フリーランスの収入事情〜独立後1年の軌跡〜

私がフリーランスになって1年が過ぎました。多様な働き方が進み、2016年ごろからフリーランスの人口はおよそ1000万人になっているといいます。日本の就業者が6500万人程度なので、6〜7人に1人の割合といえます。フリーランスと聞くと、自由でストレスレスといった良いイメージがあり、特に結婚や出産を経た女性は育児と両立しやすそうといった印象からフリーランスに憧れる人は少なくありません。私自身、長年、会社員をしていましたが、いつかはフリーランス、いつかは独立と、なんとなく思っていました。とはいえ、心配なのは収入面。会社員ほどの収入が得られるの?不安定なのでは?そんな気持ちから二の足を踏んでいる女性も多いと思いますので、今回は私がフリーランスになって1年の収入を赤裸々に紹介したいと思います。

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フリーランスになってからの収入推移

実は、フリーランスになって半年間の収入を以前ご紹介しました(フリーランスってどれだけ稼げるの?)。

この記事では、約半年で会社員時代と同等の月収になったことを紹介しています。しかし、世間のイメージ通り、フリーランスの収入は安定しません。独立後の半年ちょっとは一定した右肩上がりでしたが、その後、月によって約10万円の増減があったので、その背景や業務量、働き方をご紹介したいと思います。

正確にいうと、フリーランスになって9カ月目にもっとも収入が伸びました。といっても、フリーランスは仕事を納品した翌月がおおよその支払い月になるので、9カ月目の収入は8カ月目に働いた分と考えていただければと思います。その額は約30万円。それをピークに減ったり増えたりの山が生じてきました。

収入の増減額だけ見ると不安定といえば不安定なのですが、結論からいうと狙い通りに推移しました。というのも、フリーランスになった当初は、とにかく無仕事(無収入)になるのが怖くて、手当たり次第に仕事を受けていて、かなり仕事に追われる状態になっていたのがあります。仕事をがむしゃらに受ける(何なら取りに行く)、そしてがむしゃらにこなして納品する。フリーランスですので、仕事はすればするほど収入は上がります。その結果、どんどん増えていくという結果になっていました。しかし、8カ月目の働き方は「自由でストレスレス」とは言い難いものでした。日中はほぼパソコンに向かいっぱなし、夜や土日も暇さえあれば仕事に向き合う生活になっていたように思います。しかも、いつでもできる仕事というより「今すぐに」しなければならない仕事にも追われ、ずっと拘束されているような感覚でした。

そこで9カ月目以降、仕事を整理(選択)するといった行動を起こします。とはいっても、会社員と違って、自分に業務負荷が偏っているからチームメンバーに振るといったチームプレーはもちろんできないですし、直接クライアントから仕事を受けている以上「今後、仕事はお受けできません!」などといった態度も関係性を考えるとできませんので、少しずつの調整になります。具体的にしたのは、「積極的に取りにいかない」「追わない」という2点程度でしょうか。この2点を取り入れるだけでだいぶ仕事自体を調整することができ、結果的に収入も少しずつ減ったという流れになります。

私が受けている仕事は、オンラインのディレクターという仕事と、文章のライティングなどがほとんどですが、このような仕事で、プライベートでも十分に時間を確保するとなると月収20万円くらいがちょうど良いと感じています。

収入の安定から、感情の安定へ

先にも述べたように、フリーランスになった当初は「仕事がなくなったらやばい」という危機感に常に襲われていて、とにかく仕事をがむしゃらにやろうとしてしまっていました。それが、私の場合は約半年を超えたタイミングで、業務量の調整を図るようになり、独立後の1年でようやく業務量と収入の安定ができるようになってきたといった状況です。

一方で、がむしゃらに仕事を取りに行くことでなんとか右肩上がりに収入が安定したからこそ、次なるフェーズの業務量の調整にたどり着いたとも思います。というのも、収入が半年経っても伸びずに変わらない状態だった場合は、業務量を調整するどころではないからです。あくまで、収入を得る基盤が整ってからこそようやくたどり着いた業務量の調整であり、精神面での安定なのかなと思います。

要は、個人の収入の状況によって変わってくるかとは思うものの、忙しくなりたくないばかりに最初から仕事を選びすぎていたら収入は増えないでしょうし、結果的に「収入が増えない」という悩みや不安から、やはり会社員のほうが良かったといった気持ちにまでなってしまうとも限りません。

ですので、順番としては、まず基盤となる収入を安定させること。次に、業務量やバランスを整える。こうすることで、理想となるフリーランスに近づけるのではないかなと思います。

ちなみに、20万円程度の収入に業務量を抑えたことで、平均すると1日の稼働時間は3時間程度に抑えられるようになりました。1日約3時間の仕事で会社員とそこまで差のない収入になっているので、私のフリーランス1年目は上出来だったなと感じています。

安定的なパフォーマンスで仕事は自ずと増えていく

収入の基盤を整えて、業務量を調整するまではお分かりいただけたかと思います。では、フリーランスで仕事を増やす(収入を増やす)にはどうすれば良いのでしょうか。もちろん、「自ら取りに行く」といった営業活動のようなものをするのはあります。知り合い伝手で新しいクライアントを開拓するのもあるでしょう。しかし、個人的な感覚でいうと、自ら動かずとも仕事は増やしていけるのではないかと思います。

というのもフリーランス(個人事業主)でありがちなのが、急に連絡が取れなくなったり、連絡もなく納期が遅れたりすること。あくまで私見ですのでそのような方ばかりではないのですが、対会社(対会社員)よりもそのようなトラブルが多い印象です。少し複雑な修正依頼をするとキレられたりすることも珍しくなく…。独立後にフリーランスに仕事をお願いする機会も増えた私は、会社員時代の会社対会社のパートナーシップとのあまりの違いに驚くことも多々ありました。

つまり、極論でお伝えすると安定的なパフォーマンス(要は約束を守る)さえあれば、クライアントから信頼を得ることができるため、クライアントからクライアントへと紹介してくれ、仕事はそこまで苦労なく増えてきています。もちろん、期待に応えるアウトプットであるかというのもありますが、特別高いアウトプットよりも確実に約束どおりに仕事を進めてくれる人、仕事を進めるに当たってコミュニケーションが円滑な人が求められているのではないかなと思います。これが、私の知る限り売れっ子フリーランスの共通点で、私もそのような視点でパートナーとなるフリーランスを選んでいます。

まとめ

フリーランスで仕事を受けるかどうするかの基準として、絶対にあったほうが良いと思うのは、「自分の時給」基準です。フリーランスはクライアントも業務の種類もある程度多岐に渡ることが多いのですが、その仕事を受けるか、続けるか、どれほどのパワーで取り組むかの基準として独自のギャラ感覚を絶対に持っていたほうが良いでしょう。もちろん、お金だけがすべてではないとは思いますが、最低でもいくらなのかといった基準は設けておくと、とても仕事がしやすくなります。最初は少し低めに設定しても良いと思いますが、最低金額を下回る仕事の場合、繰り返すうちに「なんでこんなことをしなければならないんだ!」とストレスになってしまいかねないので、最低時給基準を超える業務を優先的にそして丁寧に続けていくのがオススメです。

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