外資流!“So What?”を極めて「頭がいい伝え方」ができるようになる3つのコツ!

  • この人はどうして人を動かせるんだろう?
  • この人の言葉はなんでわかりやすいんだろう?

こう思ったこと、ありませんか?

私は前職で大手外資系企業に勤めていましたが、筋の良い意見を言える人が共通して持っている力というのがありました。それは、論理的に考える力です。

コンサルタントに限らず、ロジカルシンキングは仕事をする上での基礎となります。戦略の立案や仕事の進め方、お客さんとのコミュニケーションなど、あらゆる場面でロジカルシンキングは必要です。

ロジカルシンキングと言うと、頭が良い人だけが身に着けられる特別な能力と思っている人もいるかもしれません。けれど、そうではありません。ロジカルシンキングは誰にでも身に着けられる思考の技術なのです。

どんな人でも頭の使い方を少し変えるだけで、思考がとてもクリアになり、問題を素早く整理できるようになります。

この記事では、ロジカルシンキングの基本である“So What?”の解説と、それを使いこなすための三つのコツについて解説します!

  • ロジカルシンキングを身に着けたい
  • 鋭い意見を言えるようになりたい
  • 普段から頭を鍛えるコツを知りたい

という人は必見です!

“So What?””とは?

“So What?”とは、「それで何が言いたいの?」という意味です。ある根拠から導かれる結論を確認するのが“So What?”です。

例えば、朝に出かける前の支度をしているこんなシーンを思い浮かべてください。

家族:「今日、午後から降水確率90%だって」
あなた:「そうなんだ。それがどうしたの?」
家族:「傘を持って行った方がいいよ!」

この場合、あなたの「それがどうしたの?」という質問が“So What?”に該当します(実際の日常会話でこんな聞き返しをする人はいないでしょうが)。

相手にどんな理解や行動を促したいのかをはっきりさせるのが“So What?”なのです。

日本人は“察してくれる”腹芸文化に慣れている

日常会話の場合、「今日の午後は降水確率90%らしいよ!」と言うだけで十分に意図は伝わります。「降水確率が高いと教えてくれているのは、傘を持った方がいいと伝えてくれているんだな」と察してくれるからです。

けれど、これはあくまで腹芸に過ぎません。腹芸とは、相手が言葉に出していない本意を汲み取ることで、日本人に特徴的な文化と言われます。

日本人は腹芸文化に親しんでいる、つまり「察してくれる」コミュニケーションに慣れています。実際に、私が外資で働いていた時にも、「それで結局何が言いたいの?」「どうしてそれが言えるの?」と外国人にバシバシ質問されて日本人がたじろぐという場面を何度も見てきました。

それぐらい、日本人にとって「はっきりと意図を伝える」ことに不慣れなのです。

なぜ、ビジネスで“So What?”が大切なのか

日常会話ではお互いに空気を読みあうため、言葉が不足していても問題は生じません。けれど、ビジネスの世界では、伝えたいメッセージを明確な言葉にすることがとても大切です。何故なら、ビジネスでは一つの意思決定が大きな利益・損失に繋がるだけでなく、打ち手が複数考えられるからです。

プロジェクトを好転させる名案を思いついたとしても、それが伝わらなければ何も意味はありません。また、ビジネスではある問題への打ち手を複数出し、その中からコストとリターンを検討して実際に行うべき施策を決定するというのが通常です。

そのため、「こういうことをすべきと言っているんだろうな」という腹芸は、間違いのもとになります。

例えば、「午後から降水確率90%」という問題に対して、「傘を持って行った方がいいと言っているんだろうな」というのは受け手の思い込みでしかありません。

「レインコートを着る」「電車ではなく車で通勤する」「出勤せずにリモートワークをする」といった選択肢も、論理的には考えられるのです。

本来なら、こういった選択肢の中から「傘を持っていく」という選択が選ばれるというプロセスが必要になります。

相手のメッセージを思い込みで解釈することは、あるべき議論を失わせて誤解を招く原因になります。だからこそ、“So What?”による“結局何が言いたいの?”という確認が大切なのです。

