「出入国管理法」で改めて問われる、日本で働く魅力とは?

『時給400円、未払賃金630万円』

この数字の破壊力すごくないですか?現代にも残る奴隷制度です。

昨年秋に放送されたガイアの夜明けで放送された、外国人技能実習生として日本にやってきた外国人が、最低賃金を大きく下回った上で15時間を超える長時間労働させられ、狭い部屋に2段ベッド敷き詰めた劣悪な環境で、暮らしている様子がテレビで放送されました。

放送後ネット上で炎上し、どこの会社か特定されるまでに至ってしまいました。

放送と同時にネットでこれだけ拡散されて、より自分の首を絞めることを理解していない。メディアがテレビしかないと高を括っていたのでしょう。いまやSNSやネットはテレビ以上の拡散力と影響力を持っていることを認識していなかったのです。関係者は社会的制裁を喰らうことになったのです。

そしてこの事件以降日本での就労環境や性質の実態が顕著に見え始めました。

安くて品質も高いメイド・イン・ジャパンが正義の日本市場

今回問題が起こったアパレルブランドは若い女性に人気のブランドでした。価格が安いが故に、下請けに発注する金額は必然的に下がります。

発注先はその価格より安く、原材料・設備費・固定費(家賃・水道光熱費)・人件費を捻出し利益を出さないと事業を継続することができない。

その際一番削られるのが人件費になります。品質は発注元に指定されてしまうので、原材料を安いものに変えることは困難。固定費も常に機械が稼働する現場では削減は困難である。

その際には人件費を削られてしまうのですが、安い賃金では日本人は働きません。そして外国人技能実習生が割り当てられ搾取されてしまいる。

しかし、その仕事はほんとうに技能が付くのか不思議です。そのうちAIが搭載されたロボットに変えられる仕事なので、技能が付いても長く働くことは不可能である。

安くて品質の高いものが当たり前の世の中となった今、その品質を保っている日本人はいません。安い賃金で搾取される外国人労働者が担い手。メイド・イン・ジャパンは死語だ。

これはアパレル業界だけでなく、ファーストフード店なんかも同じ状況である。

安くないと消費が冷え込む懐事情

価格競争が常に起こる日本。他社より安く、しかし品質は今のままでが繰り返される日本。それは結局消費者の懐にお金が回ってこないからです。

日本人の年収は20年前から右肩下がりを続けている、超低成長時代。果たして復活するのでしょうか? これは全国民が思っていること。これが結局は消費活動に大きな影響を及ぼしている。

将来のための貯蓄、これが根付いてしまった以上できるだけお金は使わないようにしようとする。使えるお金でできるだけ多くの欲求を満たさないといけないために、それぞれの消費額を抑えるようになる。

  • 外食費は10,000円/月
  • 服代は7,000円/月
  • 娯楽費は8,000円/月

それぞれの予算の中でたくさんのことをしたくなるので1回あたりの消費額が下がる。結果提供する側は価格を下げないといけない。

それを裏で支えている人の給料を調整することで実現する。しかし、その人たちも巡って消費者になる。そこでも消費額を抑える。また価格が下がる。この負のループを繰り返しているのが、いまの日本経済。

