ミレニアル世代の3つの特徴から社内コミュニケーションの重要性について考える

近年、社内コミュニケーション重要性が増してきています。なぜいま、社内コミュニケーションが見直されているのでしょうか? その理由について、2000年以降の社会人を表すキーワードである「ミレニアル世代」をもとに考えていきます。

ミレニアル世代とは

近年、社内コミュニケーションの重要性が叫ばれるようになっています。その背後にはさまざまな要因がありますが、その一つに「ミレニアル世代」の存在があります。

ミレニアル世代とは、アメリカで1980年代から2000年前後にかけての時期に生まれた世代をさします。この世代は、彼らが生まれた時から存在したパソコンやインターネットを使いこなし、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)への依存度が高い、いわゆるデジタルネイティブの世代です。それまでの世代とは生まれ育った環境が違っているため、価値観やライフスタイルの面で異質な存在となっています。

近年になって、このミレニアル世代はアメリカの職場に登場するようになってきました。今後はマネージャークラスにもこの世代が増えていくため、その存在感はより大きくなっていくと予想されます。そして、彼らの登場が職場環境を大きく変えていくと言われているのです。

これはアメリカの話で、日本では関係ないと思う方もいるかもしれません。しかし、ミレニアル世代を特徴づけるのは急速に発展したIT技術による影響です。これはグローバルな現象であったため、日本における同年代の世代(「ゆとり世代」、あるいは「さとり世代」と呼ばれる世代)にも同じような特徴を見ることができます。そのため、ミレニアル世代をどう扱っていくのかという問題もまたグローバルな問題なのです。

ミレニアル世代の特徴

職場環境に限って言うと、ミレニアル世代が持っている特徴には次のようなものがあります。

  • 仕事に意味や目的を求める
  • 素早いフィードバックを好む
  • フレキシビリティやワークライフバランスを重視する

また、この世代の何よりの特徴は「わがまま」「転職に対して抵抗感がない」ということです。なので、今後は彼らが要求するように会社が変わっていかなければ、ミレニアル世代の人材を、より彼らにとって魅力的な会社に奪われてしまうことになります。

ミレニアル世代を引き付けるような職場環境を作るための方法にはいろいろなものがありますが、ここでは社内コミュニケーション戦略に焦点を絞った提案を紹介します。

今後重要になっていく社内コミュニケーションのあり方

ミレニアル世代の特徴をもとに、今後より重要になっていく社内コミュニケーション戦略について考えていきましょう。

仕事に意味や目的を求める

2017年3月に母校のハーヴァード大学の卒業式でスピーチを行ったFacebook社の創業者であるマーク・ザッカーバーグは、スピーチの中で以下のような発言しています。

「今日、僕は目的について話をしたい。でも、「自分自身の目的を見つけよう」というようなよくある卒業式スピーチをするためにここに来たわけじゃないんだ。だって、僕らはミレニアル世代なのだから。そんなのは僕らが本能的にやっていることでしょう」(Mark Zuckerberg’s Commencement address at Harvard

自身もミレニアル世代に属しているザッカーバーグは、目的を探すことはミレニアル世代の本能であると言っています。そしてもちろん彼らは自分が会社でする仕事内容にも目的を求めるようになります。賃金をもらうだけでなく、自分がやっている仕事が何らかの意味があるのだと感じることが彼らのモチベーションの源泉なのです。

それでは、どのようにして彼らにそのように感じてもらえばよいのでしょうか? 「この事業にはこんな素敵な目的があるのだ」ということを口頭で伝えるだけでは十分ではありません。そこで、例えば、彼らが個人やチームとして成し遂げた実績をビジュアル化し、それをすぐに掲示して共有することが有効な戦略の一つとして挙げられます。「すぐに」というのは、次の重要なキーワードになります。

>>社内コミュニケーションを活性化させて最高のチームを作るための5つのポイント

素早いフィードバックを好む

かつて情報はゆっくりと流れていました。事故や事件などの出来事が起きると、それを記者が取材し原稿にまとめ、さらに編集者が体裁を整えて正式な記事にした後で、新聞やニュース番組を通じて伝えられていました。ところがミレニアル世代にとっては、これでは遅すぎます。

いまでは何らかの出来事が起きると、その情報はすぐさまリツイートされて手元のスマートフォンに届きます。

彼らはこのような速報性の高い情報に囲まれて生きてきました。なので、社内コミュニケーションにも速報性を求めています。例えば、社員一人ひとりのパフォーマンスを測る業績評価は、年に1度ないしは2度行われることが慣例ですが、これも彼らにとっては遅すぎるのです。彼らはより頻繁に、より素早くフィードバックを受けることを求めています。実際に、ソフトウェア会社大手のAdobeやコンサルティングファームのAccentureは、最近になって年に1度の業績評価の実施を廃止しました。

素早いフィードバックの重要性は人事的な連絡に限りません。プロジェクトの進捗報告や社内連絡なども、手間のかかるメールを使うのではなく、より手軽に、より素早く送ることのできるチャットサービスを利用して頻繁に連絡していきましょう。また、ミレニアル世代はフラットな人間関係を好むため、場合によっては絵文字を使ってみるのも良いかもしれません。

フレキシビリティやワークライフバランスを重視する

かつては満員電車に乗って都心にある会社へ出勤し、オフィスで仕事をした後で満員電車に揺られて郊外の家に帰って、人気のテレビ番組を見て風呂に入って寝るというような「典型的なサラリーマン像」というものが存在していました。

しかし、インターネットが普及したことで、人々は個性的で多様なライフスタイルを送るようになりました。「みんなが見ているテレビ番組」や「誰でも口ずさめる曲」というものはますます珍しくなってきています。それに従って、ミレニアル世代は働き方についても多様性を求めるようになります。

ノートパソコンとクラウドサービスを使えばどこでもやることができる仕事を、わざわざ満員電車に乗ってオフィス行って行わなければならない理由をデジタルネイティブのミレニアル世代は理解できません。

そのため、日本でもリモートワークの制度を実施している会社は増えてきています。ところが、リモートワークはツールを準備し、制度を作ればそれで実現できるというものではありません。目の前にいないメンバーとともにチームワークを行っていくには、高いレベルのコミュニケーションスキルが必要になるからです。そのため、普段の社内コミュニケーションをより効果的なものにしていくために、戦略的に計画を練り、それを日々の業務の中で実行していくことが求められます。

これらの変化は誰にとっても有益なものになる


これらの要求にすべて応えていくことは、旧世代の社員にとって大きな負担となるでしょう。しかし、確かに、これらはミレニアル世代が要求していることですが、その利益を享受できるのはミレニアル世代だけに限られているわけではありません。目的意識をもって業務に取り組んだり、臨機応変な働き方を選択したりすることは、生産性を高めて、よりよいワークライフバランスを実現することに繋がるでしょう。これは誰にとっても望ましいことではないでしょうか。

「ミレニアル世代と、今後の社内コミュニケーションのあり方」についてのまとめ

ミレニアル世代が持つ特徴と、それによって変化が求められる社内コミュニケーションのあり方について説明してきました。ミレニアル世代が求める職場環境を実現していくことは、誰にとってもメリットをもたらす可能性があるため、積極的に考えていくべきでしょう。

 

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