働くママのための、育児の家庭内チームビルディング

働きながら子育てをするママ達の苦労は、大変なものがあります。
子供がいなかったときは、仕事量が多くともスケジュール管理や他の人に仕事を分散させるなどとして、さまざまな工夫ややりくりを重ね、結果を残していくことができていた女性も、妊娠・出産を経て職場に復帰してみれば、仕事とプライベートに育児が加わり、想像よりも大変さを痛感する日々を送っているという方々は多いでしょう。育児は長期事業。子供の成長を通じて、親も学びを得ることができる特別な期間です。育児=子育ては、当然ひとりではできず、地域や社会を通じた多角的な視野をもった体制が理想的です。よく、社会で育てると表現されるのはまさにそういう意味です。が、核家族化が浸透し個人情報の個守を重んじる現代社会では、高度成長期に存在していたような世話焼きのおせっかいおばさんおじさんも、子育て経験のあるおばあさんや親戚とも滅多にお目にかかることができません。
近年「ワンオペ育児」が問題になっているように、世の働くママたちは孤立しがちです。そのため、ママたちが、安心して育児をしながら仕事もできるようにするために、育児者周辺でのチームビルディングをすることが望まれます。この記事では働くママのための育児のチームビルディングについて考えていきます。

『わたしおかあさんだから』炎上にみる自己犠牲感の危険性

仕事も育児も多忙をきわめ、熱心になるあまり周りが見えなくなり、必要のない我慢を重ねてしまっているワーキングマザーはいませんか?

最近問題になった、絵本作家のぶみ氏が作詞し、NHKのうたのおにいさんだった横山だいすけさんが歌った『わたしおかあさんだから』という歌。歌詞の内容は、「おかあさん」であるわたしは、子供ができてからというもの、自分のことは後回しにして子供に尽くしている。自分のしたいことができなくとも、子供を産み、子供に会えたことが幸せだ、という内容でした。だいすけおにいさんの歌を聞けば、ここまで反感が出なかったかもしれませんが、有料放送での放映だったため、歌詞のみが拡散してしまい、その歌詞を読んだ世の女性たちの怒りをかってしまうこととなりました。女性たちは、望まない自己犠牲を、「おかあさん」である女性ばかりがいまだに求められており、子育て中であれば我慢や自分をおさえることを強要されていると感じてしまったことが原因だと考えられます。
※ 編集部注https://www.youtube.com/watch?v=VbQw-oZLupk(こちらで見られる動画の内容は、放送されていたものになるのでしょうか? ご興味を持たれた方のみご確認ください。なお削除されているかもしれません)

子育て中に我慢し続け、つらかった気持ちを、仕事することで自己実現や自信を回復して解消できた女性や、子供が成長し自立したために育児経験を客観的に見られる女性は、この曲の歌詞に反感を持たなかった方も多いようです。しかし、子供が小さく手がかかり、自分のことを後回しにせざるを得ない状況の真っ最中である「おかあさん」が、この曲の歌詞を読めば、自己犠牲を強要させられている気分になるであろうことは想像がつきます。

そもそも、育児はママだけがするものではなく、パパとで協力してすすめるべき大事な事業です。ママ一人だけでできる簡単なことではありません。それにもかかわらず、ママの「ワンオペ育児」が問題になったり、ママが我慢を強要させられているよう感じてしまうのはなぜなのでしょうか。ママは子供が産まれてからは、体に変化がみられ体調も変わったり、環境が変わったりと、パパよりも状況が大きく変わります。そのため、さまざまなストレスにさらされるのです。ママのストレスを軽減し、育児中にも仕事を進めやすい環境をつくるためにも、チームビルディングを行なうことを考えましょう。一見、一般家庭に関係のなさそうなチームビルディングですが、家庭こそ、もっとも小さなチームでもあることを思い出しましょう。
現代社会は、仕事での生産性をあげるために、一人ひとりのスキルを掛け合わせて業務進行スピードや達成力を最大化させようと、チームビルディングをすすめています。仕事上のチームビルディングを考えるそのまえに、子育てと仕事で疲弊した毎日を、もっと快適なものにするためにも、家庭でのチームビルディングについてもっと考えるべきではありませんか。

働くママこそ、チームビルディングを進めよう!

子育て中には、病気、怪我、さまざまな子供の問題など、予想もしていなかった問題が起きるときがあります。そんなとき、わたしたちはどう対処していくべきなのでしょうか。
予期しないトラブル対応、それは子供がいないビジネスパーソンにも起こりえます。トラブルに対応できるスキルがあれば、子育てで起こるさまざまな問題にも対応できるようになります。そのスキルとは一体なんなのでしょうか。

それはなんといっても時間管理能力です。時間管理を制するものは仕事も制するといっても過言ではありません。限りある時間を有効に使い、タスク管理を行なって、仕事と仕事以外に使う時間について、十分な把握とコントロールを心がけましょう。時間管理がうまくできたならば、タスクをさまざまな人に分散させて、チームで育児と仕事を充分にまわせるようになるのです。育児に関することを周りに頼むと申し訳ないし、頼める人もいない、とひとりで抱え込んでしまっていたママは、考え方を変えてみましょう。仕事と同じように、子育ては、チームで進めるほうが、さまざまな人と関わりができて楽しいですし、他の人とのコミュニケーションから貴重な学びを得られることもあります。子供にもよい影響を与えることができると思いませんか? パパ、親戚以外にも、周辺の保育ママや、学童保育、習い事の先生、頼れるママ友達など、子供に関わるのある人たちを自分たちのチームメンバーと考えて、満足のいく子育てができるように、最善を尽くしましょう。

チームビルディングの要の時間管理に必要なものとは

働くママのあなた。いつも頭のなかで、すべきことをぐるぐると考えてはいませんか? 働くママである筆者も、朝、学校に行こうとする子供に、「買ってきて!」と頼まれた文房具は何だったろうか? と思い出しながら仕事をしているときがあります。何か違うことを考えながら仕事をすると、集中できませんし、効率もさがります。そんなときは、朝、家族が起きてくる前に、その日一日ですべきこと、したいと考えていることをすべて頭の中から出し、Todoリストを作りましょう。できれば、そのなかに、すべきこと以外にしたいことも書き出してみましょう。

すべきことだけ行った日よりも、したいことができた日のほうが、満足度を上げることができます。30分ランニングをする、いつもより丁寧に体をストレッチする、読みたかった本をゆっくり読む等等、どんなことでもよいので、ひとつはTodoリストにしたいことを加えてみましょう。

Todoリストをつくる目的とは?

