ボードメンバー(取締役)に聞く、外資系企業で働くということ

  • 2019年12月6日
  • 2020年1月14日
  • その他
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外資系企業への就職では、「外資は実力社会」という言葉をよく耳にします。それは実際どうなのでしょうか。今回はある外資系企業のボードメンバー(取締役)に、外資系で働くことについて、話を聞きました。

彼は50代での4度目の転職を経て、入社8ヶ月でボード入りし、先日、3年目にして日本法人の社長のポジションを打診されたばかりだといいます。外資系企業で働くため、活躍するためにはなにが必要なのか。経験者の言葉から実際の姿を探っていきたいと思います。

1. はじめにあったのはメーカーへのこだわり

現在彼の年齢は50代。大学を卒業後、新卒としてはじめに勤めたのは国内の大手メーカーでした。日本のみならず、海外でもだれもが名前を知っているような有名企業です。メーカーを志したのは、別の大手メーカーに勤務していた父親の影響だったといいます。

入社後は営業として、全国各地を点々しながらキャリアを積んでいきました。元々は関西出身だった彼は、あるとき「地元に戻って働きたい」という思いを抱くようになります。そのときは「どんな業界で働きたいのか」ということは、深く考えなかったそうです。

これまでのキャリアから、職種としては営業経験を活かせるものをという思いはありました。そのようなことを考えながら転職活動を行った結果、予備校事業を展開する教育業界の大手企業に転職が決まったのでした。

しかし、別の業界に来てはじめて、自分がメーカーで働くことにこだわりを持っていることに気づいたといいます。教育系企業では営業兼広報のポジションで、関西圏での商圏拡大と営業網構築を担いました。

営業として成績を上げ、社内での信頼を獲得しはじめていたとき、ある違和感を抱くようになったといいます。それはメーカーで営業をしていたころのほうが、仕事にやりがいを感じて取り組めていたということです。

2. きっかけは偶然、でも性に合っていた

「もう一度メーカーへと戻りたい」という自分の思いに気づいた彼は、そのことを知り合いの転職エージェントに相談しました。そしてそのときに勧められたのが、外資系メーカーだったのです。

当時は「外資系」ということに対して特別な期待や不安はなかったといいます。ただ、転職エージェントの知り合いからは「外資系の魅力はやればやっただけ返ってくること」だと聞かされていました。そして、それは本当でした。

「自分のがんばりが評価され、正当なバックがある。だから思い切り仕事に没頭できるし、自分の成長を強く実感できた」。彼はこのように、はじめて外資系で働いた経験を振り返っています。こういった経験は国内メーカーや教育系企業では味わえなかったものでした。

職場環境について、彼は「性に合っていた」といいます。しかし、急成長する企業で役職を任されるようになったところで、仕事量は限界を超え、彼は過労で体を壊してしまったのでした。

そこで彼は一度体を休めてから、次の会社に移ることになります。そしてこのときには、自分で希望して外資系を選んだそうです。もちろん、メーカーの営業職で。それが3度目の転職条件でした。

3. 魅力であり、悩みの種である「自由度の高さ」

このときに改めて外資系で働くことを希望したのは、自由度の高さという魅力を一度味わってしまったからだといいます。結果的に体を壊してしまったものの、前職には自分の裁量で仕事の仕方を決められる高い自由度がありました。

営業として仕事をするうえで、自分のスタイルで仕事ができるということは、とても楽しいものだと彼はいいます。ある程度の経験を積んだあとに自分の売り方で勝負ができると、仕事の大きなやりがいにもつながります。

もちろん、今度は無理をせず働き、プライベートを充実させるという点も意識しました。そして入社した通算4社目、外資系としては2社目となるメーカーでは、比較的ゆっくりと働く時間を楽しむことができました。

そこでは部下をマネジメントする機会も増え、その結果「自由度の高さ」が悩みの種となったのでした。自分が享受する分には魅力だった「自由に働ける」という特徴も、マネジメントする立場になると非常に難儀したといいます。

特に外国人と働くうえで、日本のルールや常識を理解し、従ってもらうことは簡単なことではありませんでした。毎日始業時間前に出社する感覚が理解できないメンバーや、日本勤務でありながらヨーロッパと同じ感覚で1ヶ月のバケーションを取ろうとするメンバー。

それぞれに日本での一般的な感覚を認識させることは必ずしも成功しませんでした。それでも妥協点を探りながら、国内外さまざまな国の出身のメンバーがともに互いを尊重し、気持ち良く働けるチームを築いていきました。

そして、外資系で働く大変さを感じながら仕事していたある日、本部のグローバル戦略の一環として、アジアでの販路縮小・日本支社の規模縮小が決定。その方針に賛同できなかったため、もう一度自分の力を発揮できる場所を求めて転職することを決意したのでした。

4. 実力を発揮できる環境を求めているなら外資へ

今回の転職ではハイクラス向けの転職サービスに登録し、今の勤務先に転職することができたといいます。今回の条件もやはり「外資×メーカー×営業」でした。

彼が今回も外資系を選んだのは当然のことだといいます。「外資では実力があることが第一に重要視され、評価される。だから実力を発揮できる環境を求めているなら外資へ行くのが1番」だと語ってくれました。

結果的に彼は入社後、次々に実績をあげ、8ヶ月でボードメンバー(取締役)に任命されました。さらに先日、グループ本部からの打診によって、日本法人社長への就任が内定したのです。

彼は「外資系企業で働く」ということにこだわりや憧れがあったわけではなく、人の勧めという理由での転職でした。しかし、いま彼はそこに明確な魅力を感じているといいます。その一方で、彼の身の回りには外資系で働くことが合ってないように見える人もいるそうです。

たとえば、外資系は常に結果を求められるため、プレッシャーを感じやすい人には向かないといいます。また、彼は自分自身が組織の重要なポジションに就けたことについて、「会社の状況や市場での立ち位置をどう変えていきたいのか」を意識し続けた結果だといいます。

仕事に対して現状維持でよいというタイプには、外資系は向かないように感じられるということ。同時に、なにかを良くしていきたいという思いが強い人は外資系で活躍する素養があるといえると語ってくれました。

「外資系企業で働きたい」という意欲を持っているなら、自分が加わることで企業にどんな変化がもたらされるのかどういった課題を解決できるのかを言葉にできるようにしておくことが大切です。それが入社後の可能性を感じさせるアピールとなるでしょう。

まとめ

今回は外資系メーカーで取締役を勤める男性の経験をまとめた内容をお届けしましたが、いかがでしたか。彼の話を聞いて感じたのは、「自分に合う環境と出会うことがいかに大切で、幸運なのか」ということです。

自分が働く環境について、彼のように「性に合っている」といえるビジネスパーソンはそれほど多くないでしょう。もし今そのような環境で仕事ができていると感じるのであれば、その環境はぜひ大切にしたいものです。

今回取り上げた「外資系で働く」ということは、日本企業で働く社会人にとってなかなかイメージしにくいことかもしれませんが、実力社会でのびのびと働き、自分の力を試してみたいという人には最適な環境だといえるでしょう。

外資系企業で活躍する人の共通点
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