牛丼50円の値上げで騒ぐ、消費者

この値上げに街頭インタビューでは

「毎日食べているので50円の値上げは、地味に痛い」
「もう頻繁にはこれなくなりますね」

といった声。ボクは思った。

50円の値上げで悲鳴上げるとかどんな生活しているの? もっと自分のお金の使い方見直すべきところあるだろう。たかが380円だろ。

このニュースも面白かった。

松屋の牛めし290円が、プレミアム牛めしとなり380円になった際の、緑川社長の会見での発言

俺は(※関西地区価格の)250円以下じゃなきゃ食べない!という人は、申し訳ございませんと言うしかない

引用元:松屋、庶民の味方「牛めし」終了で実質値上げ確定 緑川社長コメントがネット上で物議

これにネット民が反応し、

「やっちゃったなあ」
「心無いなーwww」
「貧乏人を相手にする商売でこれはないだろ」
「380円払えないヤツはマックに行けってか?」

と炎上した。個人的な感想だが

いままでこの値段で食べれてた恩恵を享受できただけ感謝しろ。食えないなら食うな。

しかない。こういう人たちは裏で搾取されている労働者や企業努力は一切考慮していない。想像力が欠落している。

てなわけで、日本は50円値上げしただけでぎゃんぎゃん騒ぐくらい消費者の懐事情が寂しい国である。

再燃する外国人の職場環境『出入国管理法』

外国人労働者の受け入れを拡大する出入国管理法改正案は27日夜の衆院本会議で自民、公明両党と日本維新の会などの賛成多数で可決、参院に送付された。立憲民主党など主要野党が反対する中、与党が採決を強行した。与党は参院で28日に審議に入り、12月10日までの今国会会期中に成立させる構えだが、参院でも対立が続きそうだ。

引用元:niftyニュース

外国人の受け入れ枠を拡大し労働人材不足を補う法案です。実際のところ、日本人が働きたくない仕事を安い人件費で賄うといった内容であり、より日本で働きたい外国人が搾取される形になります。

この法案は基本的に目先のことしか考えていない。

『とりあえず今人が足りないから受け入れを拡大しよう。でも経済はよくないから人件費は安く抑えよう』

現時点の問題はこれで解消するかもしれないが、今後はどうなるのか? 先に挙げたように日本の経済は下がり続け日本人ですら賃金が低いと感じている。そして高齢化が進み働き手はどんどん減っている。

今後20〜30年を考えると労働力が必要なのは今だけでなくこれから先もずっとである。現状日本はアジアの中では賃金は高いほうかもしれないが、20〜30年後が日本が上でいる保証はない。

そうなると必然的に自国で働くことを選択する人が多くなる。わざわざ日本で働く意味もなくなる。仮に日本で働く魅力があるならまだしも、外国人の労働環境をどんどん劣悪にしていけば、2度と日本で働きたいと思う人はいなくなるだろう。それが母国でも有名になると余計日本は働き手を確保するのが難しくなる。

外国人だけでなく日本人も出て行く事態に

そしてこれは外国人に限ったことではない。日本人もどんどん日本で働くことを回避している。現にボクは台湾を拠点にしているし、知人のフリーランスはタイ・バンコクへの移住やドイツ・ベルリンに集まってきている。

日本を拠点に働く理由がなくなってきているので、優秀な外国人は日本に来ないし日本人は外に出ていっている。「ここは日本だ、嫌なら出て行け!」このスタンスだと本当に人は出て行き、優秀な人材の確保は難しくなる。結局なんとなく出社してお金をもらう受動的な働き手しかいなくなる。

それが経済の停滞をより深刻化させる。

今後日本で働くという選択肢はあるのか?

完全に個人的な見解ではあるが、日本で働くことに関する魅力は薄らいでいる。以前であれば

  • 高賃金で年々昇給していた
  • 生活環境は抜群によい

ですが現在は日本で生活する物価水準に賃金が見合っていないので働く魅力は薄らいでいる。しかし大局的に見ればそうだが、企業個別単位で見るとそうでもないこともある。

ボクは複数社と業務委託契約を結びリモートワークで仕事をしている。1企業からの報酬はそこまで多くない場合もあるが、数社と結んでいれば大きな金額になる。そして業務委託なので時間や場所に縛られずに働らくことができる。

台湾にいるがこういう働き方ができる会社は少ない。これに関してはアジアでは進んでいる方である。

日本の企業で働きながらも、場所や時間の制約がなくなり賃金もある程度保証されるであれば、まだ日本企業で働く魅力はある。この枠をどんどん拡大することが日本の働き手を確保する方法である。

事例に学ぶ

愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶと言います。ビジネスについても同じことが言えるでしょう。
他の企業の戦略や取り組みを分析し、そこから抽出した要素を組織に取り入れてみることで、あなたのビジネスを成功に導く鍵が見つかるかもしれません。

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