GTDを知っていますか? GTDとは,生産性向上についてのコンサルタントであるデビット・アレンの著書、『仕事を成し遂げる技術 ―ストレスなく生産性を発揮する方法』(原題: Getting Things Done、2002年)の中で提唱されている、ワークフロー手法のことを指します。

知識労働者の仕事術とも呼ばれているこのGTDは、「次に何を、いつやるのか」という予定をたててスケジュールを管理したり、決めたスケジュールを進行していく上でのモチベーションを保つための体制作りなどを含む仕事術でもあります。仕事のみならずプライベートでも、すべきことが沢山あるのに、時間が限られておりあせってしまう、というような心理的な負担を減らしながら、個人の生産性をいかに上げていくのかを目的としています。日々のなすべきことをこなしながら、人生においての目標も達成できるようにするための行動を現実に落としこむスキルでもあります。

GTDは、忙しさを極める子育て世代のワーキングマザーにぴったりな手法だといえます。この手法の基本は、なすべき仕事のリスト、Todoリストを記録しておくこと。リストをつくる目的は、頭の中からしなければならない仕事のことを追い出して、これで頭の中のなかをすっきりとさせることが最大の目的です。そうすれば、しなければならないことを無限に考え続けてしまうループに陥ることもなく、よけいなストレスをなくすことができます。リストに従って実際の仕事を進めていけば、いますべき仕事に集中できるので、能率も生産性もあがることになるのです。

パソコンも、さまざまなデータを入れたまま、多様なアプリケーションを使うとフリーズしてしまったり、動作が遅くなってしまうことがあります。人も考えながらタスクをこなしていると生産性が下がってしまうのです。女性は特に、古代から子供を育てる役割を果たしてきたことから、男性よりもタスクの同時進行が得意だと言われます。しかし、そのタスクも膨大であったり、疲労を持ちながらタスクをこなすのでは無理が生まれます。Todoリストを作って、すべきことを整理し、いますべきことに集中できる環境を整えましょう。

筆者は在宅で仕事をしていますが、タスクを処理しながらも家のほこりを掃除したくなったり、今晩のおかずにはなにを作ろうか考えてしまっていたりします。そんなときは、とにかく浮かんだことをTodoリストに追加して記入していきます。そうすると、浮かんできてしまった内容から離れて、タスクにまた集中できるようになります。特に、忙しくてTodoリストを作れずに外出してしまった日などは、しなければいけないことを忘れて、漏れがでてしまうので、忙しいときこそ注意が必要です。

チームメンバーに仕事をふろう

Todoリストを作ったら、自分がしなくても、他の人に頼めることはしっかり頼みましょう。頼み方も、仕事のときのように、その人物にあわせた頼み方を考えておきましょう。パパには、力仕事やママが手の届かないところについてのことを頼んだり、子供にも頼めることは家族の一員としての自覚を持たせるためにも、危険なこと以外、いろいろ積極的に頼みましょう。

仕事のチームで他のメンバーに仕事を割り振ることができていれば、家庭のチームメンバーにも同様にすることができるはず。しかしお願いするばかりではなく、感謝の気持ちも忘れないようにしましょう。筆者は2階建ての家に住んでいますが、朝、小学低学年の長男を起こしたら、幼稚園児の次男を、長男に起こしてきてもらうことにしました。以前は、私や夫が起こしていたのですが、リビングが1階のため、子供を起こすために2回も階段を登らなくてはならず、お弁当作りで忙しい朝には非常にストレスでした。そのため長男にお願いしたところ、やってくれるようになり、助かっています。次男を起こしてくれたときは、必ず褒めるようにします。このタスクが長男に定着することを望みます。

筆者の家庭では、家族は一人ひとり協力しあうことが必要だと常日頃から話をしています。そうすれば、希望的観測ですが、頼んだことを、すぐにきちんとしてくれるようになるのではないかと思っています。

肩の力を抜こう~まとめに変えて

とかく子育て中は、息もつけずに自分のことはあとまわしにしてしまいがちです。
しなければいけないことに追いまくられて、Todoリストをすべてやっつけたあとに、何もできないほど疲れてしまっては意味がありません。時間や心にゆとりや余裕を持てるようになるためにも、Todoリストを作っているのだということも忘れないでください。Todoリストには、予定をびっちりに入れずに、時間通りにいかなかったときのためのことを考えて、少しの余裕を持たせるようにしてみてください。子供のことでも、時間や予定どおりいかないことがしょっちゅうですよね?
あれもこれもやらなければと気負わず、肩の力を抜いて、リラックスして仕事ができる毎日を過ごせるようにしましょう!

効果的なマネジメントの処方箋

組織の潜在能力を引き出してビジネスを成功に導くためには、タスクや時間、そして人に対して、適切なマネジメント(管理)を実践することが必要不可欠です。
しっかりとした方法論に則って、効果的なマネジメントを実現させましょう。

詳細を確認する

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

同じタグのついた記事

同じカテゴリの記事