「自己啓発」に時間を奪われてない?情報の取捨選択を高速化する2つの視点とは

こんにちは!フリーランス向けメディア東京フリーランス(https://tokyofreelance.jp/)編集長の初芝賢です。

メディア運営者という立場もあって、私は色んな媒体での情報発信者をチェックしています。

ただ最近とても気になることがあります。それは、「自己啓発がとても多いなぁ」ということです。啓発系コンテンツは「なるほどたしかに」と思わせてくれ、何かいいことを聞いた気分にさせてくれます。しかし、現実に役立つ場面は少ないんじゃないかと思うことが少なくありません。

何故なら、自己啓発的な内容は、自分の行動にもモノの見方にも影響を与えることがないからです。仮にそうだとしたら、貴重な時間を役に立たない情報に費やしてしまっていることになります。

この記事では、「役に立つ」情報を取捨選択するための二つの軸について解説します。

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コンテンツを評価する二軸とは、「面白い」or「役に立つ」

そもそもコンテンツを評価するときには、二つの軸があります。それは、「面白い」と「役に立つ」です。

「面白い」はわかりやすいですね。世の中の変わったニュースやネタ記事のように読んでいて笑えるものや、思わず「へー!」となるような知的好奇心をくすぐるもの。そうしたfunやinterestingの感情を湧かせるのが面白いコンテンツです。

面白いコンテンツがそれに触れること自体が目的となるものだとしたら、役に立つコンテンツとは別に目的を持ったものです。何かしたいこと、知りたいことへの回答として機能するのが「役に立つ」コンテンツです。

私たちは普段、何かしらの目的を達成するための情報収集を日常的に行っています。困ったことがあればすぐにインターネットで検索したり本を購入したりしています。また、普段からSNSや特定のメディアに触れることで情報を集めている人もいるでしょう。

けれど、そうして得た情報が全て役に立っているとは限りません。役に立った”つもり”となっているだけの恐れもあるのです。

 

「役に立つ」情報を見分ける二つの視点

ある情報が本当に役に立つものなのか、それを見極めるには二つの視点があります。

それは、

  • その情報で自分の行動は変わるか
  • その情報で自分のパラダイムは変わるか

の二つです。

視点①その情報で自分の行動は変わるか

これはとても大切な視点です。役に立つ情報収集の基本は、意思決定に寄与する情報を集めることです。

複数の選択肢の中から一つを選ぶための情報や、そもそもの選択肢を作るための情報など。言うならば、取るべき行動を絞り込むために情報が必要なのです。逆に言えば、選択肢の絞り込みに寄与しない情報を得ても、多くの場合役に立ちません。

例えば、よく見る役に立たない質問に「〇〇をすべきですか?」というものがあります。「プログラミングを勉強すべきですか?」「資格を取るべきですか?」などがその典型です。

質問者さんの立場からしたら、貴重な時間をどこに割くべきかを決めるための真剣な質問なのでしょう。けれど、実際にはこの回答だけで意思決定をすることはできませんよね。「こういう答えがわかったらこうする」という判断基準を持たないままに質問をしても、得られた情報を役立てることはできません。

何かをするということは常にトレードオフです。トレードオフとは、「あちらを立てればこちらが立たず」という意味です。何かをすることを選んだら、何かをしないことも同時に選ばなければなりません。

よく「英語と会計とITはこれから必要」という意見を目にしますが、「よし、じゃあ今日から英語を勉強しよう!」とするのは早とちりです。英語の勉強をする代わりに他のことを学ぶ時間を捨てることになるからです。

もしあなたが営業マンだったら、いつ使うかわからない英語の勉強をするよりも、今日使える営業トークについて学んだ方が成果に結びつくでしょう。要するに、物事の優先順位をしっかりとつけた上で行動を選択する必要があるのです。

自分の行動を変える情報を得るためのコツは、「仮説思考」

仮説思考とは、段々と論理を積み上げていって答えに至る積み上げ型思考と異なり、「最初に答えありき」で考える思考のことです。初めに結論を仮説として設定し、それを立証/反証するためにはどんな情報が必要かを考え、情報を集める中で結論を修正していくのです。

かつて一世を風靡した速読術、「フォトリーディング」のノウハウに「アファメーション」と呼ばれるものがあります。これは、本を読む前に「この本からこういう情報を得る」ということを明確に意識するというものです。これも一種の仮説思考です。

