外資流!“Why So?”を極めて「頭がいい」質問ができるようになる3つのコツ!

「この人はどうしていつも鋭い質問が出来るんだろう?」
「この人の言うことにはどうして説得力があるんだろう?」

こう思ったこと、ありませんか?

私は前職で大手外資系企業に勤めていましたが、筋の良い意見を言える人が共通して持っている力というのがありました。

それは、論理的に考える力です。

コンサルタントに限らず、ロジカルシンキングは仕事をする上での基礎となります。戦略の立案や仕事の進め方、お客さんとのコミュニケーションなど、あらゆる場面でロジカルシンキングは必要です。

ロジカルシンキングと言うと、頭が良い人だけが身に着けられる特別な能力と思っている人もいるかもしれません。けれど、そうではありません。ロジカルシンキングは誰にでも身に着けられる思考の技術なのです。

どんな人でも頭の使い方を少し変えるだけで、思考がとてもクリアになり、問題を素早く整理できるようになります。

この記事では、ロジカルシンキングの基本である“Why So?”の解説と、それを使いこなすための三つのコツについて解説します!

  • ロジカルシンキングを身に着けたい
  • 鋭い意見を言えるようになりたい
  • 普段から頭を鍛えるコツを知りたい

という人は必見です!

“Why So?”とは?

“Why So?”とは、「どうしてそれが言えるの?」という意味です。

あるメッセージに対して、その主張が成立するための根拠を確認するのが”Why So?”です。

例えば、以下のような会話の場合、

  • 友人:「雨が降りそうだね」
  • あなた:「どうしてそう思うの?」
  • 友人:「空が曇っているから」

あなたの「どうしてそう思うの?」という質問が”Why So?”に該当します。それに対し、友人は「空が曇っている」という根拠を述べているため、「雨が降りそう」というメッセージには論理的な裏付けがあることになります。

この“Why So?”に十分な回答を提出できるかが、あるメッセージの論理的な強度となるのです。

世の中には“根拠のないメッセージ”に溢れている!

「メッセージに理由があるのなんて、当たり前じゃないか。どうしてわざわざそんなものをありがたがるんだ?」

と思った方もいるかもしれません。けれど、世の中には根拠のないメッセ―ジに溢れているため、「本当にその主張に根拠があるのか」を考えるクセをつけることがとても大切になるのです。

例えば、以下のようなメッセージを見たことはないでしょうか?

  • 最近の若い人はゆとり世代ですぐに会社を辞める
  • AIで2030年には仕事がなくなる

こんなメッセージ、TVや雑誌でよく見ますよね。あるいは、あなたの会社の上司がこんなことを言っているのを見たことがあるかもしれません。TVや雑誌のような権威あるメディアで

「最近の若い人はゆとり教育を受けているから、会社をすぐ辞める傾向がある」

と言われると、

「そうだよな。そう言えばうちの会社でもこの間入った新人がすぐ辞めたな。ゆとり世代はどうやって教育すればいいんだろう」

と無批判にそのメッセージを受け入れがちです。

けれど、一度立ち止まって、「待てよ?なんとなく正しそうな意見だけど、どうしてそれが言えるんだろう?」と根拠を考えるのが”Why So?”です。

鋭いWhy So?を考える三つのコツ

さて、メッセージの根拠を考えさせる“Why So?”ですが、どれだけ鋭い論点を出せるかにその人の論理的思考力が現れると言っても過言ではありません。例えば先ほどの

「最近の若い人はゆとり教育を受けているから、会社をすぐ辞める傾向がある」

というメッセージがあります。ふんふんと流してしまいそうなメッセージですが、ロジカルシンキングの訓練を受けた人なら一瞬でこのメッセージの怪しい箇所を見抜き、少なくとも三つの観点から“Why So?”と質問できます。

もし、

  • どこが怪しいのかわからない
  • 一つしか見つからない

といった場合には、これから説明する内容はきっと一生役立つテクニックとなるでしょう。それでは、鋭い“Why So?”を考えるための3つのコツを解説します!

