【THs座談会】Z世代の若者が考える「セルフブランディング」の必要性

  • 2020年1月11日
  • 2020年1月10日
  • その他
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日本で、TwitterやFacebookが流行り始めた2010年頃から「セルフブランディング」という言葉がよく聞かれるようになりました。

最近では、自分で「キャラ」を設定し、あるテーマや話題について継続的に発信することで、フォロワーを集めるインフルエンサーの出現など、セルフブランディングをビジネスに活用する例も出てきています。

しかし、「ブランディング」の意味を取り違え、間違った方向に進んでしまうと「イタい」「見苦しい」と思われることも多々あります。

今回は、SNS時代のいまだからこそ考えられる「セルフブランディング」の必要性について、その本質を探りながら学生5人でディスカッションしました。

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セルフブランディング座談会メンバーのご紹介

ゆり
ゆり、大学4年生。
新しいもの好きで、好奇心旺盛な一面あり。
 
かなみ
かなみ、大学4年生。
アイドル好き。推しは「欅坂46」。
じゅん
じゅん。大学4年生。ダンスサークル所属。
プログラミングが得意な「踊れる系男子」。
ゆうか
ゆうか。大学3年生。
おっとりとした見た目とは裏腹に、サークルでは激しくドラムを叩いている。
しゅんじ
しゅんじ、既卒。
「都会を知りたい」という一心で、沖縄からやってきた変わり者。

セルフブランディングは、見せかけだけの「マウント」合戦!?

セルフブランディングに対する、参加者それぞれが持つイメージの共有から、今回の座談会はスタート。ファシリテーターの進行をもとに5人の若者のディスカッションが始まりました。

ほとんどのメンバーが「セルフブランディング」に対して、「良い印象」を抱いていました。しかし、一方で「悪い印象」を持っているメンバーもいました(下に続く)。

ファシリテーター:先ほど「セルフブランディング」という言葉に対して「悪い印象」を持っていると言っていたけど、具体的にどんな悪い印象を持っていますか?

かなみ
私は、セルフブランディングという言葉を聞くと、どこか「上っ面なイメージ」があります。例えば、Instagramのストーリーに、有名人や偉い人とのツーショットを載せたりして、「見せかけの自分」を作っている印象があります。
そういう光景をみていると「セルフブランディング」って意味があるのかな? って思います。私の中では「いかに自分をキレイに見せるか」というか、誰かに「自慢したい」がために、外の目を意識して自分の見せ方(良いように見られたい)にこだわる、というのがセルフブランディングのイメージです。

ファシリテーター:「良い印象」を持っていると言っていた人の中にも、彼女の感覚に近いものを持っているよって人はいますか?

じゅん
もしかすると、ぼくも近い感覚を持っているかもしれないです。
例えば、よく言われる「意識高い系」の人とかって、Twitterでフォロワーが多い人に対して、めちゃくちゃリプ(リプライ)を送って、その人を利用して自分もフォロワーを増やそうとする。そうやって見かけのフォロワーを増やして、自分よりフォロワーの少ない人に対するマウントを取っているイメージがあって、そういうのを見るとちょっと嫌な感じがします。
ゆうか
確かに「自分を自慢したいだけ」みたいな、無理して「自分を出そう」としている感じがあるように見えるときがあります。

ファシリテーター:「ブランディング」と「マウント」が一緒に出てくるのが興味深いですね。セルフブランディングに対して「良い印象」がありながらも、同時にマウントっぽい「悪い印象」もあるということがよく分かりました。

ブランディングについて、5人で印象を言い合っている様子。
「セルフブランディング」に対して、各々の意見を話し合う座談会メンバー。

世に溢れている「ブランド」を仕分け

「ブランディングされているもの」と聞いて、皆さんは何を思い浮かべますか?

ブランド物や芸能人、そしてCMでよく聞くような企業名など、人によって思い浮かべるものは様々だと思います。

「セルフブランディング」について考える前準備として、まず、ブランディングされていると感じるものの「名称」を、制限時間3分で、思いつく限りブレストしてみました。

ファシリテーター:それでは、各自、自分が「これは、ブランディングされているだろう」と思ったものの名前をこのポストイットに書いて下さい。

ブランディングされているもの一覧。
ゆり
ゴディバ、グッチ、明石家さんま、ミッキー、北野武、post-it、iphone、ティファール、SARASA(ボールペン)、Apple Watch

かなみ
スタバ、シャネル、Uchi-Cafe(ローソン)、G-SHOCK、GACKT、ブルーボトルコーヒー、M.A.C、Apple、Google、椎名林檎、日本のアニメーション

