2018年の締めくくりに。読者のみなさまへ

  • 2018年12月31日
  • 2019年8月14日
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いよいよ2018年も最終日となりました。「平成最後」の2018年は、年始早々の仮想通貨マーケットの大きな変動や株式市場下降からスルガ銀行の不正融資問題などまでが一気に表に吹き出すこととなりなかなか厳しい1年であることをそもそも予感させました。世界に目を向けると、米トランプ政権の関税政策に各国が振り回され、特に中国とは貿易戦争も辞さない風潮がここに来て大きく高まっていますし、日本では日産のカルロス・ゴーン氏が、(米国の要請で)カナダでは中国のファーウェイ副会長が逮捕されたというニュースには激震とともに不穏な印象を強烈に印象づけられることとなりました。
国境を越えたビジネスのグローバル化や自由化が進む一方、実際に日本の若者たちはどんどん海外に出ていこうとする気運が盛り上がっている事情があるものの、自国の利益誘導を強硬に進める保護貿易主義や、移民の受け入れを反対する活動などが新ナショナリズムとして、米国のみならず欧州や中国へも広がっているのが正しい現実理解と言えそうです。そんな中での、日本の立場はどのようになっていくのだろうか、と2018年に進む政策の数々は未来を担う多くの若者たちの不安を解消できるものであるのか注視しなくてはなりません。
また、2018年は「働き方」を大きな柱として、多様な変化が起こり始めた年とも言えます。
大きなくくりでは、「人材不足」に対して、どのような解をもとめればよいのか、という問題。小売業、飲食業、運輸業、医療、介護などの現場では人手不足が深刻化している一方で、AI、自動運転、店舗の自動化など省力化のテクノロジーも次々と実用化されていくという道筋がいま見えています。
さきごろ、議論を呼んでいた入国管理法の改正(2019年4月に施行予定)も同様の問題が背景にありました。先に挙げたような人手不足の分野で「特定技能」の在留資格を新設し、外国人労働者の受け入れを容認するという内容です。これにより、介護やビルの清掃、また飲食店などの職場では、外国人が合法的に働きながら日本へ定住することも可能になります。就労から5年経過した後には、母国から家族を呼び寄せることも可能になるので、高齢化による人口減少を相殺するように日本に住む外国人の増加が予想されます。明確に新たな「日本社会」が誕生していくことになるのでしょう。
さて、ざっくりと2018年の大きな流れを振り返りました。
日本人の働き方のスタイルや価値観がどのように変化していくのかを捉えること、さらにそれを本メディアの主題でもある「チームで働く」ことに主眼をおいて、今年のベストセラーである『すいません、ほぼ日の経営。』(川島蓉子 (著), 糸井重里 (著) 日経BP社刊)を読みながら、整理をしていきたいと思います。

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糸井重里さんとは、どういう人物?

著者の川島蓉子さんが書かれている「まえがき」には、こうあります。

糸井さんは、もともとフリーのコピーライターで、組織に身を置いたことはほとんどない。
それなのに、活動の幅を広げる過程で事務所を立ち上げ、100人以上が勤める企業をつくりあげた。
一方の私は、大学卒業後に伊藤忠商事の事業会社のひとつである伊藤忠ファッションシステムに入社して35年目。
転職をしたこともなければ、フリーとして活動した経験もない。
根っからの組織人であり、よくも悪くも日本企業の価値観が、骨の髄(ずい)までしみこんでいる。
そんな私が、糸井さんにほぼ日という会社の目指す先を聞いていった。
インタビューは、驚きと発見の連続だった。
事業、人、組織、上場、社長–。企業の根幹を支える部分について、
なにを考え、どのように向き合っているのか。
糸井さんが語ってくれた話の数々は、長年の会社員生活を通じて、
私の中にインプットされた常識をくつがえす内容ばかりだった。

