仕事の目的は「お金」「やりがい」だけじゃない!転職を考えるうえで必要な第3の視点

仕事は何のためか?と聞かれたら、生活(お金)のためという人がほとんどでしょう。一方で、ただお金さえもらえれば良いというものでもありません。多くの人は少なくとも朝9時ごろから夕方くらいまで、8時間から長い人だと12、3時間という1日の約半分の時間を仕事に費やしています。「生活のため」というだけでは止まらない、生活の大きな部分を占める、人生そのものともいえる要素になっています。とはいうものの、ある調査によると転職先に求める条件として4割の人が「年収」と答えているデータもあるようです。理想ではない、現実がきちんとデータに表れていると言えるかもしれません。

秋口からボーナスが支給される年末に向けて活発になるという転職市場。今、改めて年収ややりがいについて考えてみたいと思います。

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年収とやりがい、どっちが大切?

転職先に求める条件として4割の人が「年収」と答えた調査は先にお伝えした通りですが、同じ質問で「職種」を選んだ人は約3割いました。「職種」=「やりがい」ではありませんが、年収とそこまで変わらない割合の人が、仕事の内容を重視していることが分かります。

確かに実際に転職をしようと思ったら、何を軸に仕事を探すかといえば、年収だけで仕事を選ぶ人はほとんどいないと思います。年収×仕事内容で探すのが一般的です。

ひょっとすると最初は年収以上に、仕事内容を軸に仕事を探す人も珍しくないかと思います。特に若手になればなるほどこの傾向は強いといえます。「あの会社に入りたい」「あの仕事がしたい」という気持ちはあっても、「年収400万円以上」という条件だけが明確な人はいません。当然、30代以上で経験を積んだり、プライベートで家族を持ったりすると、収入へのこだわりは強くなりますが。

つまり、お金かやりがいかどちらか一つを選べるものではないのです。お金のためだけで選んだ仕事も、やりがいだけで選んだ仕事も(収入が伴っていなければ)長続きしません。お金とやりがいの割合は半々ではなく、人によって、年代によって重要度は変わりますが、常に両軸が必要になります。大切なのは、お金もやりがいも、就職時や転職時というある時点だけで考えるのではなく、長期的にどういうキャリアプランを立てるかということ。ではどのようにキャリアプランを立てれば良いのでしょうか?

転職時点の年収は意味なし!収入は最低5年単位で

分かりやすい例えとして、転職時の年収で考えてみましょう。

A社とB社、両方から内定をもらったとします。仕事の内容や会社の規模、雰囲気はいずれも甲乙つけがたい2社です。しかし、A社は年収400万円を提示したのに対して、B社は420万円を提示してくれました。月収やボーナスで割ると、月に1万円にも満たない差かもしれませんが、20万円の差は大きいですよね。何となく、B社のほうが自分を評価してくれたように感じてしまうのが普通の感情だと思います(ちなみに、現職の年収が400万円であったとします)。

A社の場合、中途社員は基本的に前職の年収レンジを採用する会社でした。その後、半年ごとに昇級のチャンスがあり、パフォーマンスによって年齢に関係なく柔軟に昇級・昇格のチャンスがあります。40〜50代の社員も多く活躍しています。

一方、B社。こちらも評価は年2回ですが、パフォーマンスによって昇級・昇格もありますが、現年収が見合わないと判断されたら、減給もありました。社員の平均年齢は自分より低く、ロールモデルとなる社員はいません。離職率も非常に高い会社でした。

ここまで背景を書くと、A社のほうが安心して働ける会社だということが分かります。つまり、転職時に仕事内容と同じかそれ以上に年収とはインパクトがあるものなのですが、その会社で5年、10年働けるか、働いた場合自分はどうなっているかまでしっかり調べることが大切です。B社のように、中途入社時は高い年収を提示してもその後、どんどん年収が下げられるといった会社も、残念ながら存在します。

年収という視点で書いてしまいましたが、先にお伝えした通り、長期的なキャリアプランが大切で、年収でもやりがいも、5年後、10年後にどうなっていたいかをまず考えてみましょう。5年後の年収はいくらになっていたいか、10年後はどうか。と同時に、5年後にどんなスキルを身につけていたいか、10年後はどうか。女性の場合は、結婚・出産などのライフイベントも重なる場合があるので、より複雑ではありますが、このように少し先にどうなっていたいから逆算して次の仕事を考えることはとても大切です。

5年後に年収を100万円上げるために、目の前の転職では一度年収が下がるなどといったことも、十分考えられること。年収もやりがいも、点ではなく、ぜひ線で考えてみていただきたいと思います。

本業だけでなく、将来に繋がる活動を

5年後や10年後といった長期的に目指すところが描けたら重要になってくるのが、インプットの時間。つまり、自分を成長させるために取り組む時間です。分かりやすい例えだと、学習です。起業、経営を目指すからMBAを取る(大学院に通う)、秘書になりたいから秘書検定の資格を取るなど。学習や資格を取ることそのものは、すぐに収入には結びつきませんが、長期的にキャリアに生かすことができ、かつおそらく年収アップにも繋がります。

このように、必ずしもスクールに通うほどの投資をしなくても、本を読む、セミナーや研修に行くなども無理なくできるインプットの時間でしょう。社内外を問わず、尊敬する人に話を聞きに行くなども良いかもしれません。
ただ、このようなインプットの時間は、仕事(本業)が忙しくなればなるほど、捻出しにくくなるもの。特に、責任のある仕事が増える30代以降、どんどんインプットの時間や量は減っていってしまいます。つまり将来への投資ができなくなってしまうのです。

そこで、おすすめなのが、ボランティアやプロボノ、さらには副業といった社外活動。本業では得られない経験やスキルがこのような課外活動では年齢関係なく得られることがあります。中でももっとも良い点は、このような活動を通じて本業とは関係ない人脈が作れることです。年齢関係なく、キャリアにとって人脈はたいへん重要な要素。転職やビジネスチャンスに繋げられることもできるからです。

社外での活動で本業ではできない経験を積むことで、当然、長期的には年収アップも期待できます。前述したスクールや資格、セミナーよりも優れている点としては、ボランティアや副業では、自分の経験を役立てるという責任が生じるので、途中で「やっぱりやめた」と投げ出しにくいことと、何よりお金がかかりません。副業であれば、お小遣い程度でも収入につなげることも。

ボランティアというだけあって、やる頻度や時間は自分で決められることがほとんどなので、無理のない範囲から初めてみてはいかがでしょうか?NPOやNGO、自治体などでは常にボランティアを募集しているので見つけるのは案外簡単に見つけることができるかと思います。来年には、東京五輪も開催されますので、そのような機会も活かせていけたらいいですね。

まとめ

私は育休中のボランティアをきっかけに、復職後に新事業を立ち上げた経験があります。あるベンチャー企業でのボランティアでしたが、人脈が広がっただけでなく、事業の立ち上がりというのを目の当たりにして大変な刺激を受けました。現在、フリーランスとして仕事を続けられているのも、当時、広がった人脈があるからこそ。本当に、将来的な収入とやりがいにつながった活動になりました。しかもボランティアなので、投資額はゼロ円です(交通費などの実費は支給してくれたので)。勉強熱心な方ほど、セミナーやスクール、資格とお金を投資する方向に考えがちなインプットですが、ローコストでハイリターンな活動も一度挑戦してみてはいかがでしょうか?

「お金」「やりがい」だけじゃない!転職先を選ぶとき、重要視すべき事柄
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