じゅん
NIKE、ユーチューバー、お笑い芸人、UNIQLO、GU、ゼクシー、コストコ、ニトリ、無印、パタゴニア、ワークマン

ゆうか
スタバ、けみお(ユーチューバー)、ディズニーランド、メルカリ、クルトガ(シャーペン)、AKB48、ジャニーズ、マクドナルド

しゅんじ
タモリ、Amazon、本田圭佑、ザキヤマ(お笑い芸人)、渡部健(お笑い芸人)、Nシリーズ(車)、プリウス

次に、それぞれが挙げた「ブランディングされているもの」をカテゴリー別に分けて、名前を付けてグループにまとめました。

かなみ
みんなが挙げた名称を、いったん「人」と「企業」に分けてみよう。
しゅんじ
(「ミッキー」を指しながら…)ミッキーって「人」かな?(大真面目)

一同:それは違うでしょ!(笑)

ブランディングされているものをグループ分けしている最中。
ミッキー、ジャニーズ、アマゾンの立ち位置に困る。
じゅん
確かに、ミッキーとかって立ち位置が微妙で、「人」と「企業」には属しないと思うから、「商品」っていうカテゴリー増やそう。
そしたら、ジャニーズも「企業」っていうよりコンテンツがブランディングされていると思うから「コンテンツカルチャー」カテゴリーも追加しよう!
ゆうか
スタバは、「企業」というよりは、空間や提供している商品そのものがブランドになっていると思うから、「コンテンツカルチャー」のところに入れよう。
じゅん
UNIQLOは、低価格で高品質なものを提供するっていう企業理念みたいなものがブランディングされているように感じる。だから、洋服とか「商品」じゃなくて、「企業」としてブランディングされている気がするなぁ。

グルーピングから見えてくるキーワード

グルーピングした結果。
グループにまとめた結果。

次は、先ほどグルーピングしたものを見て、その中で共通している「キーワード(ブランディングされているといえる根拠にあたるもの)」を探していきます。

ブランディングされている理由となる、キーワードを探し中。
ブランディングされている理由を考え中。
しゅんじ
モットー、魅力、アイコン、個性(人間性)、希少性、発信力、性能、革新的(真新しさ)、世界共通

ゆうか
他に比べて分かりやすい、空間として過ごしやすい、お手頃価格、シンプル、かけ合わせ、便利、高級、覚えやすい商品コピー、ユニーク、他にはない

ゆり
特徴的(キーワードが他と被っていたため省略。)

じゅん
継続性、一貫性、理念・信念、専門性、企業と商品名が一緒のものは代名詞化している、「~といったら」で想像できる、他社との差別化、認知(有名)

かなみ
デザイン性、付加価値(キーワードが他と被っていたため省略。)

ここからは、それぞれが出したキーワードをいくつかに絞って、共通した1つの「ブランディング」の定義を定めていきます。

「これは、~という理由で、ブランディングされています。」という文の「~」の部分を作り上げます。

まずは「発信」というキーワードについてのディスカッションが始まりました。

ゆうか
ブランディングするにあたって「発信」ってどういう役割になるのかな?
かなみ
「発信」は宣言することじゃない??
例えば「本田圭佑」って、みんなに向けて自分の目標を公言して、それを有言実行するよね? もし、本田圭佑が公の場で公言しなかったら、一目置かれるような人になったのかなって感じるんだよね。だから、発信は外に向けて宣言する役割のことなのかなって思う。
しゅんじ
そうなると発信の「方向性」はどうなる? 自分から発信するのか、それとも自分以外(他人)から発信されるのか?
ゆり
仮に、他人から発信されるとしたら「発信」されるためには何が必要なの? 実力とかかな?
じゅん
じゃあ「実力」が最初からなかったら、発信することができないから、ブランディングはできないってことになる?
かなみ
でも、「実力」って結果論だと思うから、ブランディングする上で最初から必要な条件ではないんじゃない?
現に、本田圭佑は公の場で意思を表明した後に有言実行しているから、実力はあとから証明しているように感じる。
ゆうか
それで言うと、「魅力」も同じようなことが言える? 魅力的であるかどうかは個人差があるから、ブランディングに最初から必要なキーワードじゃない?
じゅん
そうだね!「魅力」「実力」どちらとも、結果的にそうなっていることが多いからブランディングをする最初の段階では必要じゃないね!

ファシリテーター:「高品質」はブランディングをする最初の条件に必要ですか??

しゅんじ
「高品質」もそうだけど「性能」、「シンプル」もブランディングする最初の段階では、必ずしも必要ではないと思う。

ちなみに、「発信」については、自分から発信することも大切だけど、多くの人に認識されて「ブランド」として認められるためには、自分以外から発信される必要があるという考えにまとまりました。

Z世代が考える「ブランド」とは?

ファシリテーター:まとめると、ブランディングに必要なものは何がありますか? まだ取捨選択されていない「一貫性」というキーワードはどうですか?

