中華圏でキャリアを積む魅力。それは市場規模の大きさ、そしてトップへ駆け抜けるスピード感

▼目次

  1. 中華圏での働き方ってどんな感じ?
  2. 面接は1回、CVはA4サイズで簡潔に
  3. 希望条件をきちんと伝えること
  4. アジアで就職した場合の、職場の人間関係
  5. 「中華圏」で働くことの可能性

中華圏での働き方ってどんな感じ?

私の自己紹介として、新卒で海外就職はオススメ?で海外就職を決意したは良いものの

  • 実際に「海外で働く」イメージがつかない。
  • 採用されるにはどうしたら良いのか
  • 語学は必ずできなれけばいけないのか
  • 上司や同僚との関係性はどうなのか

など気になる点がたくさんあると思います。
ここでは、私自身の経験を元に「中華圏での働き方」についてシェアしていきたいと思います。

面接は1回、CVはA4サイズで簡潔に

友人の紹介で台湾企業を紹介され、初めて英語での履歴書を作ることになった。右も左もわからない中、グーグルで「履歴書 英語」と検索し「CV」という言葉を知ることになる。

「CV」の由来は、Curriculum Vitae(人生の物語)というラテン語だが実際には「英文のレジュメ+職務経歴書」と考えて良いと思う。個人情報と学歴、職務経歴などをA4サイズの用紙に2枚程度でまとめるのがベスト。
ロバート・ウォルターズホームページより引用:https://www.robertwalters.co.jp/career-advice/cv-advice.html#resume2

その国で就職するならば、その国の言葉を話せることは当然と思われる。中華圏の場合は、中国語以外に、英語が話せるとなお良しで給与アップが見込めるが、日本人として日本企業向けの仕事をすることも多くなるので英語は特別できなくても問題ない。

日本と違って面白いのは、顔写真を載せたり、生年月日を書く必要がないところ。外資企業は見た目や年齢を一切気にしないというわけではないが、書類選考の段階では見た目や年齢で人を判断する必要はないのではないかと思う。

大切なのは企業の求める人材としてスキルや経験が伴っているか、のみである。もちろん、面接にだらしのない不潔な服装で来れば即不採用になるだろうし、企業によっては業務に支障をきたすほど高齢の従業員は採用したくないかもしれない。だが、エントリーシートや履歴書に貼る写真を撮るために髪の毛を黒く染め後ろで縛り、スーツを着て1〜2万円もする写真をカメラマンに頼んで取ってもらうなんて無駄でしかない気がする。

また、履歴書と同じく面接も簡潔で、1度のみで済ませる企業が多い。私が新卒で入社した会社は、大して有名でもないが合計で6回近くも採用前に会社に出向く必要があった。エントリーシート提出後、説明会、グループオリエンテーション、一次面接、二次面接、三次面接という具合である。往復何時間1,000円もかけて東京丸の内まで行って帰ることを6回も繰り返したにも関わらず、仕事は3ヶ月ばかしで辞めてしまった。全く一体なんだったんだあれは、と今でも思う。

対して、台湾企業の面接は「スカイプで1回」のみであった。就職する前に、この企業へ行ったことも、拝見したことすらなかった。日本から海外に就職する場合、面接のためだけに自腹を切って飛行機代を捻出するのはなんとなく嫌だとは思うが、入社後に感じるギャップを埋めるためにも事前に受ける企業の雰囲気や、周辺環境を見ておくことをお薦めする。

希望条件をきちんと伝えること

採用の過程が日本の就活よりもシンプルな「海外就職」だが、採用が決定したあとは「希望条件」や「職務内容」をきちんと確認したほうがいい。欧米での就職と異なり、アジアで就職する場合は「待遇」についてよりいっそう注意が必要だ。

シンガポールや香港を除く東南アジアでは、日本に比べて物価が安いため、給与基準も低く設定されている。日本人が就労ビザを取るために定められている「最低金額」さえもらえれば、現地での生活で不便を感じることはないだろうが、この「最低金額」について知らないオーナーもいるので注意が必要だ。(日本からエージェントを通して就職活動する場合は、オーナーが知らないことなんてまずないけど。)

