予測不可能なVUCAワールドでビジネスを成功に導くリーダーシップとは

近年、インターネットや人工知能などのテクノロジーの発展によって、従来のビジネスが脅かされるということが日常茶飯事になってきており、未来を予測することがますます難しくなってきています。このような状況を指して「VUCA」という言葉が使われるようになってきています。VUCAワールドでビジネスを成功に導くにはどのようなリーダーシップが必要なのでしょうか?

VUCAとは何か

世界はVUCAワールドになった

VUCAというのはVolatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)の頭文字をとった言葉です。1998年に米陸軍戦略大学校によって作られました。当初は当時の国際政治的・軍事的な側面を捉えて、この世界は「VUCAワールドになった」というように表現していたのですが、このVUCAという概念は、次第にビジネスの世界でも使われるようになってきました。

世界的な物流網の発展やインターネットの普及で市場がグローバル化し、コンピューターによって1000分の1秒の単位での金融取引が行われる現代。毎日、世界中でいくつものベンチャー企業が生まれている一方で、倒産に追い込まれる企業も多数存在し、大企業同士の合併や、外資系企業による買収も珍しいものではなくなっています。また、画期的なイノベーションによって、伝統的な大企業ですらビジネスが脅かされるという状態になっています。2009年には米ゼネラルモーターズが破産し、2017年には東芝が東証一部から二部へと降格しました。

これはまさしくVUCAワールドということができるでしょう。

より強力なリーダーシップが求められる

このような世界で企業が競争力を保ちつつビジネスを行っていくためには、リーダーが強力なリーダーシップを発揮することが必要になってきます。ここでは、VUCAワールドで必要になるリーダーシップの姿について考えていきたいと思います。

≫チーム運営に欠かせないリーダーシップの方法

VUCAワールドを生き抜くためのリーダーシップ

Volatilityに左右されないミッション

Volatilityとは変動性という意味です。日本でも投資の世界でよく耳にする言葉ですが、現代ではビジネスのあらゆる側面が変動的になってきていると言われています。

企業がある分野で大きなシェアを占めることができていたとしても、全く新しいテクノロジーをもった企業が海外や他領域から参入してきて、瞬く間にシェアを奪われてしまうということはよくあることです。

このような変動的な世界でチームや組織を効果的に導くには、ミッションを明確にしてメンバーに伝えていく必要があります。ビジネスの環境は刻々と変化を遂げているかもしれませんが、ミッションは時の経過によって簡単に変わってしまうものではありません。自分の会社がその事業を通じて何を実現したいのかという明確なミッションを持つことで、変動的な世界でも、チームや組織を安定して導いていくことができます。

ただし、ミッションを定めるだけでは、一人ひとりの従業員がそれを意識して日々の業務にあたることができるようにはなりません。採用や研修を含めた業務でのあらゆる段階で、ミッションを反映し、それを意識させるようにしましょう。その際に一番大切なのは、それを伝える上司やマネージャー自身が、そのミッションを心から信じている姿を見せることです。

Uncertaintyを吹き飛ばすビジョン

世界が変動的になったことで、未来を予測することが以前よりも難しくなっています。このような場合に助けになるのは、カスタマーやクライアント、そして自社の従業員からの意見や情報です。リーダー自らが店舗に赴いて直接カスタマーの意見を聞いたり、オフィス内で従業員と会話をしたりすることで、企業の未来についての重要な洞察を得ることができるかもしれません。

そのうえで、リーダーはビジョンを明確に打ち出すことが大切です。ビジョンとは、自分たちが定めたミッションをどのようにして実現するのかという計画のことです。未来を予測することはできませんが、それはどの会社にとっても同じです。その中で成果を出すためには、未来を予測しようとするのではなく、未来へ向けたのビジョンを明確に示し、それをメンバーに信じ込ませることで、チームが一丸となって業務に取り組めるように導いていくことなのです。

Complexityを許さない勇気

情報技術の進歩で、私たちが利用できる情報の量は飛躍的に増加しましたが、その一方で、増えすぎた情報によって、世界はかつてないほど複雑な場所へと変貌しました。この複雑な世界に対応するためには、組織自体が複雑になる必要があります。様々なスキルや個性を持つ、多種多様な性別、国籍、バックグラウンドの従業員をチームに入れることで、外の世界の複雑性に対処しましょう。

また、従来のトップダウン型の組織構造を、個人間のネットワークに基づいた、よりフラットな組織構造へと変化させることによって、組織内での化学反応が生まれやすくなるかもしれません。

そして、なにより、複雑な世界でリーダーに求められるのは自信を持つことです。物事が複雑に見えるのは、自分に自信がなく、来るものをすべて受け入れてしまっているからということが考えられます。自分の直感を信じて、必要のないものや情報を取捨選択すると、世界は意外とシンプルな場所になるかもしれません。

Ambiguityを見抜く基準

最後に、今まで述べてきたような変動性、不確実性、そして複雑性によって、世界はより曖昧な場所になりました。このような世界では、進歩の基準があいまいになります。つまり、自分たちが本当に正しいことができているのか、それとも失敗に向かって突き進んでいるだけなのかということが明確に理解できなくなっています。

この曖昧な世界に対しては、今までに述べてきたような明確なミッションやビジョン、そして曖昧性をものともしない勇気を持つことが大切です。その上で、総合的な観点から進歩を測るために、利益に基づいた従来のKPI以外にも、複数の基準を設けてみるのが良いでしょう。

「予測不可能なVUCAワールドでビジネスを成功に導くリーダーシップとは」についてのまとめ

世界はより変動的で、不確実で、複雑で、曖昧な場所へと変貌しました。このような世界でビジネスを成功に導くには、強力なリーダーシップが欠かせません。ミッションとビジョンを打ち出し、さらに勇気をもって決断をすることで、チームを効果的に導いていきましょう。

効果的なマネジメントの処方箋

組織の潜在能力を引き出してビジネスを成功に導くためには、タスクや時間、そして人に対して、適切なマネジメント(管理)を実践することが必要不可欠です。
しっかりとした方法論に則って、効果的なマネジメントを実現させましょう。

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