時間軸を変えることで問題解決する100年ルール

目の前にある試験や人間関係、事業の売上など様々なことで悩みを抱えている人も多いのではないでしょうか。少なくとも私は近いうちに試験があれば合格できるかどうか不安になりますし、人間関係の悩みで苦しむこともあります。個人事業主や経営者でしたら直近の売上も気になるでしょう。目の前にある悩みはとても大きく見えます。

しかし今、悩んでいることは100年後も重大な問題でしょうか。ほとんどの問題は100年も経てば誰も覚えていないとるに足らない出来事なのではないでしょうか。問題の存在自体、誰も覚えていないかもしれません。

人は目の前にある問題を過大評価しすぎることで不安や悩みで頭がいっぱいになります。それにより冷静な判断を下せなくなったり感情的になってしまうことも少なくありません。あなたが今、抱えている問題は視点を変えるだけで消し去ることができるかもしれません。

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その問題は100年後も重要か?

あなたが、いま抱えている問題があったら100年後もその問題は重要な問題かどうかを一度、立ち止まって考えてみてください。その問題は100年後も誰かに覚えられている重大な問題でしょうか。誰かに記憶されていることなのでしょうか。

例えば社内でTOEICの点数700点を越えないと課長や部長に昇進できないとします。そしてTOEICの勉強をしていると700点こえなかったら出世できない、点数が低かったら恥ずかしい、プライドが傷つきそうだなどと不安になることもあるかもしれません。

しかし100年後にあなたの受験するTOEICの点数を誰も覚えている人は誰もいないでしょう。それにTOEICは何回でもチャレンジすることができます。5年後ぐらいに振り返ってみたらTOEICのスコアも最初は700点に届かないかもしれません。しかし回数を重ねるごとにスコアがあがっていき結局700点を越えて昇進試験にも合格し、あの時の悩みは取るに足らない小さいことだったと思える日が来るかもしれません。

よく低いスコアが出そうで不安だから受験を控えるという人もいます。しかし受験しない理由が悪いスコア出ることでプライドが傷つく、周囲から馬鹿にされそうだということでしたら気にしなくても良いのではないでしょうか。少なくとも100年後には誰も話題にしていないはずです。

高校生の時、私は予備校の主催する模擬試験でいつも緊張していました。点数が低すぎたら恥ずかしい、志望校を受験するときに偏差値が低すぎて先生から志望校受験を止められるのではないかと心配したりしていました。しかし大学も卒業した今となっては、なんであんな小さなことに悩んでいたのだろうと思うものです。もちろん私が高校を卒業してから100年も経っていません。

人間は目の前にある問題を過大評価する

人間は目の前にある問題を過大評価しがちです。目の前にさし迫った問題が大きく見えてしまうのです。少なくとも私は人間関係でトラブルがあった時は、すごく落ち込みます。普段、仕事をしていてもその人間関係の悩みが頭をよぎりします。コミュニケーションの行き違いで人間関係がぎくしゃくした時に何も関係ない第三者に相談したことがあります。

私:「○○さんと最近、気まずくて同じ空間にいると緊張するし辛いし仕事にならないんだよね。」

すると

第三者:「ああ、たいした問題じゃないですよ。1年も経ったらどうでも良い問題になってるんじゃないですか?」

と軽く言われてしまいました。100年も必要ありません。客観的にみれば1年後でも既に大した問題じゃなくなっているというわけです。

私はこの時「100年ルール」と呼ばれる本で読んだことのある解決法を思い出しました。

「100年ルール」とは簡単に言えば

100年経ってもその問題は重要なのかどうか?という視点から問題にアプローチする方法です。

悩みや不安と距離をとるための100年ルール

悩みや不安は人間の解釈によって生まれます。同じ出来事でもある人にとっては、そんなに悩むことではないかもしれませんし一方で大きな問題だと捉える人もいます。悩みや不安はある意味では人間の認知から生まれる側面があるわけです。

