ニュージーランドでの就活成功のきっかけはSNS投稿だった〜いまや趣味の領域を越えたSNSの存在について

TeamHackersをお読みの皆さん、こんにちは。ニュージーランド(NZ)で働くプログラマの「はっしー」です。

前回の記事では、僕が直面したニュージーランド就活の難しさについてお話しました。本日はその続編をお届けします。

僕はプログラマとしての正社員の仕事は未経験ながら、独自開発のアプリやWebサービスを複数リリースしており、ポートフォリオには自信をもっていたんですね。きっと簡単に仕事が見つかるだろう、とかなり楽観的に見ていました。

ところが、どれだけ求人に応募してもほとんど書類選考で落とされてしまいます。

社畜システムエンジニアを辞めてからの2年間、海外でプログラマになりたくて自分なりに準備を積み重ねてきたのに、現実はこうも厳しいのかと心を打ちのめされる日々が続きました。

ビザの有効期限も、生活資金も、刻々と終わりが近づいてきます。今回は、僕のニュージーランド就活記録の最終回。絶望的な状況の中、どうやって内定を勝ち取ったのかについてお話ししましょう。

財布も心も、もう限界!

NZでの4ヶ月に渡る就職活動の中で、面接までたどり着けたのはたったの2回。そのうち1回はあっさりと一次面接で落とされ、2回目は相当な好感触で最終面接まで進んだものの「結果は後日連絡します!」と言われたきり先方からの連絡が途絶えるというなんとも希望をへし折られる結果になり終了。

たっぷり用意してきたはずの生活資金も底を突きはじめ、ついに口座残高が50万円を切りました。意外と物価の高いニュージーランドでは、この金額で暮らせるのはあと4ヶ月がせいぜいです。少しでも生活費を減らすべく主食は米から小麦粉に変わり、ほぼ具なしのお好み焼きで糊口をしのぐ日々が続きました。

たまの贅沢はマクドナルドのハンバーガー。しかし、店内で友達と楽しそうにしているニュージーランド人たちと、30歳過ぎて南半球でしがない無職をやっている自分とを無意識に比べてしまい、

  • この国に自分の居場所はないのではないか
  • もうおとなしく日本に帰るべきなんじゃないか

そんな黒いどろどろした思いが胸の底から湧き上がるのを止められませんでした。金銭的にも精神的にも、限界が近づいていたのです。

友達とのつながりがチャンスを引き寄せた

つらい思いをどうにも吐き出したくなった僕は、Facebookにこんな投稿をしました。

こないだ面接を受けた会社、全然結果を知らせてこない。

こないだCV(※履歴書)を渡しに行った会社、「すぐ連絡するね!」といいながらメールの1つも寄こさない。

ダークサイドに落ちそうだ……

すると、あまりのネガティブさに心配になったのか、ひとりの友人が僕にメッセンジャーを送ってくれました。彼は地元大学のコンピュータサイエンス学科を主席で卒業し、有名企業でプログラマとして働いています。

はっしー、Facebookの投稿見たけど大丈夫?

うちの会社もプログラマを探してるから選考受けてみる気はあるかい?

興味があるなら人事に話を通しとくよ。

なんと……!このチャンスに乗らない手はありません。前回の記事に書いたとおり、ニュージーランドの就職において「友人のコネ」は強い武器になるのです。

正直、彼ほどの優秀なデベロッパーが働いている会社に自分なんかが採用されるのだろうかという不安はありました。また、募集されていたポジションで必要とされているプログラミング言語について、僕はほとんど経験がありませんでした。

しかし不安ばかり感じていてもしょうがない。手を伸ばさなければ、足を踏み出さなければ何も変わらない。迷わず「Yes」と返信しました。

最高に大変で、最高に手応えのあった面接

そこから1週間もしないうちに企業の人事からのメールが届き、選考プロセスがはじまったのですが、これがまぁ大変でした。

第1段階として、ウェブ上でのプログラミングテスト。1時間で3つの問題を解かなくてはいけないうえ、かなり歯ごたえのある難易度で焦りました。

それでも、最低限の要求仕様を満たした上でプラスアルファの例外処理なども追加し、「言われたこと以上の仕事ができますアピール」をしてすべての課題を提出。(あとで上司から聞いた話では、このテストをパスできない人がかなりいるらしい)

