「できない」を「できる」、「ない」を「ある」にする方法

TeamHackersをお読みの皆さん、こんにちは。イタリアで起業したトラベルデザイナー兼農家の「ゆりえ」です。前回の記事では、「仕事は作るもの」についてお伝えしました。

イタリアという国の現在の失業率から、中小企業が多い現実、なぜスタートアップが増えているかなどを簡単に書いたのですが、本当にイタリア人はクリエイティビティがあって、すぐ仕事を作ってしまうんです。

私は新しいことに興味はあるけれどとても臆病でした。最初の一歩が踏み出せない。頭の中は常に「自分にはできない」という思いが一杯でした。

そんな「ない」状態や「できない」状態を「ある」「できる」状態に持っていくには何をしたのか。前回と関連しますが、今回はこのネガティブをポジティブに持っていく方法を、私自身のイタリア生活を例に出しながらお伝えします。

本当はすごく簡単なことなんです。でも海外にいるとどうしても見失いがちなことなのかもしれません。

海外生活の始めは恋は盲目に似ている

海外に住み始めたときは全てのことが新鮮で、自分が今まで住んできた国とは違う文化や習慣に心をときめかせます。

例えば、電車が時間通りにこない、お店が閉店時間関係なく勝手に閉まる、そんな生活に困る不便なことでさえ素敵だなぁと思いがち。この新しい国で、どんな出会いが待っていて、どんなことが自分にはできるのだろうと心踊らせている方が多いはずです。

私自身もオーストラリアからイタリアに移住したときはそう思うことが多く、言葉が通じないことでさえ素晴らしいと思っていました。日本人ゼロの環境もとても新鮮であったことを覚えています。

ある日突然襲われる「ない」の連鎖

海外生活も9ヶ月ぐらいすぎてくると、生活や仕事にも慣れ友達ができて楽しいなと思う反面、いきなり「ない」症候群に陥る人がいます。特に田舎にいる人や、周りにアジア人がいない地域にいる方はさらに疎外感を感じるかと思います。

どうしても前の生活と今の生活を比べてしまい、日本にはあったことがここにはない。私自身はオーストラリアとイタリアを比べてしまうことがよくありました。例えば、移民国家であるオーストラリアには、都市部であれば様々な国の料理を堪能でき、道を歩いていても英語だけでなくアラブ語や中国語、また日本語もよく聞こえてきました。

一方イタリアは自国の料理が大好きな国のため、イタリア料理しかありません。ローマなどの都市でも、街の規模に比べて多国籍の料理はとても少ないと感じます。イタリア料理がみんな好きなのです。つまり、八百屋さんなどに行っても、イタリア料理に使う材料は見つかりますが、アジア料理に使う材料はなかなか見つかりません。

美味しい多国籍料理が食べられ「ない」、では家でやってみようと思っても材料が揃わ「ない」。これもないあれもない、と生活が続いていくうちに、私はいつの間にか「ない」しか見つけることができなくなっていました。

その中でも一番苦痛であったことが、「マイノリティ」であること。外国人がい「ない」。今までオーストラリア、インドネシアに住み、様々な国に旅してきましたが、この南イタリアほどマイノリティ感を感じる場所はありませんでした。まず、大抵の国にいる中国系移民がゼロ。じゃあもう一つの移民国家であるインドはどうかと思えば、やはりいない。

このような「ない」が積もりに積もり、負の連鎖が続いていくと、いつの間にか自分自身も「私なんて」「私にはできない」という自己否定に繋がっていきます。ここまで来ると、やる気も起きず、何もかもを捨てて母国、または前に住んでいた国に戻りたいという意思も出てくるかもしれません。

「ない」「できない」を「ある」「できる」にするには

できないという状況からできるにするたった一つの方法。それはとても簡単であるけれど、とても難しいこと。

「自信を取り戻す」

実はたったそれだけのことなのです。

私たちが子供のとき、できないことがたくさんありました。怪我することも悔しいこともたくさん経験しました。そんな時に、何かを達成したときの達成感、皆さんは覚えていますか?私は、逆上がりを連続でできるようになった時の達成感が今でも強く記憶に残っています。この達成感は、次のことにチャレンジするバネになります。

私の場合は、「ない」の連続、「私にはできない」という状況が限界になり一度インドに逃げたことがあります。ヨガ修行をしに行ったのですが、そこで「できない」を「できる」にしました。今までできなかった倒立が、練習を続けたことでできるようになったのです。これがバネになり「私にはできない」という思いが少し消され始めました。

その後、とりあえず少し難しいけれどやれないことはなさそうな「できるもの」を始めました。私は料理が好きなので、海外在住の方のブログなどを読みつつ、材料は代用しながら一品作り上げたのです。

今ではイタリアにある材料だけで懐石料理まで作るようになったり、パン作りにもチャレンジし始めました。これだけで、私が「ない」と感じていた多国籍料理も、「ある」状態を生み出すことにつながりました。

何かできそうな小さなことを1つやってみるだけで、”Yes I can!”の自信は戻ってきます。すぐに戻ってこないとしても、「ない」「できない」の連鎖から抜け出すきっかけを作ってくれることでしょう。

まとめ

海外在住歴が10年を超え、「できる」に気持ちを持っていけるようになった今でも、たまに「ない」「できない」の連鎖が始まりそうになる時があります。そんな時、私は旅に一人で出ることにしています。

1年に数回、2〜3日でもいいので自分を見つめる時間を作る。とても小さなことですが、それだけで負の連鎖が始まる前に食い止めることができるのだと、海外に住んで10年目でやっとわかったのです。

私の場合は旅がリセットをしてくれますが、それはきっと人によって違うことでしょう。このきっかけ、それを見つけるには、本当に子供の頃から好きであったことを思い出してみると、解決策が見えるようになると思います。

次回は「好きなことを仕事にする」についてお伝えします。

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