【仲間の退職との付き合い方】他人に影響されないモチベーションを作る 

仕事をしていると、仲間の退職を経験します。そして、退職者と関わりが深ければ深い分だけ、周囲の人間は影響を受けることを避けられません。なにも言わずに巣立っていく人、会社への不満をこぼす人、未来への希望を口にする人、去り際の態度はさまざまです。

私たちが仲間の退職に際して注意しなければならないのは、過度に感情移入し、退職者の思考に引っ張られてしまうことです。今回は影響を受けてしまいがちな仲間の退職との付き合い方について、考えていきたいと思います。

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1.同期入社の仲間は3年で1/3になる

厚生労働省が毎年発表しているデータによると、新卒社員の3年以内の離職率は例年3割を上回っています。新卒で企業に入社し、同期社員や先輩社員の退職に直面することは、多くの社会人にとって珍しいことではありません。

いい換えると、あなたが仲のよい仲間の退職に驚いたとしても、会社にとっては社員1人が辞めていくことは驚くべき事件ではないのです。組織にとって人が循環することは自然なことだともいえます。

これは、若手社員に限ったことではありません。どんなに大きな役割を担っていた人が退職するとしても、組織ではすぐさま別の人が変わりの役割を担うようになります。それは社内から抜擢される場合もありますし、社外から新たなに加わる場合もあります。

そして、このような人・役割の入れ替わりは、長い目で見ると人材の層を広げることにもつながり、組織を成長させるものです。見方によっては有益な機能を果たすこともあるため、組織の一員として残るのなら、だれかの退職を重く受け止めすぎないようにしましょう。

また、個人との関係で考えると、退職して勤める会社が変わるといっても、縁が切れるわけではありません。縁あって同じ職場で働き、好感を持てる相手であったのなら、退職後も継続してつながりを持ち続ければよいのです。

そのようなつながりを社外に持つことは、外部の存在を通じて外の世界を見られるということになります。少し打算的ないい方になってしまいますが、それは1つの会社に勤め続ける間には持てない視点でしょう。

このように、ある1人の退職は受け取る側によって、さまざまな意味合いをもつことになります。だからこそ、仲間が旅立っていく際には、純粋な気持ちで見送るのが一番です。

その相手がよいヤツだと思えるなら、社内にいるか、社外にいるかということは些細な問題だといえます。関係を持ち続けたいと思えるなら、ただの友人になればよいのです。

このように考えることができれば、親しい仲間が退職することになったとしても、それほど動揺する必要がないと思えませんか。仲のよい仲間が旅立つというなら、まずは笑顔で背中を押してあげましょう。

2.周囲に影響されないモチベーションを作るには

とはいえ、仲間の退職に限らず、毎日仕事をしていると、成果や気持ちの浮き沈みはどうしても発生してしまいます。いろいろな出来事と遭遇したときに大切なのは起こった出来事が自分事なのか、そうでないのかをしっかりと見分けることです。

他人の退職は多くの場合、退職者本人が何らかの考えで決めたことであり、周囲の人にとっては自分事にできないものです。自分事にできないことというのは、自分の力では変えられないこと。冷たいいい方ですが、自分事ではないことに頭を悩ませるのは無駄です。

自分にどうにもできないことに気を取られないと決めれば、仲間の退職に過度に影響されることはなくなるでしょう。一方で、たとえば自分が今望む仕事ができていないケースは、間違いなく自分事です。

頭を悩ませて行動し、状況を変えていく努力は価値のあることだといえます。もし今すぐにどんなアクションを起こせばよいかわからないという場合は、今の場所でだれよりも成果をあげることを目指してください。

組織では現在の状況をいい訳にしてパフォーマンスを落とす人の声よりも、与えられた場所で精一杯努力したうえで希望を口にする人の声が重視されます。また、給与額に満足できてないなら、周囲を見渡し、他のだれよりも結果を上げているかを確認してください。

毎日一生懸命仕事をしていると、自分で自分を認めたくなる場面が何度もあります。それでも、自分を評価するのは自分ではなく、周囲の人たちだということを忘れてはいけません。

だれよりも早く出勤して、だれよりも遅くまで仕事に打ち込んでいたとしても、結果がついてこなければ意味がないのです。自分の価値や仕事の成果を自分で評価するときにはシビアな目を持つことが大切です。

納得できない状況に直面した際、重要なのは、目の前の現実は自分で変えることができると信じ、正しい努力をすることです。自分のことを自分で諦め、不平不満ばかりを口にしながら仕事をしてもよい結果には結び付きません。

マイナス発言は周囲からの印象を下げるばかりでなく、仕事へ向かうエネルギーまでも低下させてしまいます。上司や会社に対して「自分を正しく評価していない」と他責にする考え方では、自分が置かれる状況が好転することは難しいでしょう。