しゅんじ
事業の転換が必要な時がきたら、「一貫性」って足かせにならない?
じゅん
見えないところの「芯」がしっかりしていたら、それは一貫性があるっていえると思うんだけどな。

(長い議論の結果、若者が考える「ブランディングの定義」ができあがりました。)

ブランディングの定義。
私たちが考える「ブランディング」の定義。

<ブランディングの定義>

  1. 一貫性のある信念や理念がある。
  2. 他と差別化できるオリジナリティーがある。
  3. 継続していて、安定感がある。
  4. そして、専門性もある。

その結果、①②が「魅力」につながって、③④はいずれ「実力」になる。

この「魅力」「実力」が発信されると、少しずつ認知されていき「ブランディング」されたことになります。

図解版、ブランディングの定義。

私たちも「セルフブランディング」にチャレンジ!

先ほど決めた「ブランディングの定義」を使って、「セルフブランディング」にチャレンジしてみました。

ファシリテーター:もしかしたら、20代のみなさんは、まだ①の信念のようなブレない軸や④の専門性を持っていないって思うかもしれません。でも、「個性」や「他人とは差別化できる何か」を持っていると思うので、未来に向けての目標とするブランディングでも全然大丈夫です。

現状、行動とか意識が足りなくても、または、その途中でも構いません。伝えたいことは、「私はこういう人です!」って宣言することで、その方向に向かいやすくなるので、臆さないでほしいということです。

自分の「キャッチコピー」を考えてみた

私たちが、自身につけたキャッチコピーはこのようになりました。

納豆イノベーター。
「納豆(の)イノベーター」
ゆり
納豆のねばねばと、自分自身の粘り強い性格を掛けてキャッチコピーを作ってみました。他にも、今はまだできていないけれど、「新しいことを発信すること」に興味があるので、これから沢山の情報をインプットしていって、新しい価値の創出につながるようなアウトプットができるようになりたいです。

千葉のソクラテス
「千葉のソクラテス」
かなみ
もともと、「信念」とかそういう哲学的なものを見て、それについて考えることが好き。例えば、「歌詞」とか「恋」も哲学的な要素があると思っていて、よく眺めてる。
哲学者で有名だったソクラテスは、ある争いごとの場で敗戦した際、自分の信念を突き通すために、毒の入った飲み物を飲んで死んだって本で読んだことがあって、彼のような一貫したこだわりをもって何かに熱中したいです。

猫のように生きる。
「猫のように生きる」
ゆうか
猫って、一見すると、ただ単にだらだらしているだけの「怠け者」に見えるけど、見方を変えれば「何のしがらみもなく本当に自分がやりたいことをやっている」ともとれる。それって、「自分なりの自由」を体現しているってことだと思う。
私は、周りの目を気にしすぎるがあまり、やってみたいと思うことがあっても、挑戦できないことがよくあるので、猫のように自分のやりたいことを素直にできるような人になりたいと思いました。

踊れるエンジニアは旅が好き。
「踊れるエンジニアは旅が好き」
じゅん
おれは「30代でセミリタイアする」 という目標があって、「旅」も好きだから、セミリタイア後は海外を周遊したいなって思ってる。
このキャッチコピーを考えた理由としては、「ダンス」と「エンジニア」って、お互いが真反対に位置していると思っていて、この2つを掛け合わせた「オリジナリティー」を発揮して自分の強みにしてけたらいいなと思ったからです。

国籍を持たない国際人。
「国籍を持たない国際人」
しゅんじ
将来は、地元(沖縄)の子供たちに何か貢献できないかなって考えてる。そのために、いまは1つでも多くの経験を積みながら、どんな状況下に置かれても「自分を見失わないようにしたい」って思っています。
また、自分の持っている語学力を活かして世界中を見て回りたい思いもあって、こういう生活を生涯ずっとやりたい。これらの中から、学べることを学べる分だけ学んで、程よくアウトプットをしながら、自分の周りにいる人を笑顔にしていけたらいいなって思ってます。

ファシリテーター:この座談会を通して、今後「セルフブランディング」をしていきたいと思いましたか?

一同:したいと思いました。

ゆうか
でも、セルフブランディングをするというよりかは、さっき定義した「条件」を自分の中に持っておきたいと思いました。したいかしたくないかという話ではなくて、自然に、結果的に理想の自分になっている状態がいいなと感じました。
しゅんじ
自分自身をブランディングしてみると、今の自分がどういう状態なのか、どういう自分になりたいのか、自分の考えている理想と現実を客観的に見ることができて、何が必要なのかなど具体的にも考えることができた気がします。

座談会を終えて

セルフブランディングは、自分をブランド化することが大切なのではなく、ブランディングをしていく過程の中で、自分自身と向き合い、考えや行動を明確化できることに最大の魅力があるのではないかと座談会を通じて感じました。

また、これからの生き方や働き方を決めるうえで、セルフブランディングについて考えることは、とても価値のある行為であることを、実際に体験して感じました。

みなさんも、一度、自身をブランディングしてみてはいかがでしょうか?

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