公務員から民間人へ  〜自分を買ってもらえる魅せ方〜

さて、今回はベンチャーキャピタルで働くアラサーの私が転職活動を終えてたどり着いた「転職活動を恋愛に置き換えるとうまくいく」という法則についてお伝えしようと思います。

これは転職活動ではなく就職活動についても役に立つはずなので、就職活動をはじめる大学生にもぜひ読んでいただきたいです。

1. 相手のことを十分に下調べして「好き」と言ってもらえるように準備する

私は恋愛下手な人の中に「自分の話ばかりして一人で勝手に盛り上がってしまう」という傾向があるということに気づきました。恋愛関係になってきた相手といい雰囲気で話せていると自分が勝手に思っていても、実は相手にちっとも楽しさを共有できていないというのは一番避けるべきシチュエーションではないでしょうか。

このまずい状況に陥るのを避けるためには「相手を知る」という根本的なアクションをとらなくてはいけません。ここで転職活動の話に戻しますが、転職したいと考えている企業のこと(もしくは採用担当の人のことまで分かればその人についても)徹底的に調べましょう。

企業のホームページだけではなく、その企業のことを取り上げている記事をインターネットや新聞で探して最新の情報について把握しておく。

面接の端々で希望する企業のことについてどれだけ知っていて、普段からどれほど気になっていたかを伝えましょう。

企業の最新情報については「日刊産業新聞」をチェックするのも役に立ちます。日経新聞よりももっとプロダクトの開発の過程や企業の買収合併などに関する記事が多いのが特徴です。普段目にしないけれども興味がある企業を知るよい機会になるかもしれません。

もし、スタートアップに転職したいという人がいたら上記の日刊産業新聞に加えて、Tech CrunchTHE BRIDGEをTwitterでフォローして日々のニュースをチェックするのもオススメします。新しいサービスの立ち上げをしているような会社で働きたいという希望がある方はこの2つのウェブメディアは必読です。

恋愛もそうですが自分のことを全く知ろうとしてくれない人に対する好意は芽生えにくいと思います。相手のことを十分に調べて興味があることをアピールしましょう。

2. 相手が一発で覚えてくれるようなキャッチフレーズを自分につけてみる


これは私が苦手とする場面でもありますが「合コンに参加して気になる人がいる」と仮定して考えてみましょう。合コンが終わった数日後に自分のことを思い出してもらうためには「◯◯が好きな田中さん」や「◯◯が得意な鈴木さん」といった自分の印象を残しておく必要があると思いませんか?

私は人生で一度しか合コンに行ったことがなく、その会に気になる人もいなかったのでその日は静かに幕を閉じました。しかし、自分の気になる人がいたらどうしていたか? と想像するとやはりもっと考え尽くして印象に残るような自己紹介をしていただろうなと思います。

実際に「強い印象を残すために簡単なキャッチフレーズをつけて自己紹介をする」という行為は、起業したての創業者がベンチャー・キャピタルや投資家向けに名前とプロダクトの内容を覚えてもらうためによく使っている手段です。

「自分について簡潔に説明する」というのは簡単そうで実はとても難しいです。しかも、会う人によって「自分のどの部分をより理解してもらいたいか」と考えるべきで、そうすると自己紹介も持ちネタ一辺倒ではなく場合分けが必要になってきます。

もし、自己紹介の定型文を作成し、それを暗記してどの企業にも同じ内容で話している人がいたら、今すぐストップしてください。話す相手によって伝わりやすい内容が異なってくるはずなので少しアレンジして話してみたら反応がよくなるはずです。

3. 自分の得意なことは具体的なエピソードを話して記憶に残す

当たり前ですが、企業によって求める人材はそれぞれです。例えば、お客さんの要望に素早く対応する「臨機応変さ」が必要と考えている企業もあれば、取引先に提出する資料を誤りなく作成する「緻密さ」、自社の新製品を提案する「企画力」、出来上がった製品を売り込む「営業力」がほしいと思っている会社もあり私たちは求める人材像を見抜く必要があります。