その後人事担当から連絡があり、「面接の日程を決めたいので今日中にSkype面談をしたい」とのこと。プログラミングテストの結果がかなり高評価だったらしく、面談は終始好感触でした。「ぜひ先の選考に進んでください」と言われ、5日後に面接を受けることとなったのです。

さて当日は朝から事務所に呼ばれて選考が開始されました。これがなんと朝9時半から午後1時までずっと選考というスケジュールで、終わった頃には頭から湯気が出るんじゃないかと思えるほどふらふらになっておりました。

そんな長いこと何をやってたの?というと、

  • 9時半から50分間の筆記テスト。数学やアルゴリズム、データベースの問題を解く
  • 10時からエンジニアとの一次面接。筆記テストの解答をもとに知識をさらに掘り下げてくるスタイル
  • 11時からマネージャーとの二次面接。キャリアや興味関心への質問がメイン
  • 12時から昼食休憩! カフェテリアで社食をごちそうになる
  • 12時半から違うエンジニアとの三次面接

と、これだけの内容をこなしていたのです。

3時間以上もぶっ続けで頭フル回転させて英語やプログラミングについて語ったのなんてもちろん初めてで、その後は寄り道もせず部屋に戻ってベッドに倒れ込みました。それでも朦朧とする意識のなか、しっかりと手ごたえを感じていたのは確か。

面接してくれたエンジニアの皆さんは、僕が文系出身からITを勉強して複数のサービスをリリースできるまでになったことに非常に興味を示してくれた。マネージャーさんは、プログラミングテストで僕が書いたコードを高く評価してくれ、「この問題がすんなり解ける人はあまりいない」とまで言ってくれた。

これでダメならもう諦めるしかないな、と思いながら眠りにつきました。そして、3日後。内定通知のメールが届きました。最後は「友だちの紹介」といういかにもニュージーランドらしいきっかけで仕事に恵まれ、僕の就職活動は終わったのです。

翌月からニュージーランドでのプログラマ生活が始まったのですが、そこからの生活の変わりようは一言では表しきれません。素晴らしいマネジメントのもと、新しい技術を学びながら毎日定時で帰れて、世の中の平均よりはるかに高いお給料ももらえる。プログラマの技術がきちんと評価され、長時間労働も休日出勤もなく、楽しく働ける理想の環境がそこにはありました。

つらい思いもたくさんしましたが、思い切って海外に出てきてほんとうに良かったと心から感じましたね。

まとめ:大切なのは、世界をノックし続けること

ニュージーランドでの就職活動を経験した人は、皆口を揃えてこう言います。

「何度も何度も面接に落ちて、もう無理なんじゃないかとあきらめそうになった。それでも選考に応募し続けていたら、ある日突然、今までの苦労が嘘のようにあっけなく内定が出た

実際に就活を始めるまでは「ほんまかいなそれ」と思っていましたが、もうまったくその通りでした。

ニュージーランドでは、会社に飛び込みで訪問してCVを配り歩くことを「ドアノッキング」と呼びます。何度断られても、希望をへし折られても、自分が求められている場所にたどり着くまで世界をノックし続けること。それがこの国で仕事を見つける上で最も大切なのだと、身をもって知りました。

ニュージーランドに限らず、これから海外で仕事を見つけようとしている人、あるいは今まさに就職活動の真っ最中だという人。十分なスキルと語学力があれば、あなたの居場所はきっと見つかります。

望んだ結果を手に入れられるのは、あきらめなかった人だけです。挫けそうになってもぜひ、目の前の扉をノックし続けてください。

僕のニュージーランド就活体験談は、これにて完結です。次回からは「働き方」をテーマにしたコラムをお届けしていきます。それではまた!

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