他人の評価が気になったときにこそ、今の自分の状況を招いているのは自分で、自分だけがこの状況をよりよい形に変えていけると考えてみてください。そのように考えることができていれば、周囲の評価や身の回りで起こることに動じなくなるでしょう。

自分の状況を自分で作り出していると思えるようになれば、他人の行動に自分のモチベーションがむやみに引っ張られることはなくなります。モチベーションは外からの影響によって変動するものではなく、自分の内側で生まれ、育つものだと考えることが大切です。

3.仲間の退職を知ったときこそ自分を見つめなおす

上記のようなマインドセットを意識できるようになったら、仲間の退職を知ったときに考えるべきことは、仲間がなぜ退職するかではないということに気づけるはずです。仲間の退職という他人事を、「なぜ自分はここにいるのか」という自分事に置き換えてみてください。

退職する仲間に退職の理由があるように、あなたには残る理由があるはずです。もしかすると、考えてみてもポジティブな理由が思い当たらず、「アクションを起こすことが面倒くさいから」という理由に行き着くかもしれません。

そうだとしても、それは我慢できる程度の不満しかないということです。自分がそのように感じている環境で仲間が退職することになっても、いきなり会社への評価を下げる必要はありません。自分にとっては退職するほどの不満はないと確認すればよいのです。

また、退職する仲間の話を聞くと、「自分もそう思っているかもしれない」と思うこともあるでしょう。そのような際、大切なのは周囲の話はバランスよく聞くべきだということです。

1人からネガティブな話を聞いた後には、活躍している先輩や上司から「なぜこの会社で働き続けているのか」を聞いてみましょう。両者の意見を聞いてこそ、フラットな目線・立場だといえます。

きっと退職していく人の話にも、活躍している人の話のなかにも、共感できる部分があるはずです。仲間の退職が他の人たちの考えを聞くきっかけになって、これまでに知らなかった部分を垣間見ることになるかもしれません。

それらの話はいずれもあなたと境遇や立場の違う人の言葉ですから、そのまま自分に当てはまるものではないでしょう。ネガティブな意見とポジティブな意見、いずれも100%自分に当てはまることはないのです。

そのことが確認できたら、改めて自分が仕事に対してどんな印象を抱いているのか、考えてみてください。今の仕事を楽しめているか、会社は好きか、目標となる人はいるか、将来担いたいと思うポジションはあるか……。

このように考えていき、なにか心当たりがあれば、それはあなたにとってその組織でがんばり続ける理由だといえるでしょう。

一方で、自分がやりたい仕事がそもそも社内にない、尊敬できる人が1人もいない、将来のビジョンが見えない……。というような結論に至ってしまった際には、もしかすると新たな環境に移るべきなのかもしれません。

そうなった際には自分が納得し、次のキャリアを想像できるようにしっかりと考え抜くことが大切です。仲間の退職で不安になったからではなく、自分でキャリアを考えたときに必要なアクションだからといえるようにしましょう

そういえるまでしっかりと自分を見つめなおしてください。きっかけは仲間の退職だったとしても、自分のやりたいことや将来のキャリアを考えるなかで、いろいろな考えを巡らせた根本には自身の考えがあることが重要です。

あなたのモチベーションはあなたのもので、何かの出来事や他人の言葉によって心が揺らぐのはあなたがそう意識しているからです。自分が自分のモチベーションを設定していることを認識し、ネガティヴな考えに囚われないようにしましょう。

毎日の生活のなかで、周囲のもたらす影響がよいものになるか悪いものになるかはあなた次第なのです。

4.まとめ

最後に今回の内容を振り返ります。

同期入社の仲間が3年で3分の1になるという事実を受けて意識したいのは、だれかの退職を重く受け止めすぎないようにすべきということです。組織にとって人材の入れ替わりは必要で、個人的な親交が深い相手とは、退職後も友人として付き合いを続けることができます。

周囲に影響されないモチベーションを作るために大切なのは、ものごとを自分事かどうか見分けることがポイントです。自分事ではない部分は深く考えないことが重要ですし、自分事は自分の行動の結果であり、自分次第で変えられると考えるようにしましょう。

最後に、仲間の退職を知ったときにすべきなのは、それをきっかけにして自分を見つめなおすということです。退職する仲間だけでなく、組織に残って活躍している人の話を聞き、フラットな目線で自分のこれまでとこれからを考えてみてください。

そうすれば仲間の退職を引っ張られてネガティブな気持ちになる出来事ではなく、自分のモチベーションを正しく見つめなおす機会に変えられます。モチベーションをコントロールし、日々の出来事に動じない自分になって、周囲と良い関係を築いていきましょう。

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