希望する会社の求める人材像を把握したら、そのニーズに合うようなスキルを自分が持っているか考えましょう。もし企業側の求めているものと自分のスキルが一致したら、マッチングしてますよ! とアピールするために具体的なエピソードを添えて話せるようにしておきましょう。
例えば、お客様の要望に柔軟に対応しなくてはならない仕事だとしたら、お客様にどんな課題が発生して、どのように対応したのかパッと話せるようにしておくと説得力が数倍増します。

恋愛がうまく進んで結婚も視野に入ってくると、相手にバリバリと仕事をして欲しいと考えている場合や在宅で仕事をしながら子育てや家庭の時間を大事にして欲しいと考えているケースなど相手に聞いてみないとはっきり分からないことはたくさんあります。

相手が何を求めていて、自分には何ができるのか、どうしたいのか考えてアクションを起こすことは恋愛にも転職にも通じる大事なポイントですね。

4. 何と言っても相手と私の「相性」が一番大事


これまで「相手のことを徹底的に知ることが大事」「相手が何を求めているか考えることがポイント」とお伝えしてきましたが、相手に合わせすぎては自分のやりたいことがブレブレになってしまします。

これは恋愛でもよくあることで、相手のことが好きすぎて自分を押し殺してしまうとしたら最終的に耐えられなくなって別れてしまうことになりかねません。これは会社だとしたら、自分がやりたくないことをずっと続けていった結果ストレスが溜まり退職や転職という形で終わりを迎えることになり、状況は上手くいっていない恋愛と全く同じだと言えます。

このような関係性は早くやめるべきで、もう一度「自分」と「相手」の相性についてしっかり向き合って考えた方が身のためです。

会社との相性が良いか悪いかについては、実際のところ働いてみないと分からないという正直な見方もありますが、ミスマッチをさける努力は最大限しておくとよいです。

ミスマッチを避けるためには、自分がこれまでやってきた業績やこれから目指しているビジョンについてしっかりと理解した上で、希望する企業が何を求めているのか照らし合わせましょう。もし、自分と相手の求めていることが上手く噛み合ったら最高の組み合わせになると思います。

5. 私と一緒にいるとどんなメリットがあるのか伝える

最後に私が失敗した面接について1つお伝えして締めようと思います。どうしても働きたかった企業の最終面接での話です。私はこのポジションが仕事上で正確性や情報の整理整頓の上手さが求められていることを知っていました。

ところが、面接で「苦手なことはありますか?」と尋ねられ「細かいことが苦手」と馬鹿正直にマイナスポイントを伝えてしまいました。もちろん、そのあとに自分の得意な面についても話しましたがとき既に遅しでした。

面接は自分のことを知ってもらう場ではありますが、自分に不利になる発言はしなくてもよかったかなとすぐに後悔しました。たしかに企業は「この人を採用したらメリットがあるな」と思える人を同僚に迎えたいはずなので、自分を採用した際のメリットを十分に話すべきでマイナスポイントはできれば控えるべきです。

こういった苦い経験もしましたが、結局は自分に嘘をつかず苦手なポイントも馬鹿正直に話してしまったことについてこれは良かったんだと思うようになりました。その理由は、いくらやってみたかった仕事だとしても、自分の特性にあっていない仕事をしていたらそれはそれでミスを連発して苦しんでいたに違いないと考えたからです。

つまり、この会社とはそもそもマッチングしていなかったと言えます。

このように、自分がやりたいこととできることの見極めも大事です。その力を身につけるためには自分を日頃から観察するメタ認知を磨いたほうがよいかもしれません。

また、企業の面接では自分の短所を聞かれることはよくある話だと思いますので、自分で解決できる範囲内のマイナスポイントを発言すると良いと思います。誰にでも苦手なことはあるので、それをどうカバーしようとしているのかは面接官も興味深いところだと思います。

まとめ

さて、今回は転職活動について恋愛の極意に立ち返って考えてきました。もし、転職活動で詰まったら会社を擬人化して恋愛対象としてシュミレーションをしてみるのもよいかもしれません。

企業も組織も所詮人の集まりなので、対人と似たような対処が必要だということが透けて見えるのではないでしょうか。

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