フリーランスのチーム化とティール組織が生まれる中で個人ができること

「好きな時に好きな場所で好きな仕事をしよう」

SNSでよくこのようなコピーを目にする人も多かったのではないでしょうか。多くのフリーランスやブロガー、YouTuberが自分の生き方を肯定すると同時に会社に雇われない、しがらみのない生き方を提案してきました。政府の働き方改革の推進やクラウドソーシングなどの仕事を請け負うプラットホームサービスの進化なども追い風になり、今ではフリーランスを選択する人や目指す人も珍しくありません。しかしフリーランス個人で仕事を請けることに様々な限界を感じる人もいます。

例えば

  • ひとりで仕事をする環境がそもそも合わない
  • 自分の得意なことに集中できない
  • 一人で請けられる仕事には限界がある

などです。結局、会社員に戻る人もいる一方で、フリーランス同士の交流からチームで仕事をする人も増えています。そして今、流行のティール型の組織がフリーランスのチームから今後増えていきそうです。そんな中でどのような態度でいるべきなのでしょうか。

フリーランスが集まってチーム化している事例


フリーランスとして独立して働いていても仕事やSNSなどを通して交流が生まれます。その中から自然に人が集まりチーム化していくケースがあります。例えばオンラインサロンやSNS、知り合いの紹介などで一緒に仕事をするようになるケースが珍しくありません。フリーランスの交流からチームで仕事をする事例が増えています。

オンラインサロンからチームが生まれる

Web上で展開されるコミュニティのことをオンラインサロンといいます。近年、様々な形態のオンラインサロンが増えました。2014年にはじまった堀江隆文氏のサロン以降、Webの世界ではオンラインサロンが急速に拡大しています。DMMなどの大手企業がプラットホーム事業を提供していますが最近ではコミュニケーションソフトのSlackやDiscordなどでオンラインサロンを経営している人もいます。

ライター、エンジニア、デザイナーなど様々なジャンルのオンラインサロンがあります。そしてオンラインサロンで人が集まることでスケールメリットが生まれます。個人ではなくオンラインサロンに仕事の依頼があるケースもあります。そしてオンラインサロンの中でチームをつくり仕事をひき請けるという流れです。

SNSやコワーキングコミュニティなどの交流からチーム化

SNSやコワーキングコミュニティにはフリーランスやリモートーワークで働く人の交流があります。そして交流していく中で仕事が生まれたり共同で仕事を請けたりすることも珍しくありません。人が集まるところには情報や仕事も集まりやすくなり分業で仕事をする中でチームが固定化していくケースもあります。

リファラル採用でチームをつくるケース

リファラル採用は知り合いを紹介する制度です。フリーランスが仕事を請負っていく中で仕事を一人では抱えきれなかったり品質の高いものをつくったりするために知り合い同士でつながり、チーム化することがあります。そしてチームのメンバーが知り合いをリクルートしメンバーを増やしていきます。

フリーランスがチーム化する恩恵

フリーランスがチーム化することで様々な恩恵があります。アフリカの諺に「早く行きたければ、ひとりで行け。遠くまで行きたければみんなでいけ。」というものがあります。つまりフリーランス個人で動けばフットワークは軽くなる反面、スケールを生かした仕事はしづらいのです。一方でチームならばスケールメリットを生かして大きな仕事を請けたり分業したりしやすくなります。

チームになることで自分の得意分野に集中できる

例えば企業がオウンドメディアをつくる際にも様々な工程や仕事があります。デザイン、コーディング、コピーライティング、予算の管理、潜在顧客へのヒアリングなどです。フリーランスの中にはデザインは得意でもコーディングは苦手な人やコーディングは得意でもデザインが不得手な人など、それぞれに強みや苦手分野があります。

しかしチームになれば自分の得意分野にそれぞれが集中できるため、ひとりでは達成できないプロジェクトも達成可能です。

チームになることで仕事の間口が広がる

集まってチーム化することで仕事の間口が広がります。例えばチームならばひとりで請けることが難しいプロジェクトをワンストップで請けることも営業することも可能です。仕事を依頼する側も、まとまった量の仕事や様々な分野にまたがった案件も複数のフリーランスを探さずに依頼できるためメリットがあります。またクライアントによっては個人よりもチームの方が信頼できるという人もいます。

チームになることで、ひとりではつくれないものがつくれる

チームになることで、それぞれの得意分野を生かし、ひとりではつくれないものもつくれるようになります。コーディングが得意な人がコピーライティングが必ずしも得意なわけではありません。人には得意分野や不得意分野もあり仕事に専念できる時間も有限です。しかしチームになることでスケールメリットを生かすことで得意分野をもちよることができます。

フリーランスはティール組織を生み出すのか?