私は小さい問題でも目の前にあることを過大評価してしまう悪い癖があります。ネガティブで悲観的な性格なのです。しかし持って生まれたネガティブな性格をいきなりポジティブにすることは、なかなか出来ません。

しかし、そんなネガティブな私でも100年経ったら自分が今、直面している問題はそんなに大きな問題なのだろうかと自問自答すると

「100年も経てば、みんな忘れているな」

と感じます。悩みや不安を客観的に捉えるために自分中心の視点をずらして客観的に見ることができるようになります。

100年ルールは問題を客観視するアプローチ

人間の悩みの多くは認知からの解釈によるものです。だからこそ目の前にある問題を大きく捉えてしまい冷静な判断が出来なくなることも少なくありません。しかし、自分事の問題を人は大きく捉えがちです。

そんな認知や解釈から自由にしてくれるパワーフレーズが

「その問題って100年後も重要なの?」
「その問題は100年後も誰かに覚えられていることなの?」

です。100年経ったらほとんどの個人的な問題は吹き飛んでいるのではないでしょうか。そもそも100年も経てば現存する人間のほとんどが入れ替わっているはずです。

ちなみにこの記事を書いている2019年の100年前、1919年の日本は大正時代でした。世界史的にはインドでガンジーが非暴力・非服従運動をしていた頃です。もちろん大正時代のどこかの高等学校や職場の人間関係の悩みは2019年現在、誰も問題にしていません。

時間軸を変えて自分の問題にアプローチする

目の前にある問題が大きく感じる時は認知の歪みや解釈に原因があるのかもしれません。そんな時は時間軸を変えて問題にアプローチすることで、自分の認知の歪みや解釈から自由になれます。

100年は極端ですが、時間軸を変えて問題にアプローチすることで問題を客観視することができるようになります。例えば1ヶ月、3ヶ月、1年、3年・・・といった時間軸から自分が今、悩んでいる問題を見てみることで自分の問題を客観視できるようになります。

私は知り合いに人間関係の悩みを相談しましたが、別に100年も必要なく1年後ですら問題になっておらず忘れ去られた問題になっているだろうと言われました。確かに振り返ってみると当時は人間関係にすごく悩んでいましたが半年も過ぎれば、そもそも関わりあう機会もなくなり過去の出来事になりました。

会社内の人間関係などで悩んで転職を考えている人も異動や転職などがあるところなら1年、3年といったスパンで考えれば人事異動まで我慢するといった選択肢もとれるかもしれません。

100年ルールを使って問題を解決する事例

抱えている問題の多くは近すぎることで過大評価していることが多いのではないでしょうか。そこで100年ルールを使って問題を解決する事例をご紹介します。

目の前にある資格試験の不安を100年ルールで解消する

大学受験や資格試験の前は不安になるものです。私の場合は小テストですら緊張してしまいます。しかし、振り返ってみると小学生の頃から社会人になってからも数々のテストを受けてきましたが当時、不安に思っていた多くのテストは今の私にとって何の問題にもなっていません。0点をとった時もあれば100点をとった時もあります。合格したこともあれば不合格だったこともあります。テストの結果が出た当時やテストの最中は確かに緊張しました。

しかし振り返ってみると人生に影響を与えるほどのテストの結果など、ほとんどありません。今となっては大学受験で合格した大学が違うところで別の大学に入学しても大して人生は変わらなかっただろうなと思います。

もちろん100年経ったら誰が大学に合格したとか、資格試験に合格したなどという話題は忘れ去られているでしょう。

確かに試験の合否で仕事に就けるかどうかが決まってしまう等、人生を左右する重大な局面もあるかもしれません。しかし100年も経てば誰が資格試験に合格して仕事につけたかどうかも忘れているはずです。

