小1の壁、我が家では実際どうだったか、をレポートします

「小1の壁」という言葉を聞いたことはありますか? 育児と仕事を両立するワーキングマザーにとっては、保活、復職に並ぶ一大不安として有名なもので、子どもの小学校入学にあたって転職を考えなければならないほど仕事との両立が脅かされる危機として、毎年冬から春にかけて取りざたされる問題です。

なぜかというと、働く時間のリミットがぐっと短くなるのがひとつ。小学校そして学童保育は、保育園よりも運営時間が短いのがほとんどで、保育園時代は延長すれば19〜20時まで残業できた人も、遅くとも19時までには迎えにいかなければなりません(場所によっては18時で閉まる学童保育も多い)。夏休みや冬休みはお弁当持参、インフルエンザなどの学級閉鎖などで突然学校そのものが休みになることも。一方で、職場からは「小学校に入ったんだから、もっと働けるよね」といったプレッシャーもあったりと、ワーキングマザーにとっては八方塞がりの過酷な状況になるとされているのです。

このような状態を「小1の壁」と呼び、ワーキングマザーを不安にさせているのです。実際に、90%以上の親が、小学生に上がるタイミングで両立に不安を感じているという調査結果もあるほど(スリールの「小1の壁についての緊急アンケート」より)。私自身、長女が小学校へ上がる前、とてつもない不安に襲われました。そこで、実際に私が経験した子どもの保育園から小学校への入学で変わったこと、私自身の小1の壁がどうだったかをご紹介したいと思います。

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小学校へ上がって大変になったこと


よくよく考えてみましたが、小学校に上がってこれはキツイと思ったのは我が家の場合、比較的少なかったです。

PTAや地域(町内会)の子ども会の役員

まず一番に負担だと感じたのは、PTAなどの役員。私はPTAにはならずに、子ども会の役員になっただけですが、いずれも役員が点数化されていて、選出する会議では点数のない人、または低い人から立候補が求められます。これはなかなかの圧力で、とてもじゃないですが「私は仕事があるのでできません」など言い出せない雰囲気。そういうお母さんも中にはいましたが…。

とはいっても、学年が低いうちに引き受けたほうが何かと楽ということで(高学年になってPTAをするとPTA会長などやらなければならなくなるため)、小学校1〜3年生くらいまではあっという間に立候補者が出てすんなり決まります。私の娘が通う学校の場合は、小学校4年生までは立候補者過多でいつもじゃんけんで決めていました。
いざ引き受けると、時期によっては毎週のように夜19〜21時で学校で打ち合わせなどをすることも珍しくなく、かなりの負担。バザーなどのイベント前になるとそれが毎日のようになることもあります。

ただ、保育園でも最近が父母会といった、PTAのような組織があるところも珍しくないようで、保育園時代にその役員を務めたことがあれば、そこまで大きな負担増となることはありません。保育園の父母会もそれなりに大変なので。子どもが成長するまでは、ある種、保険のように負担しなければならない社会の仕組みと捉えていたほうが良いかもしれません。

お金はかかる

一説によると、子どもの小学校時代がもっともお金が貯められると言われているそうですが、我が家は違いました。確かに、月に数万円かかっていた保育料が学童の数千円になるので、一見、出費は減るように思いがちですが、ポイントは習い事です。小学校へ入ると習字にや公文、英会話、塾など、学習要素の強い習い事が増えてきます。そして、そのような習い事はそれなりの費用です。兄弟一緒に通わすと手っ取り早いということで、我が家も姉妹2人一緒に複数通わせていたため、月謝ももちろん2人分。あっという間に、習い事費用だけで月に10万円を余裕で超えるほどになっていました。ちなみに通わせていたのは、スイミング、英語、習字、ピアノ、フラメンコでした。これに公文や塾を入れていたら…と思うと、むしろ親としては、働いて稼がなければという気持ちになってきます。

小学校へ上がって楽になったこと


小学校に上がる前の不安に反して、ぐっと楽になったことはたくさんありました。ポイントは子どもの成長です。

送迎がない

保育園時代は当たり前であった、送り迎え。兄弟姉妹がいる場合は自転車の前後に子どもを乗せて、さらにシーツなどの大荷物を持って移動していました。それが、小学校に上がったその日から、ランドセルに持ち物を背負って1人で学校に向かうのです。そして、学校が終われば1人で帰ってきます。学童の場合、18時以降に延長すると、保育園のように迎えにいかなければならない決まりでしたが、18時までに帰れば子ども1人で帰れますので、鍵を持たせて親の帰宅より少し早めに家に帰っておいてもらうということも可能です。

私はできる限りこのように子どもに1人で行動させていましたが、子どもを1人にさせるのは不安、心配という親は、やはり保育園の時と同じように送り迎えをしたりするので、あまり保育園時代と負担は変わりません。親がどこまで子ども1人にさせられるかが、どれだけ楽にできるかのポイントになります。