“So What?”を考える三つのコツ

さて、何が言いたいのかを確認する“So What?”ですが、端的で具体的なメッセージを作るのには少しコツがいります。そこで、“So What?”を考えるための3つのコツを解説します。

コツ①:主語・目的語・述語でメッセージを作る

メッセージを作る時には、主語・目的語・述語でメッセージを作るのがコツです。これはつまり、「誰が・何を・どうする」を明確にすることです。

さきほどの例で言うなら、「(降水確率が90%だから)君は・傘を・持って行った方がいいよ」という書き方にすると、取るべきアクションの中身や主体がはっきりした具体的なメッセージになります。

逆に、やってしまいがちなミスが「体言止めで終える」ことです。体言止めとは、文章を名詞で終えることです。これはビジネスマンの資料でよく見かけますが、伝えたいメッセージがあいまいになる可能性が高いので注意した方が良いです。

例えば

「慢性的な人材不足が課題」

といった文章をメッセージとしてしまうと、「慢性的な人材不足が、何について、どんな結果をもたらしているのか」が曖昧になってしまいます。

体言止めは必ずしも悪ではありませんが、具体性が下がってしまうため注意が必要です。主語・述語・目的語を意識して、メッセージを明快にするクセをつけましょう。

コツ②:シンプルにまとめる

メッセージを伝えるときには、端的に結論から伝えましょう。できれば一文、多くても二文に収まるようにまとめることが大切です。シンプルにメッセージをまとめることは、2つのメリットがあります。

  1. 他人の時間を奪わずに済む
  2. 認識の齟齬が減る

①については、意思決定者の時間を奪わないという意識が大切です。理解や行動を促すメッセージを伝えなければならないという時、伝える相手は多くの場合自分より上の役職の人になります。

特にコンサルタントの場合に顕著ですが、人月単価の高い人ほど、時間の浪費=コストであるという感覚が非常に強いです。そのため、回りくどい伝え方をする人は「コスト感覚が低い人」「要点を端的にまとめる能力がない人」と思われてしまいます。

②については、シンプルなメッセージには誤解の生じる余地が少ないという大きなメリットがあります。もし、あなたが会議で複雑なメッセージと詳細な補足をプレゼンし、その場では参加者の理解が得られたとしましょう。

この時、皆が理解したから問題はなさそうに見えますが、その理解は持続性が低いという点に留意しなければなりません。

つまり、会議が終わった後、自分で内容を思い出したり、誰かに伝えようとしたりするときに、「結局、何が言いたかったんだっけ?」と整理する際に混乱が生じやすいのです。

メッセージはシンプルに伝えるようにし、人の時間を奪わず、無用な誤解を生まないようにしましょう。

コツ③:問いに答えていることを確認する

最後のコツは、「伝えたいメッセージが問いへの回答になっていることを確認する」というものです。ビジネス上で伝えるメッセージには、必ず問いが存在しています。

「弊社の売上は年々上昇傾向にある」というメッセージには「弊社の売上はどのように推移しているのか?」という問いや、「弊社は新卒の採用予算を拡大し、PR活動を推進すべきである」というメッセージには「弊社は新卒採用を増やすために何をすべきか?」あるいは「弊社の人材不足を解決するためには何をすべきか?」といった問いが存在します。

企業は利益の拡大や企業理念の達成といった目的に向けて動く組織です。そのため、その組織の中で発信するメッセージも、目的に対して何かしらの形で貢献する内容となります。

「このメッセージはどんな問いや課題を背景としているのか」を考え、意義あるメッセージとなっているのかを確認することはとても重要です。

まとめ

以上のように、

  1. 「主語・述語・目的語でメッセージを作る
  2. シンプルにまとめる
  3. 問いに答えていることを確認する

の3つが“So What?”への答えを考えるコツになります。

“So What?”へ的確な回答ができるということは、伝えたいメッセージを持ち、伝えるべき形で表現できることを意味します。これができるだけで、ビジネスコミュニケーションはとてもスムーズになり、上司への提言やメンバーとの協働がグッと楽になります。

ここで紹介した3つのコツを活かし、ぜひロジカルシンキングを体得してください!

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