「こういう意思決定をするために、こんなファクト(事実)を集めにいく」というスタンスで情報を探しにいくことで、情報収集のスピードは遥かに上がるのです。

何か新しい情報を得ると、「良いことを聞いたな!」という満足感は得られるかもしれません。けれど、それによって具体的な行動が変わらなければ意味がありません。情報を収集するときは、「この情報によって自分の行動はどう変わるか」という判断軸を持つようにしましょう。

視点②その情報で自分のパラダイムは変わるか

自分の行動が変わらなくても役に立つ情報はあります。それは、自分のパラダイムを変えてくれる情報です。

パラダイムとは、モノの見方のことです。16世紀、人々がまだ天動説を信じていた時代にコペルニクスは地動説を打ち出しました。これは世界の見え方を変える論であり、当時の天文学者たちに衝撃を与えました。このようにモノの見方が一変することをパラダイムシフトと呼びます。

忙しい現代人にとって、多くの情報収集は目先の行動を決定するために行うものです。

  • どうやって仕事の資料を作るか
  • このトラブルをどうやって解決するか
  • 今度の旅行はどこへ行こうか

など。たしかにこうした直近の問題に対処するための情報は意思決定において大切です。しかし、ノウハウ的な情報は短期的な問題解決に資することはあっても、長期的な目線での意思決定には役立ちません。営業ノウハウをいくら学んでも、「自分はこのまま営業マンを続けていくべきか」を判断することはできないからです。

長期的に自分はどう動くべきかを考えるのヒントになるのがパラダイムを変えてくれるような情報です。それはただちに自分の行動を変えることにはならないかもしれませんが、日々の情報の受け取り方を変質し、いつか大きな決断をするときの一助となります。

例えば、私の場合、今から8年ほど前に読んだ『フラット化する世界』にパラダイムを揺さぶられました。この本では、「グローバル化が進んでいく中で、世界規模でのアウトソーシングが行われていく。そして、代替可能な仕事ほど人件費の安い地域の労働力や機械に取って代わられることになる」といったことが具体的な事例とともに語られていました。

当時学生だった私はこの本に衝撃を受け、進路選択において「代替不可能性を高める」という判断軸を加えることにしました。私の所属する学部ではほとんどの人が金融系企業を受け、「メガバンクに入社すれば勝ち組」という風潮すら漂っていました。

そうした中で、金融系を一切受けずに経営コンサルとIT企業のみを受けていた私は周囲から不思議に思われていました。けれど、「若いうちから複雑な課題に対処する仕事を重ね、代替不可能な人材になるべき」という『フラット化する世界』から得たパラダイムがあったため、他人の意見に迷うことはありませんでした。

『フラット化する世界』が出版されたのは2005年のことですが、今の社会を鋭く予見していたように思えます。クラウドサービスの普及やAI技術の発展など、現代はますます個人の代替可能性が増してきています。学生時代にこの本と出会えたことは、私にとって幸運と言えるかもしれません。

パラダイムを変えるきっかけとなる情報は、海外の翻訳本から得る

アメリカで起きた社会変化は遅れて日本にやってくるということがよく言われます。マスメディアの凋落や個人事業主の増加といった社会現象が最近よく取りざたされていますが、これらもアメリカでは2000年代から表面化していました。

そうした世界で起きている社会変化について一流の学者が研究し、ベストセラーという形で人々から支持されたものがパッケージ化されたものが翻訳本です。『フリー 〈無料〉からお金を生みだす新戦略』『WORK SHIFT』など、多くの人や企業に影響を与えた本も海外からやってきたものです。

世の中を長期的に見極めるためには、こうした翻訳本を読んでモノの見方をブラッシュアップしていくのがよいでしょう。

まとめ:自己啓発はエナジードリンク。筋肉にはならない

啓発的な言葉はあくまで気休めでしかありません。一歩踏み出す心の支えにはなるかもしれませんが、踏み出す方向性を決める具体的な知恵にはなりません。いわばやる気を出すためのエナジードリンクのようなものです。ちゃんと歩き続けるためにはしっかりとした筋肉、つまり知恵が必要となるのです。

自己啓発的な内容ばかり発信している人の本やTwitter、YouTubeを追いかけている人は要注意です。役に立った情報を得たつもりになっていても、実は自分の行動やパラダイムに一切影響を与えていないかもしれません。

この記事で説明した二つの視点を持ち、ぜひ「役に立つ」情報収集術を身に着けてください!

良い情報を見分ける2つの視点
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