イクメンは1日にしてならず〜理想の共働き家庭を目指して〜

男性の“育児休業義務化”議論について男女ともに賛否が騒がれていますが、皆さんはどのように感じていますか? 育児をする男性、いわゆる「イクメン」という呼称が始まったのが2000年ごろのことなので、約20年が経っています。個人的にこの20年で日本の育児環境は大きく変わったと思っていますが、それでも「ワンオペ」と言われる、女性が育児を一人で受け持つのが常態化して、苦しむワーキングマザーが後を絶ちません。そこで今回は、改めてイクメンや共働きのあり方について考えていきたいと思います。

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出産後のキャリア感は恋人のうちに相互理解を

私自身を含む、周りのワーキングマザーの多くは、家事・育児のかなりの割合を負担しています。私は、12歳になる長女がいますが、12年前の日本といえば、今とは比較にならない社会で母親が働くなんてまだまだ一般的ではありませんでした。保育園に子供を送るバスの中で、見ず知らずのおばあちゃんに「そんな小さい子を預けてかわいそう」などとため息をつかれることもあったり…。

母親が働くのは悪いこと。そんな社会通念の中で自らが選択した道だったので、乗り切るしかないと思っていました。もちろん、夫婦間の常識も現在とは違っていたと思います。買い物の際に男性が(パパが)抱っこ紐で赤ちゃんを抱っこするだけで、「すごい!いいパパ!」なんて言われていたことを思い出します。オムツを替える、保育園の送りをする、そんなちょっとしたサポートでも、社会からは良いパパと褒められ、私、つまり妻も「うちの夫は協力的」といった気持ちを持ったものです。

しかし、時代とともにパパに対する圧力は強まっていきます。「サポートじゃない!父親なんだから当たり前のこと」と、男性も育児においてフェアな役割を求められるようになりました。そして育児休業の義務化にまでなっています。

このように社会の常識が劇的に変化する中で大切なのは、パートナーの考え方をなるべく早い段階で把握することではないかと考えています。「子どもは何人欲しい?」「家は一軒家とマンションどっちがいい?」など、結婚を意識し始めた恋人同士はライフプランを話し始めるもの。しかし「子どもができてから、パートナーがどの程度は働くか?」「どの程度働いてほしいと期待しているか?」については話し合うことがほぼありません。

私と同年代のママはもちろんのこと、後輩ママの多くも「こんなに育児を手伝ってくれないとは思わなかった」や「私は仕事を辞めたかったけど、夫に仕事は辞めないでって言われた」「(パパは)育児なんて手伝わなくていいから、もっと残業して働いてほしい(稼いでほしい)」などと、育児分担と仕事(収入)分担について認識が違っていることを悩んでいます。

結婚後や出産後に話し合ってお互い譲り合ったり、逆にどちらかが我慢したりすることも可能ではあります。基本的にはそのようにして乗り越えている夫婦がほとんどですが、恋人時代から理解し合っていればもっとお互いハッピーな結婚生活になるのではないでしょうか。特に女性は結婚を前にすると、結婚するのが目的化することが多く、その先のことなど考えられないこともあるかもしれませんが、一度、立ち止まって話し合ってみてはいかがでしょうか。

大事なのは相手の境遇を理解すること

「どうすれば夫をイクメンにできますか」と言う相談を受けることがよくあります。イクメンに育てる方法はいろいろあります。例えば我が家の場合、ゴミ捨てや子どものお風呂など夫の役割の家事・育児がありますが、お願いするときに「よ!ゴミ捨てエキスパート!パパみたいにゴミ捨てられないから、助かる!」みたいな声がけをします。

「この仕事、あなたにしかできない!」というような、男性のプライドにアプローチするような言い方です。ハンバーグやチャーハンなど、数少ないパパのレシピも、「ハンバーグはパパには敵わない」と言って定期的に作ってもらったり。決して、「後片付けまでしないと意味がない!」なんてダメ出しはしません。褒めて伸ばすが、イクメンを育てる基本ではないでしょうか。

もちろん、男性にもいろいろ個性があるので、誰もがこれでイクメンになるとは限りません。旦那さんの個性を見抜いて、協力してもらえるようにコミュニケーションを巧みに取っていく必要があります。これ、実はとても大変なのです。人を変えるというのはそれぐらい難しいこと。まして相手は子どもではなく大人。自分の理想通りに変えるというのは、心身ともに負荷がかかります(逆に、夫から「妻を育てる」なんてことをされるのは嫌ですよね)。しかも、家事や育児の分担は子どもの年齢や人数によって負担が変わります。最初にお風呂だけを担当していても、子どもが5〜6歳にもなれば一人で入るようになるので担当業務がなくなります。その度に教育しなおすのかと思うと、それはそれで疲れます。

そこで、共働き10年超を経て一番大事だと思うのは、相手の境遇を理解すること。男性は育児や家事の大変さを理解し、女性も仕事の大変さを理解すること。それができれば自ずと、相手を思いやることができます。女性の場合、仕事をフルタイムで続けていれば仕事の大変さは一定理解できるかと思うので割愛しますが、男性に普段の家事・育児をどう理解してもらうか?

それは、丸っとママ不在の日を作るに限ると考えています。できれば、1泊以上の旅行。難しければ、1日外出でもOKです。できれば、夜の寝かしつけまでお願いしましょう。私は、三人の娘がいますが年に1度は「どうしても●●に行きたい!お願い!」と頼み込んで、一人旅に出ます。当然、家の中は荒れ放題。子どもたちはお風呂に入らなかったり、歯を磨かなかったり、不完全なことは多々ありますが、丸1日任せることで、夫はこんなに育児って大変なのかととてもよく理解してくれるのです。私が家に帰る頃には「ママはいてくれるだけでいい!」と、パパも子どもたちも喜んで迎えてくれて、なんともいえない優越感に浸れるものです。

イクメンに正解なし。決めるのは2人の理想

どこまで、何をすればイクメンかといった正解はありません。家事育児の分担とその時々で数値化して平等になるように徹底的に管理している家庭もあります。また、パパが保育園の送りをしているだけで満足しているママもいます。それぞれの家庭に、つまり夫婦の考え方・価値観によるのです(だからこそ、早い段階でどういう認識か話し合っておきたいもの)。

ただ、どの程度分担するのが良いかわからないという人のために、1アイデアとして提案したいのは、収入割合で決めること。例えば、ざっくりと年収の割合が夫2:妻1の場合、家事・育児の割合は夫1:妻2となります。共働きだからといって機械的に半々にするのではなく、育児分担と仕事(収入)分担を合わせて考えることで、妻も夫に歩み寄ることができます。そこを踏まえて考えることで夫への敬意も生まれたりします。あくまで1案ではありますが。

大事なのは自分たちの理想を描き、お互いがそこへ向かうこと。ただ、先ほど述べた通り、理想のカタチは子どもの人数や年齢によって変化していくものなので、子どもが小さいうちに理想を固めようとせず、長い目で微調整しながら進んでいくのがオススメです。

まとめ

女性目線でイクメン論はよく見ますが、男性はイクメンをどのように捉えているのでしょうか? イクメンと言われて嬉しいのか?嫌なのか?きっと個人差があるでしょうから、パートナーの男性がどう考えているか聞いてみるところから始めてみても良いのかもしれません。私もまだまだできないことですが、相手に「どうやったらやってくれるか」を考えるのではなく、「パートナーに喜んでもらうためにどうすればいいか」をお互いが考えられる家庭を目指していけたらいいですね。

イクメン;大事なのは相手の境遇を理解すること
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