もしもテストや試験のプレッシャーの原因が点数が低かったら恥ずかしいとか、失敗を恐れるとか、他人からの評価を恐れているのであれば過度に気にすることはありません。

あなたのテストの結果などみんな100年後には忘れていますし、あなた自身も100年後は生きているかどうかすら分からないでしょう。

テスト不安は多くの人が感じることですが100年ルールで過度な緊張からも比較的、距離を置くことができるようになります。

100年ルールで人間関係の悩みを解決する

私は一時期、流行のコリビングというシステムを利用していたことがあります。コリビングとはコワーキングスペースのように様々な職業の人が一緒に仕事をしながら暮らせる住職一体型の施設です。一緒に生活も仕事もして過ごしていると人間関係で悩むことも珍しくありません。例えば家事の分担で揉めたり就寝時間や生活のリズムの違いからトラブルになったり気まずくなることもあります。

私も色々、悩むこともありました。しかしコリビングは期間限定での利用だったため100年とは言わず1年も経てばコリビングでの人間関係の悩みも昔話になると思えば少し気が楽になりました。

会社内での現在のポジションへの不満

入社したばかりの時は誰もが新人です。会社の中には新人に対して厳しい態度をとるところもあるでしょう。しかし1年後、3年後、5年後には確実に新人ではなくなっているはずです。新入社員で新人の期間で早々に会社に見切りをつけてしまう人もいます。しかし新人であるが故の辛さが原因で辞めると判断するのは早すぎるかもしれません。

もしも自分が入社3年目の社員だったら?入社5年目だったら?と考えてみることで新人であるがゆえに辛いということでしたら即辞めるという選択肢をとらずに冷静に選択できるのではないでしょうか。

一方で3年目、5年目といった期間を設けてかえって会社の先輩が尊敬できないとか、時間を無駄にしてしまいそうだと感じたら転職を考えるきっかけになるかもしれません。

現在の立ち位置だけで考えず複数の期間やスパンからの目線で自分の立場を捉えなおすことでキャリアを客観的に築けます。

100年ルールでは解決できないこと

もちろん100年ルールでは解決できないこともあります。

例えば小学校ではいじめに悩む児童も数多くいます。時には人間関係に悩み不登校になってしまったりする児童もいます。小学生にとって学校や教室はただ一つの世界です。だからこそ教室の中での人間関係にものすごく悩みます。そんな児童に100年経てば大丈夫だと指導するのは無責任でしょう。ストレスのある教室にずっといる間に心が病んでしまうかもしれません。

認知や解釈で問題を大きくしているわけではなく急遽、対応しなければいけない問題です。このケースでは保健室登校を認めたり、クラス変えをしたり、いじめの原因になる人間関係を指導で解決しなければならない時です。
認知や解釈の問題ではなく本当に、ただちに解決しなければいけない問題には100年ルールは無力です。

100年ルールは問題そのものを解決するのではなく問題の見方を変える技術です。見方を変えることで問題を客観的に捉えることができます。そのうえで時間が解決しない問題や放っておくと手遅れになったり後々に大きな問題に発展してしまいそうなことは先送りにするべきではありません。

まとめ

人は多くの目の前にある問題を必要以上に大きく捉えてしまいがちです。そんな時に100年経ってもこの問題は重大なことなのかと考えてみることで、問題から距離を置いて客観視することができるようになります。つまり100年ルールとは問題の認知を変えるアプローチなのです。ものの見方や解釈を変えるだけで解決してしまう問題も世の中には数多くあります。

一方で100年ルールで問題の捉え方を変えても即対応しなければいけない問題もあるので100年ルールは万能ではもちろんありません。

しかし問題の認知と解釈の仕方を変えるだけで吹き飛ぶ悩みも多いのです。物事をネガティブに捉えることが多い人は1年後、10年後、100年後に悩んでいる問題が本当に重要なことなのかどうかを考えてみることで問題そのものが大したことないと思えるようになったり、客観的な見方ができるようになります。

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