「並行読み」で読書の効率をアップしよう!「速読」の限界を超えるには

「年収は読書量と比例する」とは、よく語られることで、それを証明するデータを探すことも難しくありません。そればかりか、読書には「ストレス発散」や「脳の活性化」にも効果があると言われ、読書をすることは人生の質を高めることにつながります。
そうであるならば、ぜひとも「たくさんの本を読破したい!」と思うでしょうが、日々の生活が忙しくてなかなか読書の時間を作ることができない人も多いでしょう。そのような人は、読書の効率を高めるわかりやすい方法である「速読」のテクニックに飛びつきます。
しかしながら、それを習得できずに、挫折してしまう場合がほとんどです。そんな人にオススメしたいのが、この記事で紹介する「並行読み」(並行読書)です。

巷には速読のテクニックが溢れているが

書店に足を運んでみると、そこにはたくさんの「速読術」をうたうタイトルの本が並べてあります。その中には『一冊の本を15分で読める』や『10倍の速さで本を読める』など、夢のようなことが見出し文句として使っているものも少なくありません。しかし、それらの本で書かれていることを実践しようとしてみても、なかなか上手くいきません。少なくとも「速読」は、万人が習得できる技術ではなさそうです。

それでは、読書の効率を高める方法は存在しないのでしょうか? いえ、そんなことはありません。確かに、速読術のキャッチコピーで言われているように劇的な効果をあげることは難しいですが、十分な効き目のあるやり方が存在します。それが「並行読み」です。

一冊の本を読み終えることに執着することを止める

「並行読み」あるいは「並行読書」とは、ある期間において一冊の本のみを読むのではなく、複数の本を同時に読む進めることを指します。それでは、なぜ「並行読み」をすることで、読書の効率を高めることができるのでしょうか? 順番に説明していきます。

まず最初に、みなさんの読書を妨げている大きな要因について考えて意味ましょう。
それは「一冊の本を読み終えてからでないと次の本に移ってはいけない」という思い込みです。つまり、一冊の本への執着によって、その本が読めない状況にいる場合、読書を進められないということが起こります。例えば、持ち運べない分厚い本を読んでいる時、出かけた先で時間があっても読書をすることができません。別の例を挙げると、難解な本を読んでいる時、キツい仕事で脳が疲弊していたら、本を開く気が起きないでしょう。

しかし、もしあなたが「並行読み」をしていたら、その時の状況に応じてふさわしい本を選ぶことができます。これによって、読書ができるタイミングを逃さないことになるので、全体として読書の「量」を増やすことができます。さらには、状況によって適切な本を選ぶことは、内容の理解を促進することにもつながるため、読書の「質」を上げることにもなります。要するに「並行読み」をすることで、読書の「量」と「質」を向上させ、読書の効率を高めることができるようになります。

「並行読み」をする時に考えたい7つの要素

「並行読み」は、「速読」のように高度なスキルを必要としないため、誰にでもすぐに実践できる方法です。ただ「並行読み」をする時に考えておきたい7つの要素があります。それらは、

  1. 難易度
  2. ジャンル
  3. サイズ
  4. 気分
  5. 目的
  6. 「紙」か「デジタル」か
  7. 「目」か「耳」か

になります。一つずつ説明していきます。

1.難易度によって読むスピードに緩急をつける

よく「本を一冊読むのにどのくらい時間がかかるか」という話がされています。
しかし、この質問はナンセンスです。なぜなら、読書にかかる時間を決める変数は数多くあり、結局はそれらに依存するからです。それらの中でも、読書のスピードに大きく影響を与える要素の一つが「難易度」です。つまり、難しい本をきちんと理解しようと思ったら時間はたくさんかかりますし、易しい本を飛ばし飛ばし読むなら速く読み終えることができるでしょう。「並行読み」をする時、難易度に応じて読むスピードにばらつきが生じることは問題になりません。一日に数ページしか進まない本もあれば、一気に読み終える本があっても構いません。

2.関連性のあるジャンルを揃えても効果的

「並行読み」をする時は、まったくバラバラのジャンルの本を同時に読み進めることも、異なるタイプの刺激を脳に与えることができるので、十分に効果があります。一方、ある特定のテーマに絞って、それに関連する書籍を「並行読み」することは、理解を深めるために大変効果的です。なぜなら、一冊に集中して読んでいる時には気づかなかっただろう関係性を意識することができますし、異なる著者の視点から多角的に物事を見ることができるからです。そのため、特定の分野をきちんと理解したいと思ったら、同じジャンルに分類されている書籍を一通り揃えてみると良いでしょう。

