「好きなことで生きていく」方法とは?「好き」を仕事にするための5STEPを解説!

『好きなことで生きていく』YouTuberのヒカキンさんが出演するCMとともに使われたこの言葉は、一躍大ブームとなりました。「好きなことで生きていきたい」という人や、「好きなことを仕事にして充実した日々を過ごしています」という人を見かける機会も増えたように思います。生きるためにはお金が必要で、お金を稼ぐために生活の大半を仕事に充てなければならない。だからこそ、自分の好きなことを仕事にしないと、人生を楽しむことができない。そういった、「好きなことを仕事にすべし」という風潮は現代の特徴とも言えます。ライフワークバランスという言葉のように、生活と仕事を対立軸で捉える発想から、生活と仕事の垣根をなくす発想へと変化してきました。たしかに、「好き」を仕事にできたらそれは素晴らしいかもしれません。けれど、誰もが「好き」を仕事にはできません。この記事では、フリーランス向けメディア”東京フリーランス”(https://tokyofreelance.jp/)の編集者で、自身でもスモールビジネスを行っている初芝が、「好き」を仕事にするための方法論を具体的に解説していきます!

「好き」で稼ぐためには市場性が大事

「好き」には仕事にしやすいものと、仕事にしにくいものがあります。その二つを分けるものは、市場性です。市場性とは、「売り買いがされやすいものか」ということです。自分の「好き」が仕事になるかどうかはこの市場性が非常に大切です。

例えば、市場性が高い技術の代表格は、プログラミングです。プログラミングスキルは市場でのニーズが非常に高く、高値で取引されます(=人材市場で高く評価される)。そのため、「プログラミングが好きで好きでしょうがない!」という人にとって、現代はとても生きやすい時代でしょう。好きなことを突き詰めれば突き詰めるほど、市場で価値を発揮できるからです。

一方で、マニアックな空き缶を集めるのが趣味の人は、それを仕事にして生きていくのはとても難しいでしょう。空き缶の知識というものは市場でのニーズが低く、換金性が低いからです。空き缶ミュージアムを建設するという事業が行われるとなれば話は別ですが、そんな話はめったにないでしょう。市場性の低い「好き」で安定的に稼ぐことは困難です。

「好き」で稼ごうと思ったら、それには市場性が必要です。そして、市場性とは売り買いがされやすいもの、つまりニーズが顕在的に市場が既にできあがっているか、潜在的な強いニーズがあるものになります。これは「好きを仕事にする」ことを考えるときの前提となります。

以下では、いかに自分の「好き」を市場にフィットさせていくか、その方法について5つのSTEPで解説します。

「好き」を仕事にするための5STEP

STEP1:自分の「好き」を洗い出す

まずは、自分の「好き」を洗い出しましょう。洗い出す時には、以下の二つの軸があります。

  • 名詞軸:何が好きか
  • 動詞軸:何をするのが好きか

例えば、「映画の話をするのが好き」という人がいるとします。名詞軸でこの人の「好き」を考えたとき、それは「映画」となります。いつ、どの時期にどんな映画があり、監督は誰であり、この作品はこの作品のオマージュである、といった、好きが興じたが故のマニアックな知識が自分の事業のベースになります。

動詞軸で考えると、「何かの話をする」ことになります。それをさらに突っ込むと、「ある物事を要約してわかりやすく説明する」といったことになります。

まずは、こうした自分の「好き」を洗い出します。これが事業を考える上のベースとなります。この段階では「これがビジネスに繋がるか?」ということを考えず、ブレインストーミングしていきましょう。

STEP2:既存の事業を調べる

次の段階では、自分の「好き」に関連する既存の事業を調べます。先ほどの例でいえば、「映画」という名詞軸と、「ある物事を要約してわかりやすく説明する」という動詞軸でそれぞれ調べます。

映画に関連する事業にはどういうものがあるでしょうか。調べると、

  • 映画の企画・撮影・編集を行う制作
  • 映画の手配やPRを行う配給
  • 映画館の上映を行う興行

の三種類があることがわかります。また、その周辺事業としては、coco(https://coco.to/)という映画レビューも出てきました。このあたりが映画関連の事業となりますが、なかなか個人が参入するのは難しそうです。

ある物事を要約してわかりやすく説明する、という事業はたくさんあります。

  • 教師のような教育業
  • 弁護士・会計士などの士業
  • 経営コンサルタントをはじめとしたコンサルティング業

などはその典型ですね。他にも調べてみると、本の要約サイトflier(https://www.flierinc.com/)というのもあるようです。様々な本の要約を提供することで対価をもらうというこのビジネスモデルは参考になりそうですね。

このように、自分の「好き」に関わることについて、すでにどんな事業が成立しているのか、その現状を調べるのが非常に大切です。事業が成立しているということは、そこにはニーズがあるということです。そのニーズに対して自分なりの価値を提供していくのが次のSTEPになります。

STEP3:自分でできるスケールへと事業をアレンジする

ここが一番大切なSTEPです。自分の「好き」と、関連事業を調べたら、それを自分でできるスケール(規模)へとアレンジしていきます。ここで大切なのは、関連事業のビジネスモデルを理解しておくことです。つまり、「誰が・誰の・どんなニーズに・どんな価値を提供して・対価として何を提供しているか」を理解するということです。できれば図解できるようになっておくとよいでしょう。

映画関連事業で言うと、制作・配給・興行といった事業を自分に置き換えてビジネスを作るのは難しそうですね。制作力や宣伝媒体、映画館といった資本を前提とした価値を提供しているからです。

