈夫だという考えは一度捨てて、フラットにどうすれば考えるのが、現地で働いているスタッフといい関係で仕事をするコツです。

海外の飲みニケーション

オーストラリアで働いていたとき、昼に韓国人上司とご飯を食べに行く機会が多かったのですが、普通に昼からビールを飲みます。他のテーブルを見てもランチの時間からビールを飲んでいたビジネスマンがいたので、割と普通のことだったのかなと思います。(だけどパフォーマンスにも影響するようで、ときどきニュースになったりします。笑)

仕事が終わった後の飲みはサッと行って、サッと帰る事の方が圧倒的に多かったです。アメリカ人の同僚や上司とは仕事が終わるとパブ(バー)に行って軽く乾杯をします。そして、仕事のことや家庭のことなど色々な話をして解散です。飲む量は1~2杯で、時間も1~2時間で帰ってしまう人がほとんどです。

ビールを買う時は1人がバーカウンターに行って全員分払うのが一般的です。これを順番にまわすのでその都度割り勘をする必要はありません。自分の番がまわってこなかったら払う必要がないので、次回率先して払うようにしましょう。お互い様の文化です。

逆に台湾では仕事が終わってから飲みに行くという文化は一般的ではなく、家族との時間を大事にします。台湾ではイベントごとにある飲み会では乾杯を「杯を乾かす」という意味でやる人が居て、泥酔者続出の飲み会となります。

しかし、注意してもらいたいのが日本のように酔っ払ったから無礼講という発想は全くないので、ここで信頼関係をぶち壊すような行動や発言をしてしまうと信用を失います。ここらへんも日本とは違うところなので十分に注意しなくてはならないところです。

こういう飲みニケーションについても日本と文化が全く違うというのは認識しておかないと大きな過ちを犯してしまいます。(※仕事後の飲みの文化に関しては韓国人が一番日本人に近かったです。)

まとめ。海外で働くことに必要なのは異文化理解

このように少し例をあげただけでも日本と海外の違いは驚くほどあります。(国によっても働き方の違いは様々)

この文化の違いを理解しようとせずに「日本だったら~なのに・・・。」と、文句をばっかり言っているとうまくいくものもうまくいきません。

海外に出てみると、日本のような働き方(長時間労働、周りの事に気遣って仕事する、我慢をする、自分の仕事には責任を持つ)はむしろ世界のスタンダードで見ると異常だと言うことがわかります。

しかし、これらの能力は仕事を遂行する上で圧倒的なアドバンテージになります。そのため、日本で培ったビジネススキルを利用して海外の人たちとうまく働けるよう前向きに努力していけば、どんな会社でも活躍できるようになるでしょう。

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