新しい組織のあり方として「ティール組織」という形態が近年、注目されています。ティール組織は2014年にフレデリック・ラルーによって執筆された原著『Reinventing Organizations』によって紹介された組織のあり方です。今後フリーランスのチーム化からマネージャーが存在しないフラットなティール組織が生まれていく可能性があります。

ティール組織とはマネージャーのいない進化型組織

ティール組織とはマネージャーがいない進化型組織です。マネージャーがいなくても組織を構成するそれぞれのメンバーが自ら目標をかかげセルフマネジメントをして行動し、組織の運営に生かします。従来型の組織と異なり、それぞれがフラットな関係性の中で仕事をします。そして、ひとりひとりが自由に意思決定できる裁量をもちます。また組織の存在目的が重視されメンバーのそれぞれが、この組織が何を実現するために存在するのかを探求しながら活動するため組織のあり方もまるで生物のように柔軟に変化し続けていきます。

ティール組織は従来型の組織に比べ時代の変化に柔軟に対応しやすく個々の潜在的な能力が十分に発揮されやすい強みがあります。

フリーランスのチーム化からティール組織は生まれやすい

同じ立場のフリーランス同士がフラットなチームを組むことで従来型の組織が上下関係を捨てるよりもティール型の組織として機能しやすいのではないでしょうか。例えば、これまで上司と部下だった関係の人が急にティール組織に移行しますと会社の代表者から急に言われてもスムーズに移行するには問題もあるでしょう。

しかしフリーランス同士のフラットな関係からチームをつくればティール型組織への移行はスムーズです。また、それぞれのスペシャリストがそれぞれに裁量権をもち共通の組織の目標を掲げて仕事をすることで自然にティール型の組織になる可能性もあります。

フリーランスのチーム化が進む中で個人ができること

フリーランスのチーム化が進む中で既存のフリーランスや、これから独立を考えている人はどのように動いていけば良いのでしょうか。積極的に交流しチームをつくったり入ったりするべきなのでしょうか。それとも従来通り特に変わることはないのでしょうか。会社や組織を離れたフリーランスが再びチームという名の組織をつくっている現在の状況で個人ができることについて考えてみましょう。

チームに依頼される仕事が増える時代に個人がすべきこと

フリーランス個人ではなくチームに仕事を依頼するケースも増えていく可能性があります。既にオンラインサロンに仕事の依頼がありサロンの中で生まれたチームが仕事を請けるケースもあります。世の中に生まれる仕事の総量が決まっているとすればフリーランス個人で請ける仕事のパイが小さくなっていく可能性もあるでしょう。逆にチームに入ることで仕事の案件を獲得しやすくなるケースもあるかもしれません。

そのため個人ができることは

  • チームに入るかどうかは別にして入れるだけの実力をつける
  • 積極的に横のつながりをもつようにする

この2点がますます重要になっていく可能性があります。何か専門性や特技を磨きチームから引く手あまたのフリーランスならば個人で仕事を請ける以外にもチームに入りチームの仕事を請ける選択肢を増やすこともできます。

そしてチームに入るためには同業者や自分と違う分野で活躍している人と積極的に横のつながりをもつことで、自然にチームが生まれたり仕事を獲得するチャンスが増えたりするのではないでしょうか。

チームに属さないフリーランスは生き残れるのか

チームも良いことばかりではありません。人が集まることで意思決定が遅くなったり人間関係で悩むなど人が集まることによる強みが生まれる反面、弱みや不都合なところも出てきます。ティール型組織が今の変化の激しい時代にあっていたとしても必ずしも機能するわけではありません。

むしろチームよりも個人の方が強みを最大限に発揮できる場合もあるのではないでしょうか。特にチームを組まなくても実績と知名度が積み上がっているフリーランスならば必ずしもチームに属する必要はないのではないでしょうか。しかしチームに入れる状態も入れない状態も自分で臨機応変に選べる方が選択肢も広がり厳しいフリーランスの世界を生き残れる可能性は高いはずです。

フリーランスのチーム化は流動性が高まる令和の働き方の変化のひとつ


フリーランスのチーム化も大きな視点で見れば多様な働き方の選択肢が増えるだけではないでしょうか。会社員・フリーランス・チームなど様々な形態が同時に存在するようになり個人は、その都度、自分に合った選択肢をとり続けるようになるのが時代の流れでしょう。つまりフリーランスのチーム化も雇用の流動性が高まり選択肢が増える変化のひとつです。

どんな働き方でも積み重ねてプロになる

会社員・フリーランス・チーム、様々な働き方がありますが結局はどのような働き方であっても人から必要とされるスキルや実績を、どのような働き方であれ積み重ねていき本当の意味でプロになるしかないのではないでしょうか。仕事の実力を積み重ねようともせず、ただ人と交流を積極的にするだけではプロにはなれません。

会社員、フリーランス、フルタイムの正社員、パートタイムなど様々な働き方が世の中に溢れている時代です。どのような雇用形態であれ自分ができることを増やし、日々の仕事を積み重ねながら実力をつけていくことで人材価値を高めていく努力が必要です。その積み重ねで結果的にどのような働き方でも必要とされることにつながります。

その土台ができたうえで同業種、異業種の様々な人達と交流をすることで仕事の選択肢も増えていくのではないでしょうか。金融のプロ、営業、料理人、デザイナー、エンジニア、ライター、それぞれ本質的に大事なところは変わりません。様々な働き方が生まれる中でも柱になるのは日々の仕事を積み重ねてプロになることです。

まとめ

フリーランスがブームになるフェーズからフリーランスが横のつながりをもちチーム化する事例が増えています。そして管理職のいないフラットなティール型組織のチームで仕事をする人も珍しくなくなるのではないでしょうか。特にフリーランスのチーム化から生まれるティール型組織も増えていくかもしれません。

個人が出来ることは自分の実績や仕事を積み重ねていくことです。チームに入ることも個人で働くことも会社で働くことも選べるだけの実力をつけましょう。そのうえで横のつながりも積極的につくっていけば働き方の選択肢も広がり不安定な時代を泳いでいけるようになります。

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