映画レビューは真似できるかもしれません。「映画の感想・評価を知りたがっている人」に、「映画の感想・評価を伝える」という価値を提供し、広告費によって儲けるというビジネスモデルです。

ただ、既存のレビューサイトを見る限りだと、「この人のレビューが見たいからサイトを訪れる」のではなく、「だいたいどの程度の評価の作品かをチェックしたい」というニーズに応えているものに見えます。なので、自分一人の感想が書いてあるレビューサイトを作ったとしても、あまり人は集まらないかもしれません。

また、「広告費」をベースとしているのもネックになりそうです。広告費を収益とする場合、たくさんの人を集められないと事業として成立しません。そのため、レビューサイトを作ったとしても、多くの人の目に触れるためにたくさんの映画のレビューが載っていて、かつそのレビューがとても面白いものになっている必要があります。

映画レビューを自分で事業として行おうと思ったら、レビューサイトの運営やYouTubeでの感想配信など、方法は様々あります。ただし、根気とセンスが必要になるでしょう。

一方で、「ある物事を要約してわかりやすく説明する」という軸で考えたら、本の要約サイトflierは個人でも同様のビジネスモデルを実践できそうです。ここでポイントとなるのが、「広告費ではなく、本の要約それ自体に対価をもらっている」という点です。ここから、「忙しくて本は読めないけど、要約は知りたいからそれにお金を払ってもいい」というユーザーが多くいることがわかります。

なので、この事業を個人事業にスケールを修正するとスモールビジネスを作れそうです。例えば、「お金を払ってでも本の要約を知りたい人から、要約の代行を行う」というのも一つです。これなら単価は高くならなそうですが、すぐに始められそうですね。

また、このビジネスを続けるうちに要約が溜まってきたら、新しく作ることなく即納品も行えます。ここで得られた知見をYouTubeやブログへ展開してもよいでしょう。こうしてフロー型のビジネスからストック型のビジネスへと移行することが可能です。

このように、既存のビジネスモデルを自分の持つリソースに合わせて修整することで、自分の「好き」を仕事にするための事業モデルが見えてきます。

※ここで紹介した事業はあくまで一例に過ぎません。実際に事業を行う場合、法的に問題がないかのリーガルチェックは必須となります。

STEP4:プラットフォームを用いてサービス提供する

さて、ビジネスモデルが作れたら、あとは実際に行ってみましょう。現在は様々なプラットフォームが存在するため、ビジネスを思いついたらすぐに実践することができます。個人でスモールビジネスを行う際におすすめのプラットフォームには以下のようなものがあります。

  • モノの売買をしたい…メルカリ
  • オリジナル商品の売買をしたい…BASE
  • サービスの売買をしたい…ココナラ
  • マンツーマンで教えたい…サイタ
  • 一対多で何かを教えたい…ストリートアカデミー

これらに加え、宣伝媒体としてSNS・ブログ・YouTube・Instagramを活用すれば、個人であっても十分ビジネスを始めることが可能になるでしょう。今回の「本の要約を依頼」という例で言うと、ココナラを利用すればすぐに始められます。

今は便利なプラットフォームがたくさんあるので、ぜひ活用しましょう。

STEP5:価格とサービスの改善を繰り返す

スタートをしたら、あとは価格とサービスの改善を繰り返していきます。自分で新しく仕事を始める場合、適正価格がわからないことがよくあります。

「本の要約を納品する」という仕事にしても、

  • ライターの記事相場に合わせるのか
  • 本一冊の価格から割り引くのか
  • 既存サービスであるFlierと比較するのか

値付けの根拠となりそうな数字はたくさんあります。なので、値段を変動させながら、徐々に適正価格を探っていきましょう。

サービスの改善については、隠れたニーズを掘り起こすことが非常に大切です。ユーザーのニーズを始めからすべて掴んでいるというのは稀です。大抵は仕事をしているうちに「あ、こういうニーズもあるんだ」というのが見えてきます。

例えば、「本の要約を知りたがっている人は、それと同じジャンルの別な本も読みたがっている」というのがわかれば、本の要約とともに、「別な本を紹介する」というオプションをつけるなどして、クロスセル・アップセルを狙っていくことができます。

始めてからわかる、ということはよくあります。小さくスタートして、どんどん改善していきましょう!

まとめ:「稼げるか」は市場規模に依存することに注意

ここまで「好き」を仕事にする方法について解説してきました。読んでいるうちに、「自分でもできるビジネスが見つかるかも!」と思った人もいるかもしれません。ただ、一つ注意が必要です。それは、「稼げるか」は市場規模に依存するということです。例えば、ここで紹介した事業を実践したら、実際にお小遣い程度は稼げるようになるでしょう。けれど、大きく稼ぐことは難しいです。何故なら、市場規模が非常に小さいからです。市場が大きければ大きいほど、個人が食い込む余地は生じます。「プログラミング市場」と「自分が新しくやろうとしている事業の市場」を比べてみれば一目瞭然ですが、市場で動いている金額が大きいほど、大きく稼ぐチャンスは生まれやすいのです。自分の考えた事業がスモールビジネスで終わるのか、もっとスケールしていくかは、市場規模に依ると言えるでしょう。

『好きなことで生きていく』これを実現するのはとても大変です。自分の好きなことに市場性があり、かつその規模も小さすぎてはいけない。生きていけるだけの金額を安定的に稼ぎ続けるのは容易ではありません。しかし、どんな事業もやってみないことには始まりません。やってみて実は大きなチャンスがあったことに気づくかもしれません。「好きを仕事にしたい!」という人は、自分と市場についてよく考え、臆せずにスモールビジネスを始めていきましょう!

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