アジアで就職した場合の、職場の人間関係

日本は上下関係が厳しく、韓国は更に厳しいという。では、中国や台湾、香港はどうだろうか。台湾に関しては、国内企業全体147万社のうち、97%が中小企業のため社長の裁量がかなり大きいと言える。社長のワンマン企業が多いのが特徴的だ。それに対して上司と部下の関係性については、かなりフラットでオープンなところが多いと感じる。

台湾では現地での新卒給与が最低で22K(日本円にして8万円程度)と、他の東南アジアと引けを取らないほど低いのに対して、管理職だとそれなりに給与が貰える。(年収:370万円〜人によりけり。新卒が110万円程度と考えるとかなり差がある)

インターネット時代の今、台湾の若者はもちろん、台湾の給与が日本や韓国など近隣アジアと比べて比較にならないほど低いことを知っている。そのため、「自分たちはかわいそうだ」「こんな給与で一生懸命頑張る意味はない」と会社員としての業務に真面目に取り組まず、業務中も株や副業に勤しむ人が多い。

そこできちんと業務をし、踏ん張ってきた人たちが結局マネージャーになると思うのだが、とにかく若者が集まらないので上司たちはせっかく入った部下がやめないよう手厚く扱うことが多いように思う。指示を出せば言うことを聞いてくれるわけではないので、台湾のマネージャーは本当に大変だな、と感じる。
しかし意見が言いやすく、やめたければすぐにやめられる環境は、精神的に健康で働きやすいと思う。

参照:【海外就職】台湾で管理職に着き仕事をすることの大変さを語ってみた
http://lfmp-intheworld.net/2018/10/20/post-2460/

「中華圏」で働くことの可能性

現在、世界中で4人に1人が中国語を話し、中華圏の文化を持っていると言われている。中国本土でも人口は13億人、台湾や香港、シンガポール以外にもマレーシアやインドネシアなどに多く住む華僑まで、アジアでは中華文化を背景に持つ人の数が圧倒的に多い。

アジアの中でもいち早く高度経済成長を経験し、名目GDPがアメリカに次いで2位を守ってきた日本にとって(2011年より中国に抜かされ3位となった)「アジアで働くなんて・・・」という思いがないことはないだろう。しかし、2011年に中国の経済規模はすでに日本を抜き、アメリカと肩を並べる存在になっているのである。 この数年で日本の大企業シャープは経営破綻で台湾企業「ホンハイ」の傘下に入ってしまったし(このニュースがあった時、実は台湾中の経営者は静かに歓喜していた)、サザエさんのスポンサーは東芝からアマゾンに変わった。

11月11日は、ポッキーの日ではなくAlibabaが1日で3兆円の売り上げを叩き出す「独身の日」とアジアでは認識されている。また、アメリカのハリウッド映画も1/3テンセント・ピクチャーズが出資している。

参考記事:11月2日公開「ヴェノム」を台湾の映画館【國賓影城(Ambassador)】で一足早く鑑賞!あらすじとネタバレ。
http://lfmp-intheworld.net/2018/10/21/post-2470/

日本国内でなんとなく働いていると、幸せボケをして気付かないかもしれないが、こんな時代が始まって既に数年が経っているのである。「中華圏でのビジネス」を経験した中国語スピーカーの日本人は、今後引く手数多になると思う。

まだまだ、「マナーの悪い?」「生活環境の良くない?」中華圏で働きたい!と熱望する人は少ない。会社から海外駐在の要望があっても粘る人もいるくらいだ。だからこそ、今「中華圏での職務経験がある」人は強い。

今後は好き好んでアジアで働く人の人口は増えると予想されるので、人材もレッドオーシャン化していく可能性が高いが、「普通の人」ほど、自分の価値を高めるためにも「中華圏でのビジネス経験を積む」べきである。中華圏で働くことには、夢がある。

アメリカンドリームならぬ、チャイニーズドリームだ。

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