3.外出先に持ち運べるサイズの本を準備

忙しくて本を読む時間がなかなか確保できないという人は、外出先で生じるスキマ時間を活用してみてはいかがでしょうか? 営業先に向かう電車の中の数分間や昼休みの終わりの10分間など、必ずスキマ時間は見つかるはずです。しかし、スキマ時間があったとしても、手元に読む本がなければ意味がありません。
そこで、外出先に持ち運べるサイズの本をいつも携帯することを心がけましょう。塵も積もれば山となる。ほんのわずかな時間を積み重ねていくことが大切です。

4.読む本は気分によって決めてもいい

「並行読み」をする時、どの本を読むかは気分によって決めて構いません。「この本を読まなければならない」という義務感ではなく「この本を今は読みたいんだ」という心の欲求に従ったほうが、内容の理解も進みます。特に脳が疲れている時、内容が重たい本ばかりではなかなか手が伸びません。そこで問題なのは、あなたが怠惰であることではなく、疲れていても読める内容が軽めの本を準備していないことです。つまり、自分がどのような気分の時でも自然に読書に向かえるような本のバリエーションを揃えておくことが肝要です

5.本を読む前に目的をはっきりさせる

これはよく言われることですが、本を読む前に目的を明確にしましょう。目的をはっきりさせることで、読書のペースにメリハリがつくだけではなく、読了後にその目的を達成できたかどうかをチャックすることができます。「並行読み」のスタイルを継続的に改善するためには、目的意識を持つことが大きなポイントになります。

6.電子書籍で読みたい本を今すぐ読む

まだまだ完全ではありませんが、電子書籍も随分普及してきました。電子書籍を上手に活用すれば、紙の本ではできなかった読書体験をすることができます。また、携帯性や収納性に優れていることは言うまでもありません。そのようなメリットの中でも特に良いことは「この本を読みたい」という衝動が起きた時に、すぐにネットで購入して読み始めることができることです。今までは、読みたい本を見つけてもわざわざ書店まで出かけなくてはいけませんでした。すると、読みたいと思っていた気持ちが冷めてしまうことも多々あります。「並行読み」では、今読んでいる本があっても別の本を読み進めてよいので、読みたい本が電子書籍であれば衝動の赴くままに手に入れてしまいましょう。

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7.耳で本を聴くという新たな選択肢

近頃では、「本を耳で聴く」という新たなサービスも利用している人が増えてきました。いわゆる、オーディオブックです。これの良いところは別のことをしながらでも利用できるところにあります。例えば、ジョギング中や車の運転中などの時間を有効活用して本を聴くことができます。Audible (オーディブル)では、まだまだ日本語のタイトルは少ないものの、さまざまなオーディオブックを購入することができます。そのため「並行読み」をする本の中に、オーディオブックという新たな選択肢も混ぜておくと良いかもしれません。

読書メモをこまめにつける習慣をつけよう

「並行読み」と聞いた時に、多くの人が抱くであろう素朴な疑問は「複数の本を読んでいたら、内容を忘れたり、混乱するのではないか」ということです。この疑問は実に的を得ていて、「並行読み」をする上で避けては通れない問題です。しかし、一工夫することでこの問題を解決することができます。それは、ほんの数分でも読書をしたなら、必ず読書メモをつけるというルールを決めることです。

一般的に、読書メモは本を読み終えた後に記録しておくものだと考えられていますが、読書をするたびにメモをつけることで、途中で本を中断してから時間が空いてしまっても、前回の内容を思い出して、スムーズに読書を再開することができます。また、こまめに読書メモをとることは、細かい内容の詳細や些細な心情の変化をしっかりと記録に残しておくことにもなります。筆者は読書メモをとるのにiOSアプリの「Day One」を利用しています。本のタイトルをタグにしておけば、後からまとめてチェックし易くなるので便利です。もちろん、他のアプリや紙の手帳を使用しても構いません。

読んだ本の理解はアウトプットすることで高まる

みなさんも一度は「人に教えることで理解が深まる」という経験をしたことがあるのではないでしょうか。読書においても同じことが言えます。インプットした「知識」はアウトプットすることで「知恵」に変えることができます。そのため、本を読んだらその内容を友人や同僚などの他者に伝える習慣をつけましょう。これによって、頭の中を整理することが可能になるだけではなく、相手の反応から思わぬ気づきを得られることもあります。何より、普段から本のことを話していると、周りからオススメの本などの有益な情報を得る機会が増えます。そして教えてもらった本は「並行読み」の対象に加えていきましょう。

まとめ:「並行読み」のススメ

この記事を読んで「並行読み」をしてみようと思った人の中には「何冊の本を同時に読み進めればいいのだろう」と思う方もいるかもしれません。それに対する正解は無く、2冊でも10冊でも構いません。筆者の場合は、5~7冊くらいです。いろいろ数を変えて試してみて、自分にとってのベストを探してみると良いでしょう。ぜひ、「速読」もいいですが、「並行読み」も挑戦してみてくださいね。

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