コツ①事実関係を疑う

「最近の若い人はゆとり教育を受けているから、会社をすぐ辞める傾向がある」

というメッセージは、根拠と主張の二つの要素に分けられます。この一文は、

根拠:「若い人はゆとり教育を受けている」→主張:「若い人は会社をすぐ辞める傾向がある」

という関係にあるのです。けれど、そもそも

  • 若い人はゆとり教育を受けている
  • 若い人は会社をすぐ辞める傾向がある

というのが事実でなければこのメッセージは瓦解します。これを調べると、

「離職率は1962年から12%を前後していて、ゆとり教育が始まってから急激に伸びたという事実はない」

ということがわかります。

※(参考)総務省「学歴別卒業後3年以内離職率の推移」

https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11650000-Shokugyouanteikyokuhakenyukiroudoutaisakubu/0000140596.pdf

この事実だけを見ても、上記のメッセージそのものが疑わしいものであることがわかりますね。このように、そもそもの事実関係を確認するようにしましょう。

コツ②反例を考える

事実関係自体が間違っていた場合、その時点でメッセージは正しくありません。そのため、それ以上“Why So?”をする必要もなくなります。けれど、説明のためここでは便宜上「若い人はゆとり教育を受けている」「若い人は会社をすぐ辞める傾向がある」という二点が事実であると仮定して進めます。

さて、個別の事実認識が正しいときにはどうすればいいのか。そんな時には、メッセージの因果関係に当てはまらない反例を探します。この場合、「若い人はゆとり教育を受けている」ため「若い人は会社をすぐ辞める傾向がある」という因果関係です。

そこで、「ゆとり教育を受けている」けれど「会社をすぐ辞める傾向がない」という事実を反例として見つけるのです。

例えば、全体としてはすぐ辞める傾向があったとしても、業界や業種、職種に絞って調べます。もしもその結果として、「若い人がすぐ辞める傾向の高い業種と、低い業種がある」と判明した場合、「離職率の上昇・下降傾向は業種によって変わるもので、ゆとり教育がその原因とは言えない」と言うことが出来ます。

この反例が成立すれば、メッセージの因果関係は崩れます。「AだからBである」という主張を見たときには、それに当てはまらないような反例を探すクセをつけましょう。

コツ③暗黙の論理関係を見つける

最後のコツは、「相手のメッセージの暗黙の論理関係を見つける」というものです。暗黙の論理関係とは、「言葉にしていないけれど当たり前に考えている論理関係」のことです。

これだけでは何かわからないと思うので補足します。例えば、

「室温30度だから暑いなー」と言った場合、根拠:「室温30度」→主張:「暑い」

というシンプルな論理です。これ以上説明することはなさそうです。けれど、実はこの短い文章には、「室温30度は暑いと感じるに十分な温度である」という暗黙の論理関係が存在しています。

私達日本人にとって室温30度は暑いかもしれませんが、平均気温が40度を超える砂漠地帯に住む人にとったら別に30度なんて平気かもしれませんよね?こうした暗黙の論理関係は普段意識しないため、見落としてしまいがちです。

では、先ほどの「最近の若い人はゆとり教育を受けているから、会社をすぐ辞める傾向がある」というメッセージで考えると、何が暗黙の論理関係でしょうか。

それは、「ゆとり教育を受けると堪え性がなくなる」というものです。実は、このメッセージは

根拠:「最近の若い人はゆとり教育を受けている」→暗黙の論理関係:(ゆとり教育を受けているから堪え性がない)→主張:「(堪え性がないから、)若い人は会社をすぐ辞める傾向がある」

という関係にあるのです。

そうなると、「ゆとり教育を受けていると堪え性がなくなる」というそれ自体が新しい主張となるため、「ゆとり教育を受けていると堪え性がなくなるっていう根拠は何?」と、新しい”Why So?”が生まれます。

もし、この新しい“Why So?”に答えられなくて暗黙の論理関係が成立しなければ、根拠と主張の橋渡しとなる存在がなくなるため、メッセージの論理的な正しさは失われてしまいます。

そのため、「この主張が前提としている暗黙の論理関係は何か?」を考えるようにしましょう。

まとめ

以上のように、

  1. 事実関係を疑う
  2. 判例を考える
  3. 暗黙の論理関係を見つける

の3つが“Why So?”を考えるときのコツになります。

私は外資系企業で多くのコンサルタントを見てきました。そんな彼らに共通するのが、「論理関係を掴むのが速い」という特徴です。

論理を武器に日々戦っている彼らは、メッセージに含まれている「主張-根拠-暗黙の論理関係」という論理構造を素早く正確に捉えることに優れています。だからこそ、メッセージの弱点に対して的確に“Why So?”を投げかけられる上に、自身の主張が“Why So?”に耐えられるものかを検証し、説得力あるメッセージを作り上げることが出来るのです。

私達は普段、無数のメッセージを目にしながら生きています。会話でもTVでもブログでもTwitterなど、そこにはあらゆるメッセージが流れています。

けれど、メッセージに溢れている現代であるからこそ、素早くそれらの「確からしさ」を判断する力が大切となります。

言わば、“Why So?”のクセを身に着けることは、現代の情報社会を生きる武器となるのです。ここで紹介した3つのコツを活かし、ぜひロジカルシンキングを体得してください!

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