マネジメント
2018.04.12

新人を失望させないコミュニケーション術とは?

4月の新年度が始まっています。学校では新入学生の初々しい姿が見られるこの季節、ビジネスの現場においても、新入社員や、人事異動、転職などで新しい人がチームや職場に入ってくる季節です。加わる側は、新しい環境に希望や不安で胸を一杯にしながら、会社に通ってくることでしょう。そして、受け入れる側も、不安と緊張が入り交じり、いつもとは違う神妙な気持ちを感じる人もいるのではないでしょうか。
この記事では、新人を受け入れる側が頭に入れておきたいコミュニケーションにおけるポイントについて紹介していきます。

新人の無防備さにつけいらない

いつの時代でも、どんな場所でも、ジェネレーションギャップへの戸惑いや悩みは存在してきました。普段筆者は、小学生や幼稚園の子供のママ友達と接する機会が多いですが、共通の話題がある子供の話をしていたときには感じないジェネレーションギャップも、ふと子供のこと以外に話題が広がったとたん、育った時代や価値観の違いに驚きや新鮮さ、戸惑いを感じることがあります。もちろん、職場においても、そのような状況はつきものであることでしょう。特に、職場における古い世代と新しい世代との軋轢の壁を崩すのは難しいものがあります。人は皆等しく歳をとっていく存在である限り、それは仕方がないことなのかもしれません。

私は2000年前後、就職活動を超氷河期に行いましたが、なんとか新卒で商社に拾ってもらい、新入社員となりました。その企業で新人歓迎会があったのですが、その時に、部長に言われた、「おい、水割り持ってこい!」というセリフを未だに覚えています。今であれば、女性新入社員に水割りを作るよう命じればセクハラと言われたり、自分の仕事ではないと断わる人もいるでしょうが、2000年頃の大手企業は、女性社員は、結婚までの腰掛けとみなされ、男性の補佐的なポジションを担うことが一般的でした。私に水割りを作るよう命じた人物も、これまで、女性新入社員に水割りを作らせたり、酒をつがせることが常識だったのでしょうから、彼はその発言について何の疑問も持っていなかったことでしょう。

当時の私は無知なひよっこで、会社はそんなものなのかな?と作ったこともない水割りを頑張って作った記憶があります。そのとき感じた違和感を今であれば理由をつけて説明できるのですが。どんな新入社員であっても、職場においては知識がなく、まっさらな状態です。そこにかこつけて、自分だけの常識や価値を押しつけたり、ひけらかすことはやめましょう。新人は、経験不足な代わりに、フレッシュな視点を持っています。それを、職場の通例と違うと切り捨てることなく、職場の活性化のために役立てられるような関係性を構築していきましょう。

相手を尊重する

株式会社リクルートキャリアの、就職・採用の在り方を追究する研究機関である就職みらい研究所は、調査モニターの大学生を対象に「就職プロセス調査」を実施した「就職内定状況」について、12月1日時点での大学生の就職内定率が94.8%であったとまとめています。

参考URL https://www.recruitcareer.co.jp/news/pressrelease/2017/171222-01/

この数字からも見てとれるように、2018年入社の新入社員たちは、売り手市場のなか入社してきたとも言えます。そのため、彼らは、入社を決めるとき働きやすさや、やりがいを感じられるか、などといったメリットが多い会社を好んで選んでいる傾向があると考えられます。売り手市場であったという側面から、新入社員が会社にどのような姿を求め、考えているのかを理解しようと努めることも必要です。そんな彼らとコミュニケーションをとっていくためには、どのような心がけが必要なのでしょうか。

これからも加速していく少子高齢化のなか、生産性向上への取り組みがますます重要になっていきます。生産性向上のために、新しい考え方を受け売れる柔軟性があることが大いに役に立つスキルとなります。新人は、その職場での経験はまだ少ないですが、これまでの職場にはなかった考え方や取り組みをもたらしてくれる可能性もあります。新人よりも先に働いていた経験者で先輩だからといって新人を下に見たりむりやし従わせたりするのではなく、お互いに一人の人間として尊重しましょう。