持ち物を準備する必要がない

こちらも保育園時代までは親が持ち物を準備していました。しかし、学校に入れば、持ち物は先生から自分で聞いてきて、自分で準備するようになっていきます。もちろん、小学生になりたての頃は親のフォローも必要ですが、我が家では早期に子どもに任せるようにしました。というのも、親がチェックするのをずるずる続けていてはいつまでたっても子どもが自立しないと思ったからです。そして、忘れ物をした場合、「ママが入れてくれなかった」と、人のせいにしてしまいます。何か忘れ物をしたら、自分で先生に伝えるようにさせ、「やばい」という気持ちを持ってもらわないといつまでも自分でできるようにはなりません。なので、私は忘れ物をしながら学んでいけばよいと思い、あまり持ち物についても口出ししないようにしました。

1人で習い事や遊びにいってくれるようになる

保育園以外の習い事や公園も、学校へ上がるまでは親が同伴していました。休みの日も、習い事や公園のはしごで、休んだ気がしませんでしたが、小学生になれば習い事も公園も1人で行けます。公園でのお友達との約束などは、低学年時代はあまりあてにならなく、公園にいってもお友達が来なかった、または逆に約束したけど面倒だから行かないといったこともあったようですが、それもトライアンドエラーでだんだんと慣れてきて、2年生も終わりに近づくと、きちんと約束もできるようになっていました。この習い事や公園への同伴がなくなったことも、劇的に育児が楽になった瞬間でした。

小1の壁でよく大変だと言われていること

まず「小1の壁」でよく聞くのが、夏休みなどの長期休暇のお弁当作り。これは確かに大変ではありました。保育園時代はほとんどお弁当など作る機会がなかったので、初めは戦々恐々としたものです。ただ、人間というものはすぐに慣れます。最初は30分かかっていたお弁当作りも、だんだんと慣れてきて15分もあれば準備できるように。今はお弁当用の冷凍おかずも充実しているので、そのようなものを駆使すれば、最速で5分で準備したこともありました。これもどの程度、凝ったものを作るかという親のこだわりに影響しますが、楽をしようと思えば、いくらでも楽ができます。

一方で、保育園で育った我が子たちはお弁当というものそのものに慣れていなかったので、「ママのお弁当だ!」と大喜び。どんなに手抜きでもとても喜んで食べてくれ、とても準備し甲斐があったのを覚えています。あまりにも喜ぶので、なんだか嬉しくなってしまい、どんどん凝ったものが作りたくなったりもしました。

次に勤務時間の問題。残業ができないということで、不便さを感じるママも多いようですが、私は娘の入学を機に朝早めの時差出勤にシフトしました。というのも、小学生は8時前には家を出て登校するので、必然的に保育園時代よりも早く起きなければならなくなりました。どうせ子どもに合わせて早く起きなければならないならと、8時半〜17時半の勤務に変えることにしました。朝にシフトしたことで、会社がまだ静かな時間に業務に集中でき、かつダラダラ後ろに伸ばせばいいという考え方から脱することができ、帰宅後の家事のフローにも余裕ができました。どうしても打ち合わせなどで残業が必要な時は18時までに1人で家に帰ってきてもらい、1〜2時間お留守番をさせていました。小学校に上がると、お留守番ができるようになるのも親にとっては助かること。ただし、これも「家で1人になんてできない」という親が考えれば、楽にはなれませんが。

最後に宿題。帰ってきて、夕食を食べさせた後に宿題まで見なくてはならなくて大変そうという不安をよく聞きます。実際に毎日宿題を見ているママもいます。ただ我が家は宿題も見ない主義。学童で済ませておくように伝えていました。分からないことがあったら先生に聞くようにと。その理由は2つあります。まずひとつは、低学年ごろの宿題は親が見れば数秒で分かるものばかり。「これ何?」と聞かれればすぐにでも答えられるのですが、親に聞けばいいやと授業をいい加減にしないように考えていました。授業を聞いて、分からなければ先生に聞く。その習慣をつけさせたかったのが第一。そしてふたつめは、教えられないレベルになった時の対策のため。小学校高学年になってくると、恥ずかしながら親もすぐには分からない問題も増えていきます。その時に「この問題はもう分からないんだ」と子どもにバカにされないよう、早いうちから親は教えないスタンスで通していました。なので、宿題にも関与せずの我が家だったので、この負担もありませんでした。

「小1の壁」まとめ

結論、我が家では「小1の壁」はありませんでした。各家庭の教育方針、兄弟姉妹の構成などで大きく変わる部分もあるので、みんながみんなそうとは限りませんが、小1の壁は親が作っている壁だと考えています。どこまで子どもにコミットするか、コミットしたいか。違う言い方をすると、どこまで子どもの成長を信じ、放任できるか。親のスタンスで大きく壁の高さは変わってきます。

また、逆にいうと、育児には壁がつきもので、小学校へ上がったから壁、壁がないなどではなく、ある程度の壁はずっとあり続けるのだとも考えています。小4になれば学童を卒室しなければならない自治体も多く、学童がなくなる小4こそ壁だという人もいますし、高学年から中学校の反抗期を壁という人もいるでしょう。子どもを育てている以上、なんらかの壁を登り、壊し続けなければならないのかもしれません。次はどんな壁かな?と楽しむくらいの気持ちでこれからも臨んでいきたいものです。

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