糸井さんはちょうどほぼ日を始めたばかりの頃、『インターネット的』(2001年刊)という新書本を刊行されていますが、コンテンツを生み出すという1点において、現在に至るまで大いに刺激的な示唆に富む書籍だと思います。高校生の頃に読んでいる『萬流コピー塾』という書籍も忘れられない1冊でもあります。上場企業の社長をされることになるとは当時から想像することもできなかったので、今回のほぼ日の上場というトピックは非常に驚きました。

『すいません、ほぼ日の経営。』から、チームで働くことのエッセンスを探る

著者の川島蓉子さんは、こうも書いています。

ウェブサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」の創刊から20周年。
なぜほぼ日では、魅力的なコンテンツ、サービス、商品が、次々に誕生しているのでしょうか。
糸井さんとほぼ日にとって、事業とは、働くとは、そして会社とは–。

さて、この書籍から、チームで働くというポイントに沿って、注目すべきエッセンスを以下のように導き出すことができました。

  • チームの強さとは、日々の取り組み、やり取りの仕方
  • これをやりたいと思ったことをチームで実践して、上手く行ったら嬉しい。またやりたくなる
  • 共感は居心地がいいけど、それだけでは面白くならない
  • 誰が考えたなんて、どうだって良い。誰が作ったかより、どんな場=チームが作ったか?
  • 良い悪いで判断すると、だんだんみんなと同じになる
  • 自分の好きをつめると、みんなの好きにつながる
  • ピラミッド型ではなく、内蔵型チーム。お互いが自律し、連携する

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成長する組織としてのエッセンスは?

さて、次に、会社あるいは組織ということにポイントを据えて、同様にエッセンスを書き出してみました。

  • 自分がいることで、この場を支えている、という感覚を作ることで人を巻き込める。貢献の場をつくるということ
  • Aと言えばBという時、本当にそうか? と疑ってみる
  • 仕事を振り返る時のチェックポイント。課題、成果、貢献、新しい機会
  • 誰かの命令ではなく、自分で考えたコレがやりたいが、誰かのコレはやりたいと組み合わさるのが一番いい
  • イキイキと働くとか楽しそうとかで、勝負する会社やプロジェクト
  • 喜ばれる機会が増えると、メンバーが自走する。これでいいや、でおわることなく、もっとと考えるように
  • スペックや情熱の競争を避けること。非競争戦略。ちがう土俵
  • プロジェクトリーダーの一番の仕事は、自分がいなくなっても、プロジェクトがまわること
  • 人々が喜んでくれるものを新しく生み出す
  • 強いリーダーシップの落とし穴。メンバーが自分の頭で考えなくなり、決断しなくなる
  • みんなを平等に、という話は一番つまらない

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『すいません、ほぼ日の経営。』の クリエイティブとはどんなものだろうか?

最後に、クリエイティブというポイントで、同様にエッセンスを書き出してみました。

  • 自分が面白いと思った要素は何なのかを深く探ることが大切。
  • 他にないものを作るのなら、他社事例は意味がない。
  • クリエイティブには供給源が必要。模倣とはまったく違う。
  • 完ぺきなどない。外部クリエイティブとの付き合いは、ハズレも含めて買うこと。
  • 外部クリエイティブには、問題解決と方法を分けてもらうことをお願いする。
  • アイデアとは集中したから出るものではない。普段からクリエイティブのクセをつけたり、人に投げかけたり。クリエイティブのクセとは、面白いとは?を考えること。何か良いよねは禁止。
  • 難しいことに直面しても、何も稼いでない。みんなが喜ぶから稼ぎになる。
  • ひとりひとりで考える時間が基礎。
  • 上手く行った時こそ、実施した方法論を疑ってみる。

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最後に。
本メディアTeamHackers(チームハッカーズ)は、2019年もさらに飛躍し、皆さまのプロジェクトに関するさまざまな課題解決に役立つメディアであり続けます。来る年もどうぞよろしくお願いいたします。
2019年は1月4日より、記事公開を開始いたします。どうぞよろしくお願いいたします。

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