不要な先入観を受け付けない

おせっかいにも、上司のうわさ話や会社内のゴシップなど、業務にプラスして話してしまうときはありませんか?例えば「あの営業マンは、月末には売上が心配になって、カリカリしているから近寄るな」とか、「あの人はパソコンの知識が薄いから」とか、自分の感じたことやまた聞きしたうわさ話などを、そのまま伝えてしまうことの危険性を考えてみましょう。どんなうわさ話も、新人にとっては、会社のことを知る大事な知識としてしっかりインプットされることになるでしょう。

しかし、それによって間違った先入観が植え付けられてしまったら、これから産まれるはずだった様々な可能性を消してしまう恐れすらあることも理解してください。「あの人にこの仕事のことを教えてもらおうかと思ったけど、先輩がこう言っていたからやめておこう」というような思考を作ってしまうかも知れません。たまたま、あなたが感じたことを、新人が同じように感じるとは限らないのです。新人の将来性や、可能性を減らさないミュニケーションを取れるように、努めてみてください。

変化を恐れない

新しい職場に入った時に新人が感じた素朴な疑問や問題点に、変化へのヒントを見いだせることがあります。例えば、「狭いオフィスの入り口に、なぜ沢山の段ボールが積まれているのだろう?」「なぜこのパソコンはこんなに立ち上がりが遅いんだ?」など、これまでその職場での常識として、なあなあにされていたり、気づかないフリをされてきた問題点に、業務の改善化への鍵を見つけられるかもしれません。新人の素朴な疑問をきちんと声に出せるような雰囲気やシチュエーションを作る機会を持ちましょう。そのとき、新人の周囲の人たちが忘れてはならないことは、「変化を恐れない」ということです。これまで培った経験から、変化を拒む気持ちがあると、前に進んでいくことはできないのです。

これからの企業は、世の中に大きな変化が巻き起こっていくなか、それに順応していく能力を持つことが多いに重要になってきています。時代に取り残されず、成功に近づいていくための練習としても、まずは新人の話をきちんと聞きましょう。そして、新人が起こす変化のお手伝いをしてみましょう。そのことが、新人の成功体験構築にもつながりますし、結果が会社や業務の生産性向上にプラスにもなれば、あなたが行ったサポートである柔軟性への評価も高くなることでしょう。

働きやすさだけを売りにせず、やりがいを見せる

働きやすい職場というのは大変魅力的です。ブラック企業が問題化するなか、企業も、働き手から選ばれ、将来生き残る企業を目指して様々な努力を重ねています。そんななか、入社してきた新人たちが皆、会社の働きやすさだけに魅力を感じていると捉え、そこだけにフォーカスしたコミュニケーションを周囲がとってしまうとしたら少々問題です。人は働きやすさだけで会社を選ぶわけではありません。働くためのモチベーションや意義を見いだし、やりがいを手に入れたいと、働く人たちは皆願っているのです。

職場でも、新人と一緒に働きやすさだけを追求していくのではなく、やりがいを見つけられるようなコミュニケーションが出来たらハッピーです。そのためには、まずあなたが、仕事のやりがいや楽しさ、醍醐味を見せて、共有していくことが必要です。昔ながらの体育会系的先輩後輩のような、従属的な関係性ではない、新しいスタイルのコミュニケーションを探して、すばらしいチーム力を育てていきましょう。そして、新人を一人前の人材にいち早く育てることができれば、即戦力を早くに育てたことにもなり、会社全体の生産性にもポジティブな影響を与えることができます。

新人を受け入れる際のコミュニケーション術

新人を経験不足の人材と捉えるのではなく、新しい視点を与えてくれるポジティブな存在と見なして、チームビルディングや生産性向上に力を発揮してもらえるようにするため、新人を受け入れる環境を整えていきましょう!

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